FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



ついにドル円が三桁に戻った。まあ、数年前なら100円は超円高だったわけで、ここから先もあるわけだが、とりあえず、平常状態に戻りつつあるというところだろう。

さっそくマスコミでは120円を目指すという論調もあるようで、それは間違いではないが、一直線というわけにはいかないだろう。ここまでは機関投資家が、ショートのヘッジをはずすという動きがあったようだが、まだヘッジなしでの外債投資つまり純粋な円売り)が盛んになったというものでもないようだ。本格的ないわゆる円キャリートレードの再開までには、一定の時間が必要だろう。下げの規模はわからないが、ダウの下げと連動しての円高期が夏までにあるという見方には変更はない。この春はドル円102円までくらいで止まるのではないか。

さて、その後の円安期の様相だが、2007年までのものと大きく違うのは、円以外の通貨ペアでのドル高が伴うことだ。豪ドルやユーロが対ドルで下げながらの円安となるため、クロス円は上がるものの頭打ち感があるだろう。特に、豪ドル円は、対ドルでの下げが加速してきびしい局面になりそうだ。クロス円はそのあたりを見極めないと、高値づかみをしかねない。何かのトラブルで円高が発生する時には、豪ドル円の下げは相当大きなものになるだろう。

やはり今回の円安相場は、ドル円中心にゆっくりと買うのがベストの戦略だろうと思う。とにかく相場は何が起こるかわからない。長期の円安を見通しつつ、ロング中心でこまかく回転していくのが安心だと思う。





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