FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



近く発表されるトランプ政権の財政政策をめぐって為替相場は膠着状態となっている。ドル買いか、ドル売りか、むずかしい局面だ。ホワイトハウスは、昨晩は記者会見から特定のメディア(NYタイムズ・CNN・BBCその他)を閉め出すことを発表(英文ニュースへリンク)した。大統領がフェイクニュースと認定すれば記者会見から閉め出されるというのだから、明白に表現の自由の侵害行為と言える。今までのアメリカならあり得ない方法だ。しかし、ギャラップ社の大統領支持率チャート(3日移動平均のグラフとなっている)を見ると、この一週間は、明白に支持率の上昇が見られ、株価の推移と一致していることがわかる。支持率43パーセントは、ケネディの平均70パーセントとかとは比べられないが、ニクソンの末期の21パーセントや、オバマの平均の49パーセントと比較してもそれほど悪いわけではない。いかに米国民が従来の政策にあきあきしているかがわかる。今の所、FBIその他の旧来型の情報・警察機構はトランプの指揮下にはないが、今後、支持率の上昇とともにトランプ政権がそれを支配できるようになれば、初期のナチス型の政権運営も可能になるかもしれない。ナチスドイツの場合は、ヒトラーが第一党を得た翌年には、警察機構を押さえ、その後、国会議事堂放火事件(ナチスの自作自演とも言われる)への対応から、緊急大統領令によって憲法がほぼ停止された。今後のFBIその他の動向および米国内における大型のテロ行為(自作自演?)に注目していきたい。
 
ということで、普通に考えるとあり得ないことばかりのトランプ政権であるが、その基盤は徐々に固まっていると見るべきであり、強権的な政権運営は、共和党の暗黙の支持のもとでさらに進化すると考えられる。支持率もさらに上昇することが考えられ、アメリカの変質が徐々に進むのではないか。株価と為替の乖離はどこかで調整されるはずで、まずはいったん、ドル高に向かい、その後政策の行き詰まりからまた逆行するという大きな波動を考えていきたい。

トレードとしては、月曜からもまた損切りになるかもしれないが、ドル円が下がったところでロング、益が出たら売るという回転売買で行ってみたい。


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