FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



金(ゴールド)は大きく下落した。昨晩のNYで、日足のMA200、週足のMA40ついでMA50を割り込んだ。いずれも2009年以来のことである(画像は週足)。今日はわずかに50週線を上回っているが、今回の下げは、前回9月の現金化の波による瞬間1535ドルタッチよりも構造的なものである。ダウゴールドレシオも同じく、200日線、40週線を上方ブレークしており、また、ドルインデクスも明らかに80をブレークしたことからわかるように、先日から書いているドル復活という流れの上で、金が下がっていると解釈できる。単なる欧州の現金化だけで説明はできないのではないか。長く金ブルの論調で書いてきたこのブログとしてはまことに残念だが、金の中期的下落局面に入ったことはほぼ間違いないだろう。1200ドルから1300ドルあたりの月足レベルでの平均線を目指す動きと考えたい。場合によってはその先1000ドルを割るようなことになる可能性もあり、東京金は、ドル円の上昇を加味すると微妙ではあるが、地金等も年末年始にやや戻したところで少しずつ売却する方向で考えていきたい。前から書いているように将来のインフレに備えて金を保有するという目的は考えていないので、相場サイクル的に危なくなってきたら金投資は一旦終了する予定である。

ドルインデクスは80を超えてもさらに上昇する気配であるが、どこで反発してもおかしくないレジスタンス領域でもある。ドルストレートについては、当面様子見としたい。しかし、中期的には、ドルインデクス上昇、つまりドルストレート諸通貨ペア下降の方向性はほぼ確定とは思っている。

問題はドル円・クロス円である。ドル円がねばっているためクロス円も底堅い動きとなっているが、ドルストレートの下げが強烈になると、クロス円から円高となってドル円が下がるという動きも当然想定可能である。ただ、ドル円の下降にはサイクル的に残された時間は少ないはず。また、ドルインデクスが上がることは現在ドル円の上昇にもつながることになっており、ドル円はクロス円からの下げ圧力、ドルからの上げ圧力で動きにくい。いろいろ勘案するに、たとえあと一回ドル円が下降しても75円を割ることはできず、その後円安に進行するシナリオが一番確率が高いと思う。ということで、クロス円も、たとえば豪ドル円でせいぜい60円台後半までとし、50円台などは再現しない方に重きを置いて考えていきたい。

ここからは今まで以上に、ドル円も、クロス円(ユーロ円以外)も、押し目買い目線で、短期・中長期含めて取り組んでいくつもりだ。




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