FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



一昨年までは金CFDでロングを続けていた者なので、別に金に恨みがあるわけではないのだが、金は今後、まず間違いなくさらに下を目指すだろう。ドル建ての価格チャートもさることながら、このGOLD/CRBレシオのチャートを見るとそれが確信できる。このレシオは、原油等のコモディティ全体の価格の中で金の価格の割合を算出するもので、下に行けば行くほど、金それ自体が下落しているということになる。これは月足のチャートで、直近でMA50を割っているのだが、これはなんと2006年以来なのだ。現在の金価格下落のトレンドは、それほどスパンの大きなものである。週足でもやはり2006年以来でMA200を割っており、その下落傾向は同じだ。(ちなみに金価格そのものの月足でもMA50を割るが、これは2002年以来!)

このレシオは、商品としての金の価格ではなく、「通貨」としての金の価格をより強く反映するもので、ゴールドシルバーレシオに似ている。金は、上下はあるものの、今後ますます下落し、2006年頃の価格、すなわち600ドルに限りなく近づいていくと思われる。

この値は、現在の産金コスト(1200ドル程度?)から考えるとおかしいと思うかもしれないが、米ドル高になれば、オーストラリアや南ア通貨が下落するため、産金コストも今の水準ではなくなる。豪ドルドルが0.5になれば、単純計算で、豪州での産金コスト(米ドル建て)は今の半分になるわけだ。

ということで、将来の金価格の下落予測は、同時にドル高予測ということにもなるわけなのだ。

#今日の自分のトレードは、全部ドル買いだ。対ユーロ、対豪、そして、対円も。やはりドル円はさらに上を目指しそうだ。


コメント ( 24 ) | Trackback ( )