博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『李小龍伝奇』その4

2008年11月30日 | 武侠ドラマ
『李小龍伝奇』第23~29話まで見ました。

柔道家のウォーリー・ジェイに見事勝利した小龍は、新しい武術の創出のため更に強敵と手を交えることを望み、道場の前に「いつ、いかなる時でも挑戦を受ける」と全米の格闘家に向けた挑戦状を掲げます。

それに刺激された山本岡夫が再び動き出し、小龍に挑戦。しかし今度は山本岡夫に快勝し、その友人のエド・パーカーが挑戦することに。彼は必ず相手の弱点を見つけ出してから手を交えるので今まで負けたことが無いということですが、そんなのアリなんでしょうか(^^;) 小龍が山本岡夫と互いの秘技を教え合っているのをこっそり観察し、相手の手の内を知り尽くしてから挑戦するという実にせこい手で小龍を打ち破り、彼を数ヶ月の入院に追い込みます。

この敗北で一気に門下生が減ってしまい、さすがにエド・パーカーも悪いと思ったのか、小龍に自身の研究ノートを進呈。このあたりは強敵と書いて「とも」と呼ぶ展開が続きます(^^;)

この逆境を何とかすべく小龍はオークランドで開催される空手大会に出場し、三大会連続チャンピオンのホフマンを打ち破ります。ここで初めて彼の特徴である怪鳥音を披露し、ホフマンに「俺は動物を相手にしているんじゃない」と言わしめます。

例によってホフマンともマブダチとなった小龍は道場をシアトルからオークランドに移すことを決意し、ついでに大学も退学することに。リンダはオークランドへの移転と退学に反対しますが、小龍はそれを逆手にとってリンダにプロポーズをし……

ということで、もうすっかり格闘ドラマになっちゃってます。このペースで行くと小龍が映画俳優になるのはドラマの終盤になってからということになりそうですが、これはこれで面白いからいいかという気になってきました(^^;)
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横店化する北京 11月24日

2008年11月29日 | 旅行・オフ会・展覧会
今頃は京都で侠侶大宴が開かれている頃合いでしょうか。参加できないのが何とも残念であります……

さて、この日は昨日とは打って変わってまったり調に。まずは大柵欄まで出て朝ご飯でも食べようということになりましたが、大柵欄の入り口の前門がえらいことに……



ここも2年前は修復中でしたが、もうすっかりテカテカになってます(^^;) そして大柵欄の中も……



まだそれほど店舗が入ってないこともあって、映画やドラマのセットみたいな感じです。まさに横店です。民国期っぽい雰囲気で『上海灘』バリの銃撃戦が起こっても違和感がありません。で、朝食はシューマイで有名な都一処しか開店していないようなので、取り敢えずここに入ることに。

その後元々ドルゴンの邸宅(睿親王府)が置かれていたという普渡寺へ。



まずは巨大なドルゴンの胸像がお出迎えです。ここも明代には土木の変のあと明に戻された英宗が幽閉されたり、解放後は小学校になったりと、歴史の風雪に耐えてきた様子……

お昼は王府井で。ここで王府井の奥にある考古書店(中国社会科学院考古研究所併設の書店)で、このほど上海博物館で開催された青銅器の個人コレクション展覧会の図録『首陽吉金』を入手。これで旅の目的のもう半分を達成しました。

午後からは二手に分かれ、私と宣和堂さんは首都博物館に行ってみることに。しかしこの日は月曜日ということで休館なのでありました…… しかも表看板には見学は要予約で入場者は1日4000人限定なんて書いてます。しかしこんな所に1日4000人も観客が来るもんなんでしょうか。

仕方が無いのでこの近辺にある白雲観に足を伸ばしてみることに。白雲観は全真教の道観で丘処機が居住したことで知られていますが、丘処機と言えば鼎ということで、境内にそれらしき鼎を発見。



この日の夕食は北海公園内の仿膳飯荘で。ここは清代の宮廷料理を出してくれるので有名な所で、服務員が清朝の宮廷女官の格好で出迎えてくれました(^^;)

2年ぶりに探訪した北京は良い意味でも悪い意味でも横店化してましたが、留学中にもう一度ぐらいは北京に立ち寄ると思うので、横店化がこれからも進んでいくのかどうか見守っていきたいと思います。取り敢えず大柵欄にはコスプレ写真屋が開店するものと思われ。
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横店化する北京 11月23日補足

