今年前半までは、将来の予測として、金の天井、日米株の大底、ドル円の大底などがほぼ同時に来て、そこで危機が終わるというイメージを抱いていた。しかし、そうなる必然性はないということにようやく最近気がついてきたところだ。
ドル円は、まだ景気が悪くても、軽い円売りとドル高が平行すれば、上昇に転じてもいい。ドル円が上がれば、金(ドル建て)が横ばいでも、東京金は上昇に転じることになる。ということで、少なくとも、ドル円だけは論理的に切り離して考えた方がいいという考え方に傾いている。
さて、今日の雇用統計だが、事前の予測では、むしろ良いという感触だ。とはいえ、劇的回復も望めないだろうから、軽いリスクオンというところではないか。このところの米国の諸指標は明らかに景気の底打ちを示唆している。欧州危機の直接の影響を受けることがなければ、このままゆっくりしたペースでの回復も期待できるのではないだろうか。ただ、まだまだ時間がかかるだろう。
なおP&Fでは、金が今回の上昇で、上方ブレークしている。新高値更新が期待できると思うが、時間はまだかかりそうだ。
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