さて、急に円安になってきたところで今週だ。今週は、米国債の大量入札が予定されている。またその後、ヒラリーが来日する。その他イベントも多い週で、為替も大きく動くことが予想される。
さて、このところの円安の理由はちょっとはっきりしないが、私見ではドル安と関係あると考えている。ドル安とは、欧州通貨に対してのドル安であり、その底流には、将来のインフレ懸念があると見ている。
このデフレの最中にインフレはないだろうと思われるかもしれないが、チャートのように、すでにバルチック海運指数は週足で大きく上昇しはじめていて、明らかにデフレから反騰を始めている。バルチック海運指数はDry Indexと呼ばれるように、小麦・金属といった資源系の運搬の先行指数として重要だ。したがって、この上昇は、将来の商品価格の値上がりを暗示する。現在はCRB指数はまだ横ばいであるが、といって下降はしていない。ということで、商品価格上昇、ドル安、そして円安という基本線が徐々に生まれているのではないかと見ているのである。
まだ不安定で乱高下の展開になりそうなので、慎重に見定めてゆきたい。
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ドカンと下げた分の戻りで終わるのか、それとも多少は揉むものの、ここから上がっていくのか。
たまにはウォッチしたい指数ですねぇ。
アメリカの内戦…の記事はセンセーショナルでした。
ほかのブログでも紹介されてるのを見かけました。
運賃の上昇は海運会社の資源を満載した船を投資会社が安いときに丸ごと買い上げ港につないでいるから運賃が上がっているとどこかの情報でありました。
そんな影響もあるのではないでしょうか?
ところでゴールドシルバーレシオが70を切りました。金価格の上昇にあわせて上っていくものだと思うのですがどう解釈したらよいのでしょうか。
いまの金の上昇は作られているってことでしょうか。
バルチックはあまりに劇的な上昇なので注意ですね。どう見てもある程度の商品価格の上昇はありそうです。原因はまだよくわかりません。
jamさん
いらっしゃい。センセーショナルな見出しが効いてアクセスがたくさんありました。^^
この関係のニュースは今後も注意して集めてゆきます。
バルチックは確かにそういう話もありますね。だとすると、資源の先物買いの一種なので、いずれにせよ商品上昇の前触れになります。
GSRは単純ではないです。前にちょっと書きましたが基本はVIXと連動します。株が暴落するとVIXとGSRが上昇という形になり、逆に今のように株が上がるとGSRは下降します。つまり銀は商品性が強いので、景気がよくなりそうだと(株上昇)上がるため、GSRが下降するのです。
だから、この先のGSRは、しばらく下降して、金価格はおだやかに上昇し、その後、株の暴落とともにGSRが再度上昇、金価格もさらに上昇という動きになると思います。
なるほどですね
ありがとうございます
当方投資(株式のみ)初心者で、お尋ねするのも
気がひけますが、お教え頂けたら幸いです。
>ドル安とは、欧州通貨に対してのドル安であり、その底流には、将来のインフレ懸念があると見ている。
これは、欧州で、インフレ懸念→欧州利上げ観測→
→EUR高→ドル安
と解釈してよいのでしょうか?
ご紹介のあった$USD:$XJYのグラフ、同様に
$USD:$EURも試してみました。
毎日学ぶことが多くて、ついて行くのが大変ですが
これからも、よろしくお願いいたします。
先のお尋ねですが訂正します。
インフレ懸念=金余り懸念→通貨価値下落
→ドル安
ということでしょうか?
初歩的な質問で恐縮ですが、
よろしくお願いいたします。
いらっしゃい。
インデクス同士の割り算というのはいろいろまだ応用ができそうですので、面白いのがあったら教えて下さい。
私の考えではどちらかといえば後者です。インフレ懸念、通貨下落、ドル安です。ただ、なかなかドル安にならないで、金だけが上がってますね。欧州が弱すぎるのだと思います。
欧州が落ちるところまで落ちないとなかなか想定した動きにならないようです。
むずかしいですね。
エントリーを読みながら、右往左往の日々です。
判らないことがあると、気になって、家事が前に進みません(笑)。また、質問させてください。
最近知ったインデクスで $CPC(プット/コール.レシオ)というのが、FXには関係ないかも、しれませんが株式投資には役立ちそうです。
これは逆指標として有名らしく、1.30-1.40の高いレベルは、投資家がプット買い(弱気)に傾いていることを示し、そろそろ買場。
逆に低い数値は、投資家が強気になっていることを示し、売りに注意などとなるそうです。
学ぶことが多くて、頭がパンク寸前ですが、なんとか頑張りたいです。
これからも、よろしくお願いいたします。
$CPCですか。それは知りませんでした。
有名なVIXもオプションと関係ある指数なので、そのあたりと関係づけて見るといいのかもしれませんね。勉強してみます。ありがとうございました。
これは 上80近くが買われすぎレベルで、10月、11月の暴落時は、80近くで反転していましたが、09年初めは120近くにもなり、驚きました。
これを、見ているおかげで、少しは、オタオタしなくなりました。
ボリ外に出て、戻るところが、やはりタイミングのことが多いです。
ただ、ぼんやり見ているだけで、ほとんど、猫に小判状態ですが、、。
NYMOも見てみましたが、FXのオシレーターのRSIなどと似た性質のものですね。こういうのもストックチャートにあるとは知りませんでした。
覚えておきます。ありがとうございました。