2008年11月28日 | 旅行・オフ会・展覧会
昨日アップした旅行記で11月23日の夕方に鼓楼東大街に言った話を書くのを忘れていたので、補足として付け加えておきます。

鼓楼東大街は以前紹介した『北京なるほど文化読本』によると、今やオタクストリートと化しているというような説明があったので、この界隈では日本の漫画本やアニメDVD(の海賊版)の専門店が乱立していたり、コスプレーヤーが闊歩したりしているに違いない!と期待して行ってみたのですが……

実際は日本アニメのぬいぐるみとか、Wiiなどのゲーム機を扱う店がまばらにあるという程度でした。どうも勝手にイメージを広げて期待しすぎたようです(^^;) あるいは昼間行ってみたらまた様子が違うのかもしれませんが……

取り敢えずこの一角で見つけたマリオとルイージの人形をアップしておきます。この人形もよく見ると服装がパチもんくさい……

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横店化する北京 11月23日

2008年11月27日 | 旅行・オフ会・展覧会
この日はまず午前中に故宮博物院を回りました。故宮だけでほぼ1日潰れるだろうなあと思ってたら、案の定そうなったわけですが(^^;)

今回のポイントは最近新たに公開となった武英殿。ここは明末清初間に李自成が即位したりドルゴンが政務を執ったりした場所で、後にはいわゆる殿版の編纂・印刷所となりました。まずはここを見なきゃ価値は無いなと思って向かってみますと、どうも見られるのは門の外側だけで中には入れない様子。嗚呼…… で、この門の前で例のニャンコに遭遇したわけであります。



写真では梁の部分がえらくテカテカしていますが、オリンピックの前後に修復された所はどこもこんな感じでダメな具合にテカテカになってます。写真ではわかりにくいですが、門扉も朱色に塗りたくられ、テカテカの金色で装飾がなされています。

2年前には修復中だった太和殿もこの通り。やっぱり屋根から下の部分がテカテカです。



この他の注目ポイントは承乾宮の中に入っている青銅器館と、西洋式建築物の遺構が残る延禧宮です。



延禧宮では『清明上河図』が展示されており、展示がイヤに暗いので本物かと思いましたが、知人に後から聞いてみたところ本物は台北故宮に所蔵されているはずなので、明代か清代の模本ではないかとのこと。

夕方近くになってからやっとこさ北海公園へ。



写真が薄暗いのは時間帯と天候とスモッグのせいです(^^;) ここも回廊の部分がテカテカになっており、しかも清朝皇帝や格格の格好でコスプレして写真が撮れるようになっていたりして、確実に横店化が進んでいます。

それで晩ご飯は変臉が見られる四川料理屋で。何とかお面が変わる瞬間を写真に撮ろうとしましたが、それはやっぱり無理な相談でした…… こういうのはやっぱり写真をすっぱり諦めて素直に楽しむべきでしたね(^^;)

こうして旅行中最もハードな1日が暮れていったわけであります。
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横店化する北京 11月22日

2008年11月26日 | 旅行・オフ会・展覧会
長春からの夜行列車が朝8時に北京駅に到着し、ここでこのブログの常連将進酒さんと合流。将進酒さんは日本での滞在経験もあって日本語が大変上手です。とても独学で身に付けたとは思えません(^^;) 

まずは一緒に円明園へ。



円明園と言えば上の写真のごとく西洋建築遺址の印象が強く、何となくだだっ広い荒野の中に西洋建築遺址がポツンと残されている所かなあと思っていたのですが、実際はそこそこ見栄えのする庭園として整備されているのでありました。ちなみに将進酒さんはここへは中学の時に遠足で来て以来ということですが、北京の学生はこういう所に遠足とか社会見学で来るわけですね。

ちなみにここで留学して初めて猫を目撃し、狂喜しました(^^;) 長春ではペットの犬はそこそこ見掛けるのですが、過酷な環境のせいか野良猫を全く見掛けず、寂しい思いをしていたのです。

ここで急に将進酒さんに仕事の呼び出しがかかり、昼食後頤和園まで連れて行ってもらってお別れしました。どこの国でもサラリーマンに加班加点はつきものなんですね…… 私信になりますが、この日は忙しい中ありがとうございました!また会う機会がありましたら今度はゆっくり晩ご飯でも食べましょう。

