FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



インフレだ、ハイパーインフレだ、円安だと世の中が騒がしいが、実際にどうなるかは神のみぞ知るというところだ。しかし、もし伝えられる通り、この後、ゆるやかな(あるいは急激な)インフレになるとしたら、FXは極めて有利な投資だ。
 
ドル円なら、現在1枚(ドル1万ドルに相当)ロング(買い)をするのに、証拠金は約3万円。もし70円まで下落する可能性があるとしてその余力のためあと12万円を考えても、合計15万円あれば「まあ」いいだろう(「絶対」ではない。念のため。)
 
で、それをロングしていて、万万一、数年後に100倍のインフレになったとする。為替レートは、単純に考えて、ドル円は8200円となる。この場合、この1枚のドル円ロングの価値は、当然、8200万円である。
 
もちろん、為替がからんだ投資はみな同じメリットがあり、米国債でも、米国株でも、米国株ETFでもなんでもいいわけだが、FXは気軽に自分の好きなレバレッジが効かせられるところがありがたい。
 
将来がインフレになるとしたら、これをやらない手はないだろう。
 
・・・・・・
 
と、考えている投資家(および、そう考える人が当面増えるだろう、と考えている投機家)が今ドル円を買っているわけで、そこから現在の円安となっているわけである。



コメント ( 17 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
しつこいですが・・・ (ネオ)
2012-11-23 11:20:50
今はデフレと言われていますが、統計は数字の取り方なので、税や公共料金を含む生活コストをとれば、すでにインフレ期に入っていると思います。
同時に雇用が減少するスタグフレーションで、賃金の上昇は遅行するため、国民生活はさらに悪化しそうです。
社会の高齢化、若者のモラル低下、知性の退行、政府の腐敗という多発性の疾患で経済の生産性が徐々に低下しているので、不可逆的な趨勢です。
技術革新が解決の鍵と宣伝されていますが、末期ガン患者が未承認新薬や民間療法にすがるのと同じで、希望的観測に過ぎません。
処方箋は見つからないか、実施不可能なので、破綻は避けられません。
小沢一郎が掲げた民主党マニフェストはもし実行されれば、少なくない延命効果があったはずですが、やはり潰されました。

ただ、私は数年後に百倍のインフレが来るとは予想していません。
おそらく、当初はゆるやかなインフレ、せいぜい1ドルが120円(1.5倍)とか150円(2倍)を予想します。
だから、やまはさんが期待するような一攫千金はすぐには難しそうです。

ハイパーインフレは瓦解の最終局面で訪れ、それは月に二桁といったカタストロフィーのはずです。
第一次大戦直後のドイツ、ソ連の崩壊、アルゼンチンのデフォルト、プロセスは別でも最終局面の様相は似たものでした。
ただ、そこまで行きつけば、処方箋はあきらかになり、かつ実行可能になるでしょう。
つまり、新政府をつくり、旧弊を一掃して、出直すことです。
高齢者にとっては辛い時代になりますが、若者には希望の時代になるでしょう。
そして出生率は回復し、生産性は向上し、現在と逆回転で歯車は回り始め、日本は復活します。

ちなみに、政府の破綻は必ずしも国民経済の破綻を意味しません。
例えばトヨタは迷惑な日本政府がなくても生き残れるし、さらに成長できるでしょう。
財務省は自らの負債を国民につけまわし、保身のため、国民を欺いています。

そうなればレンテンマルクならぬ新円になるわけで、為替レートの予想は無理ですね。
時期は期待値で2020年~2025年くらい(早ければ早いほど良い)。
サンフランシスコ条約で現政府が樹立されてちょうど4分の3世紀、丁度ソ連と同じ賞味期限ということで。

瀬戸の花嫁さん

私の祖父は東京電灯(現東京電力)の管理職でしたが、悠々自適の隠居生活を目論見、早期退職して割増退職金をもらい、国債で運用していました。
ところが、敗戦で国債は100%償却となり紙くずにされました。その理不尽さから共産党支持者になったと聞いています。
資産を失った彼にとっては、敗戦は無限大のインフレと同じだったわけです。
ハイパーインフレといっても、実相はいろいろな面があるので、必ずしも物価指数や為替レートだけでは測れないと思います。
 
 
 
Unknown (にんにん)
2012-11-23 12:50:54
今、ドルを持つことは良い事ですよね。
口座を持たなくても銀行のATMで簡単に両替出来ますしw

 
 
 
Unknown (やまは)
2012-11-23 14:20:19
ネオさん、にんにんさん、

いろいろな有益な議論ありがとうございます。
私の今日のエントリーは半分冗談ですが、半分は本気です。ドル円8200円は万万万一もないと思いますが、150円は射程内でしょう。
 
まず、ネオさんの前半の話題は、かなり同感です。インフレは間違いなく一種の税金です。増税+緊縮財政+デフレという日銀・現政府流の方法がいいか、インフレ(隠れた増税)+財政支出という方法がいいかという選択でしょう。

