かなり強いドル高トレンドが発生している。基本は、来年くらいの米国の回復によるQE停止、金利上昇という流れを読んでいるのだが、それだけでなく、短期のリスク回避的な要素も何かあるのかもしれない。ドルインデクスは久しぶりに84をつけ、あと一歩で上方ブレークする。ユーロドルや豪ドルやスイスフランはまだレンジ内だが、いずれも下方ブレークする気配がある。金はすでに10日にP&Fでの下方ブレークを見せているが、15日には、金の先行指標となる金鉱株指数(HUI,XAUとも)も下方ブレークして、為替における対ドルペアが、円以外はみな下がる傾向にある。金も前回安値の1300ドル近辺を守ることができるか微妙である。もし1300ドルを切ることがあれば、ドル高は相当なものになる。
ドル高によるドル円の上昇も、クロス円での逆行に押されて、勢いが止まってきている。こういう場合は、クロス円から先に崩れ、そこからなしくずしでドル円での円高に動くというパターンがよくあるので、ここは警戒である。
いずれにせよ、下げの気配が強いので、豪ドル円、ユーロ円などは直近高値ストップで売っていくべき局面だろう。ドル円は、ほどほどに下げたら徐々に買っていきたい。ドルストレート(ユーロ、豪ドル、スイスフラン)もすでに売りを開始しているが、そこそこ利食いをしつつ機を見てさらに売っていきたいと思う。
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