頤和園は頤和園で故宮と同じく全てを見ようと思ったら1日では足りない所なんですが、うっかり長廊の絵画に見入ってしまったことからますます時間が足りなくなるハメに…… 下の写真のごとく有名な故事とか古典小説の一場面が回廊の梁の部分にズラッと並べられているのであります。写真は唐代伝奇の風塵三侠を描いたもの。(と、後から買った図録にはあった。)



結局長廊のほか、仏香閣と清晏舫(下の写真を参照)を回って宿に向かうことに。十七孔橋と蘇州の街並みを再現したという蘇州街を回れなかったのが残念であります。



崇文門飯店で5時半にまやさんと合流することになっていたので、少し早めにチェックインを済まし、部屋に入ったところ、どういうわけかカーペット一面がビショビショでベッドメイクもされていません。 「カーペットが濡れているって、中国語ではどう言えばいいんだろうねえ」と途方にくれながらフロントで交渉すると、すんなり別の部屋に案内してくれました。北京に行く前にこのホテルは値段が安い割には良いと聞いており、実際滞在中これ以外に不具合は無かったのですが、こういうワナが待ち受けているとは……

で、気を取り直してまやさんと王府井へ。夕食の後、王府井書店のDVD売り場で『少林僧兵』と『台湾一八九五』をゲット。これで旅の目的の半分は達成しました!って、お前は何しに北京まで来たのかと自分でもツッコミたくなります(^^;) その後夜遅くに宣和堂さんとまやさんの友人2人も到着。空港から地下鉄で来たところ、途中で終電になってタクシーをつかまえ、やっとこさ到着したとのこと。日本みたいに12時過ぎまで電車があるかと思ったらそうでもないんですね……
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横店化する北京 11月21日

2008年11月25日 | 旅行・オフ会・展覧会
というわけで北京から無事戻って来ました!

北京には本とかDVDとか、いつでも充分な量のお湯が出るシャワーとか、そしてニャンコとか、長春では求めて得られなかったものが溢れてましたよ(^^;)

北京で出会ったニャンコその1 



故宮の武英門の前で遭遇。北京の猫はみんなこんな感じに肉付きが良かったです。たぶん観光客とか各所の管理人とかにいい食べ物を貰ってるんでしょう。

北京で出会ったニャンコその2 



普渡寺で遭遇。写真を撮ろうとしたら「このポジションで撮って」と言わんばかりに茂みの中に移動。かわいい。

地下鉄もカード型切符を利用しての自動改札制に移行してました。2年前に旅行した時に出会ったもぎり役のおばちゃん達はどうなっちゃったんでしょうか(^^;) そして地下鉄駅ではいちいち荷物検査を受けるハメに…… 王府井とか繁華街では北京オリンピックの看板とかがまだ残ってましたけど、これもオリンピックの余韻ということなんでしょうか。

そして故宮や前門、大柵欄などはダメな具合にピカピカに修復・整備されており、歴史遺址というよりは古装篇のセットみたいな雰囲気に…… 特に大柵欄は横店みたいな感じになってましたが、今回の旅にキーワードをつけるとしたら「横店化する北京」ということになるでしょうね。

前置きはここまでとして11月21日金曜日の出発からの流れを追って行きます。

この日は晩の10時すぎから夜行列車に乗り込んで北京に向かうはずでしたが、列車の私のベッドの所には既におっさんが寝ころんでます。「予約の都合で1人だけ別のコンパートメントになったけどみんなと一緒にいたいから」というようなことを言われ、ムリヤリ切符と席を交換させられるハメに…… 何かしょっぱなから旅にケチが着いてしまいました(^^;) 
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北京へ

2008年11月21日 | 留学
今日は朝から断水したり(昨日の雪で水道管が破裂したらしい……)、夕方まで講義が入ってたりでバタバタしてましたが、さきほどようやく北京行きの荷物がまとまりました。帽子とか手袋といった防寒具がかさばるのはやむを得ないところですね……
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下雪その2

2008年11月20日 | 留学
先日降り積もった雪がようやく無くなってきたと思ったら、今日の午前中からまた雪が降り始めました。粉雪程度の雪のはずが恐ろしい勢いで積もっていき、昼前にはあたり一面が銀世界になってしまいました。

そこでようやく、日本(というか大阪近辺)だと積もる前に解けてしまうレベルの雪が、ここでは零度以下の気温なので解けずにどんどん積もっていくのだと気付きました。この年になってやっとこさ雪国で雪が積もっていく仕組みが理解できたような気がします(^^;) となると大雪が降った日にはどんな恐ろしいことになるんでしょうか。考えない方がいいのかもしれません……

