北方謙三『楊家将』上・下(PHP文庫、2006年7月)
『三国志』『水滸伝』でお馴染みの北方謙三氏による楊家将物語の翻案です。楊業を中心とする楊家軍と遼の武将・耶律休哥との死闘をメインテーマに据えた、男と男の戦いの物語に仕上がっています。遼の蕭太后やその娘の瓊峨姫など女性キャラも出て来ないわけじゃないですが、男勝りの瓊峨姫が一軍を率いて戦場に出ると、前線の武将からあからさまに邪魔者扱いされるといった具合に、女性キャラは何かと扱いが悪いです(^^;)
本書では楊業と楊大郎、二郎、三郎が壮絶な戦死を遂げた所で物語が終わっていますが、巻末の加藤徹氏の解説によると、続編がPHPの『文蔵』という雑誌に連載中で、今年の年末に『血涙 楊家将後伝』と題して単行本が刊行予定とのこと。(何かもの凄いタイトルですなあ……)
しかし本書で楊業の妻の 佘氏や娘の八娘と九妹が名前だけしか出て来ず、台詞すら無かったところを見ると、続編でも楊家の女性の出番が無いのではないか、ましてや楊門女将がこぞって戦場で大暴れする場面など無かったことにされているのではないかという予感がするのですが……
『三国志』『水滸伝』でお馴染みの北方謙三氏による楊家将物語の翻案です。楊業を中心とする楊家軍と遼の武将・耶律休哥との死闘をメインテーマに据えた、男と男の戦いの物語に仕上がっています。遼の蕭太后やその娘の瓊峨姫など女性キャラも出て来ないわけじゃないですが、男勝りの瓊峨姫が一軍を率いて戦場に出ると、前線の武将からあからさまに邪魔者扱いされるといった具合に、女性キャラは何かと扱いが悪いです(^^;)
本書では楊業と楊大郎、二郎、三郎が壮絶な戦死を遂げた所で物語が終わっていますが、巻末の加藤徹氏の解説によると、続編がPHPの『文蔵』という雑誌に連載中で、今年の年末に『血涙 楊家将後伝』と題して単行本が刊行予定とのこと。(何かもの凄いタイトルですなあ……)
しかし本書で楊業の妻の 佘氏や娘の八娘と九妹が名前だけしか出て来ず、台詞すら無かったところを見ると、続編でも楊家の女性の出番が無いのではないか、ましてや楊門女将がこぞって戦場で大暴れする場面など無かったことにされているのではないかという予感がするのですが……
鉄扇公主は瓊峨姫という名前で出て来ますね。一応楊四郎と結婚するための伏線は張られていますが……
穆桂英は確かにこの様子では登場する余地が無さそうです(泣)