さて、このあとしばらくはまだ不安定ながら円安方向に動きそうである。前の円高の反動が続いているという観測である。
問題はドルであるが、これがむずかしい。現在のドルは、
1 新興国・資源国への買いの調達通貨(ドル安方向)
2 米国の財政懸念におけるドル不安(ドル安方向)
3 米国景気の持ち直しによる評価(ドル高方向)
4 米国利上げ懸念(ドル高方向)
5 株安等におけるリスク増加(ドル高方向)
などの要素があり、どちらにも動きやすい。ここ数日は5が出ていたが、そこまでは1と2が大きな要素だった。ここで一応リスク懸念は当面去ったと見ているので、そうなるとまた、1と2が支配する相場になるのではないか。ということで、しばしのドル安・円安を予想しておく。ユーロ安を予測する意見が大勢のようであるが、ユーロインデクスの日足はこのところかなり長くMA50を割ることがなく、今回もあと少しでMA50にタッチしそうなところで反発している。反発するとしばらくは上げになるようであり、半月程度はユーロドルの上昇を予測しておく。ポンドは円安といっしょに上昇すると考えているので、ポンド円は意外な上昇となるだろう。
| Trackback ( )
|