しかし気温は見た目ほど寒くはないですね。おとといあたりまでの目や皮膚に染みるような寒さは感じません。こうなると北京に着て行く服装がますます難しくなりますね。天気予報によると旅行中は長春でも気温が上がるようですし、明日の様子を見て上着を薄手のものにするかどうか考えたいと思います。
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『李小龍伝奇』その3

2008年11月18日 | 武侠ドラマ
『李小龍伝奇』第16~22話まで見ました。

小龍に破れた木村ですが、思いがけず小龍に弟子入りを申し出ます。あまりに唐突なので当初小龍は断りますが、彼がフィリッピーナの同級生を助けようとしたところ逆に警察に捕まってブタ箱に入っている間にもいつものトレーニングコースで待ち伏せしていた木村に呆れた小龍は遂に弟子入りを承知。このあたり「昨日の敵は今日の友」のノリですなあ。なおこの木村、ドラマでは木村武之という名前になってますが、Wikipediaの「ブルース・リー」の項目によると実在の人物で、ターキー木村と呼ばれていた模様。

その後小龍はワシントン州立大学に入学して東洋哲学を専攻することになります。で、入学後に暴漢魔から救ったフィリッピーナから結婚を申し込まれ、また手紙で香港の小曼からも求婚されますが、「武術は俺の人生。武術に理解の無い女など必要ない!」とばかりにスルーします。武術が出来れば金を稼げなくてもいいという生き方を理解してくれるような都合の良い女性などいるわけないと思いきや、彼の前にそんな奇特な女性、リンダ・エメリーが現れます(^^;) リンダは元々小龍がバイトで高校の哲学の講師をしていた時の教え子ですが、その後彼と同じ大学に入学し、小龍がキャンパスで開いている青空道場の門下生となったのでありました。

一方、木村は中国武術を世界中に広めるという小龍の夢を助けるべく、自らの経営する日本料理店を売り払い、小規模ながら道場を開設。小龍は門下生を勧誘するためにシアトルアジア文化デーのイベントで演舞を行いますが、そこで空手同好会の雨田が助っ人として雇った山本岡夫に初の敗北を喫します。(岡夫なんて名前の日本人はいないというツッコミはこの際スルーしておきます)ここでこの山本が空手6段で、木村が3段であることが明らかにされますが、そんなレベルの話だったのね…… てっきり雨田が2~3段、木村が7~8段ぐらいかと思ってましたが。

幸い道場には入門希望者が押し寄せ、また話を聞いて駆けつけたブレアや邵如海といった面々とも再会。しかし自身が敗北した事実を認めたくないのか、人を舐めきったDQN臭い態度で山本に挑戦しては敗れ、その度に這々の体でつまみ出される小龍。しかし本当の目的は山本に勝つことではなく、彼と手を交えることで空手の技を学び取り、それを自身の拳法に取り入れて新しい拳法を創出することだった!……って、負け惜しみで言っているようにしか見えないのが彼の人徳の致すところでしょうか(^^;)

更に小龍は柔術家ウォーリー・ジェイとも遺恨が生じ、対決することになりますが…… 
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下雪

2008年11月17日 | 留学
gooブログでは今までサイドバーをいじれなかったのですが、いじれるテンプレートが追加されているみたいなので、試験的にテンプレートを変えてみました。

今朝起きて窓を見たら何だか外が白い。この間のは単なる霜でしたが、今度こそ本当に寝てる間に雪が降ったようです。気温も昨日よはグンと寒くなってます。(最高気温が-8℃で最低気温が-17℃……)

中国語の先生が「今日からが冬ですからね」とか言ってましたが、それじゃあ昨日まではまだ秋だったんですか(^^;) そう言えば昨日までは零下何度とか言っても数字ほどには寒さを感じませんで、朝晩も普通のジャンパーで出歩いてましたが、さすがにダウンジャケットやら帽子を着込まないと辛くなってきました。下半身もズボンの下に更にパッチを履いてます。(外に出ると上半身よりも両足が冷えます)

そうなると困るのが北京に着て行く服ですね。ここ2、3日の北京の最高気温が7度前後ということなので、防寒具を着込んで行くと現地ではちと暑そうですが、着込まないと長春を出る時に寒い…… 特に夜行列車に乗る都合で夜に出歩くことになりますし。まあ、諦めて着込んでいかざるを得ないですね。
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