いずれにせよ、結局のところ一般国民にとっては厳しい道ですが、経済サイクルからは、後者に向かっていると考えています。

私はその結果で経済のソフトランディングも可能と思います。たとえば昭和49年(1974年)は、オイルショックで年率23パーセントのインフレでした。預金利率も10パーセント近くまで上昇していました。それでも普通に経済は回っていました。その程度はソフトランディングの域ではないでしょうか。

今回もそれくらいは先になってからあり得ると思います。ドル円も150円も10年単位ではあり得るでしょう。

それに対して、一般庶民が対策するとすれば、様々な投資でしょう。デフレ時代は、キャッシュイズキングでしたが、これからは違います。自衛していかなくてはいけないと思います。外貨(含むFX)、外国債券、株、不動産、金などいろいろとあり得ます。
 
 
 
Unknown (やまは)
2012-11-23 14:46:49
続きです。

マネタリーベースを拡大しても、需要が減退したデフレ時には効果がなく(流動性の罠)、あるところで財政危機となりハイパーインフレとなる、というのが、日銀流の主張ですが、これはひとつの仮説です。

例えば、米国では、このブログで書いてきたように、急激なマネタリーベースの拡大をして、M1(マネーストックの一種)÷マネタリーベース=貨幣乗数が0.9を割るまでにしたところ、ようやくマネーストックM1も徐々に拡大し、今月までの一年で10パーセントの上昇を見ています。

日本では貨幣乗数は4以上を保っており、一見健全ですが、別の言い方をすれば、マネタリーベースの拡大の余地は十分です。ちなみに上と同時期のマネーストックM1の伸び率は3パーセントで、米国に劣っています。M1の伸びを10パーセント程度まで持っていくことは十分に可能だと思います。
 
 
 
最後は日本株がくる (アルピーヌ)
2012-11-23 14:47:25
日経平均はまだまだアク抜け不足だと思います
そのうち円売り株売り局面も来るでしょう
ガイジンがぶん投げて二番底を取りに来たら
全力で買いたいです。。
 
 
 
日本株 (ネオ)
2012-11-23 15:17:05
大相場の初動は強いので以外な高値が出るかもしれません。
ただし、選挙結果が出る前に一度売り抜けかと。選挙戦突入でおもいっきり煽られ、出遅れた国内投資家が慌てて買ったところでドカン、選挙の結果はアレレ、こんな感じではないでしょうか。
きっと化けの皮が剥がれるでしょうから。
そのあと、ガイジンが本格的に下値を仕込んで来年の春から本物の上昇波動が始まる気がします。
 
 
 
やまはさん (ネオ)
2012-11-23 16:00:28
金融緩和は不良資産の飛ばしに過ぎないので、それだけではインフレにならないでしょう。国民経済全体の生産性の低下があってインフレになります。
国内セクターでもっとも生産性が低いのが政府部門です。これまでは民間部門の高い生産性がインフレを防いできましたが、高齢化と投資の減少でその生産性が下がり、一方政府部門が肥大する一方なので、いよいよ分水嶺を超えたのではないでしょうか。

今や特別会計を含めて政府の総支出は220兆円と言われ、GDPの半分近くに達しています。これはもうほとんどソ連です。自分の回りでも民間は本当にお金がありません。

とにかく、大きな転換点に来ていることは間違いないので、この帰結をじっくり推論しながら相場を予想していきたいと思います。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2012-11-23 16:03:36
ネオさんどうもです。

実は自分の祖父も軍事国債が紙切れ同然になって酷いシヨックを受けていたことを父から聞きました。

がしかし終戦後の日本の超インフレは巷で言われているような日銀の金融政策ではありません。

色々と調べれははっきりと分りますが、終戦直後の日本は大都市部の工業地帯は空襲により壊滅状態であり、またGHQの占領政策で財閥解体をはじめ既存のサービス、流通のシステム等国の経済の根幹がガタガタにされてしまいました。

生活必要物資の生産力は約2割程度にまで落ち込んだのです。

日本の総人口から見ると当時8000万弱の人口で戦争による犠牲者が民間人も含め300万人強ですから、人口は多少減ったが供給力は5分の1になれば、受給ギャップで誰が考えても超インフレになります。

ドイツは日本と同じ状況の上にフランスの理不尽なに戦後賠償金等の要因が大きくてハイパーになりました。

歴史を調べると分ります。

問題は日銀が多少の金融緩和をしてもハイパー等には絶対にならないし、素人を洗脳するに戦後の戦時国債を持ち出しハイパーインフレと言う言葉は非常に有効で、自分がそちらの立場でも同じ手を使いますよ。
 
 
 
↑ 名前が抜けてました。 (瀬戸の)
2012-11-23 16:04:59
すみません、いつもスマホで慌ててコメントしているもので・・。
 
 
 
日本株その後 (ネオ)
2012-11-23 16:46:58
最終的にはバブル高値を超え、日経10万円も夢ではないと思います。インフレによる指数かさ上げですが、企業収益自体も向上していくはずです。

実は、以前から日本の黄金時代がくるという若林説にはずっと違和感があったのですが、政府が破綻するという推論に至って腑に落ちました。

現地化の進んだ自動車産業などは、日本に本社を置いてあるだけで、ほとんど海外だけで成長し高収益をあげています。国内はお荷物に過ぎません。

とうとうソニー、パナソニック、シャープがみなジャンクになりましたが、巷間言われるサムソンとの競争ではなく、現地化の遅れが致命傷になったのだと思います。
 
 
 
Unknown (outo)
2012-11-23 22:02:35
ネオさん

ここから選挙前後にかけての日経についてです。
猛スピードで上げて買いを煽り、選挙前後でドカンという点で私も同じイメージを持っています。

私は選挙の結果については、どちらにも転ぶような状況と考えているのですが、ネオさんは自民党がそれほど勝てないというお考えでしょうか?
 
 
 
outoさん (ネオ)
2012-11-24 09:40:38
マスコミの世論調査とネットの意見に大きな乖離が起きてます。
どちらかが捏造というより、ある意味どちらも正しいだと思います。
国民が自分で情報を収集発信する人と、受動的にマスコミに依存している層に分裂しています。

ただ、腐っても鯛、どちらでも自民党が一定の支持を集めているので、第一党になりそうです。
むしろ注目すべきは、民主党が自滅しているのに、自民党の支持も伸びていない点です。
シェアトップだった企業が不祥事で没落したのに、自分たちのシェアが伸びていないなら、それは消費者の支持がないわけで、経営的にはヤバイ状況です。
民主党は悲惨ですが、自民党もかな危機的だと思いますが、当事者たちが気づいていないのならなおさらです。

自民党が単独で過半数を占める雰囲気はないと思います。
しかし、毎日のように離合集散のニュースに接していると、選挙後の政局予想は相場より難しいと感じます。

小選挙区制が大政党に有利にも関わらず、多党分裂に向かっているのは、これも混乱の時代に入った兆しでしょう。
 
 
 
インフレとFX・株 (gf)
2012-11-24 15:43:55
インフレになって外国通貨を持っていてもいいですが、実は株でも金(ゴールド)でも日本円以外だったら何でもいいんじゃないかと思います。
1ドル8,200円ってのは、円の価値が1/100になるわけで、そのときには日経平均も90万円になったりするんじゃないかなぁと思うわけです。
 
 
 
Unknown (naomi)
2012-11-24 16:40:12
内容がすばらしいブログですね。
今、ファンダメンタル的にはあまりよくない世界経済の中で日経は、選挙前ぐらいまで上がるとみなさんお考えですか。。これから不動産も上がる可能性があるのでしょうか。投資信託はどうですか。。。危険性があればどのような危険性があるか教えていただければ感謝です。これから日本でキャッシュ以外に安全な資産の運用方法はどうすればいいですか
 
 
 
Unknown (やまは)
2012-11-24 20:48:58
皆様、

うまく回っている会議を見ているようで、司会者としてもうれしい限りです。よろしくお願い致します。^^

アルピーヌさん、ネオさん、瀬戸の花嫁さん

私は株は専門でないのでうまく予測できませんが、1年後には今より高いとだけは言えそうです。とにかく、今後の政治・経済の状況は混沌としているので十分に考えていきたいですね。ぜひ皆様のお知恵を拝借したいです。

gfさん

まったくその通りなんですが、おそらく円安単独でもかなり進むと思うので。円安とインフレのダブルになるとすると、外貨はより優位だと思います。

naomiさん

簡単にお答えすることは難しいです。これはおそらく誰でもそうでしょう。投資はすべて確率論です。絶対にこれとは言えません。より高い確率のところに(現金のままも選択肢として)、より多くを配分する行為を、タイミングよく行っていくとしか言えません。まずは少しずつを自分で投資してその動きを丹念に追っていきながら学んで行くこと、王道はそれしかないと思います。

私見では、外貨系がいいとは思いますが、米株は上がりすぎている、米国債は買われすぎている、などの問題があり、かなり長期を考えないと、当面の値下がりの危険があります。外貨預金はスプレッド(売り買いの差額)が大きすぎます。ということで、このブログでは、低レバのFXがいいと主張しております。いずれにせよ、ご自分でゆっくりといろいろな専門の投資ブログを御覧になってください。


 
 
 
Unknown (outo)
2012-11-24 23:10:09
ネオさん

自民第一党、民主・維新系健闘というイメージが浮かびました。党というより選挙制度の戦いというか、全体の得票率と議席数が大きく乖離するような場面も浮かびます。もちろん全てイメージです。

やまはさん、皆さん、この様な話ができる場を提供して頂きありがとうございます。
 
 
 
Unknown (やまは)
2012-11-26 11:17:45
outoさん

まだ世論調査なども揺れているようですね。最後までわからない選挙になりそうです。でも、こんな事はしばらくなかったことなので、楽しみでもあります。
 
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