博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『龍門鏢局』その7(完)

2014年07月29日 | 武侠ドラマ
『龍門鏢局』第36~最終40話まで見ました。

【第36話】前回のラストで青橙に出て行かれて傷心の白敬祺。そんな彼の前に青城派のお嬢様聞雅が現れ、お互いフィギュアコレクションが趣味ということで意気投合。しかしそこへ廷芳と駆け落ちしたはずの青橙が帰還。聞雅と青橙、どちらを選ぶのか決断を迫られる敬祺だが……? というわけで敬祺と青橙の幼な馴染みカップル話の完結編。温良恭の東瀛の元カノとして「蒼井」と「小沢」の名前が出てくるというお遊びもあり(^^;)

【第37話】前回出てきた聞雅の仇討ちということで青城派の過千帆が来襲するが、彼はイケメン力だけで江湖を渡ってきたアイドル侠客で…… 後半では白敬祺の父親、すなわち『武林外伝』の白展堂が登場。敬祺を家に連れ戻そうとしますが……


こちらも以前登場した呂秀才と同じく落ち着いたというかおっさんらしい雰囲気になってますね。

【第38話】料理番の蔡八斗が愛用していた油屋胡姫花が閉店。他に安くてうまい料理用の油が無いということで、八斗は何とか女店主から油を手に入れようとしますが…… 一方、温良恭は桃源郷の仙霊から父親を探しにやって来たという少女小雪絨と出会い、彼女が自分の娘ではないかと疑いますが、果たして……?ということで八斗の試練物語と恭叔の元カノズストーリーのミックスです。二つのエピソードがうまい具合に交わらないんですよね(^^;)

【第39話】鏢局のある束河鎮に陸三金の実家の平安票号が支店を出し、三金の妹三水が赴任。武術好きでさっぱりした性格と思いきや、鏢局の従業員の離間工作を開始し…… 三水は実は父親から鏢局を潰すよう命じられていたというオチ。三水は今回だけのゲストにするには惜しいキャラですなあ。

【第40話】新年を迎えようとする鏢局に、今度は母親が三金を連れ戻すべく襲来。鏢局の売り上げが大して上がっていないなど痛いところを突き、秋月との結婚にも反対。一度は母親とともに実家に帰ることを同意した三金だが……

【総括】ということで全40話コンプリートです。同じ1話完結の武侠コメディでも、吉本新喜劇的な舞台劇だった『武林外伝』とはかなり雰囲気が異なっていますね。専用の撮影場を用意するなど、(『武林外伝』映画版とは異なり、)掛けた資金に見合う仕上がりになっていると思います。最後の40話は続編を臭わせる引きになっていますが、第2部・第3部の放映も予定……されていたのですが、6月に脚本兼プロデューサーの寧財神が覚醒剤吸引容疑で警察に拘留されるという事件がおき(現在は釈放)、先行きがわからなくなってしまいました。無事放映されると良いのですが……
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会津幇会2014

2014年07月22日 | 旅行・オフ会・展覧会
三連休は会津若松方面に旅行してました。最終日に台風にやられた昨年の会津幇会のリベンジ企画です。主催者のきつりさん及び同行のみなさまに感謝しつつ、写真で旅のハイライトをば……


土産菓子・喫茶店店主のコレクションを陳列したシルクロード文明館。個人のコレクションとしては割とガチです。中国の物に加えてオリエントの物もかなりあります。


去年来た時には無かった山本八重さんの銅像。


江戸時代の宿場町の景観が残る大内宿。ここで一瞬通り雨に降られる。ここのお薦めのイワナサンドはうまいがボリュームがありすぎる(^^;)


塔の笰(へっつり)と吊り橋。



白くて大きな鳥居が印象的な、保科正之を祀る土津神社。社殿は戊辰戦争で焼失し、明治になって建て直されたものとのこと。ここで写真を撮ろうとした私が足を滑らせてすっ転ぶという事件がw



野口英世記念館の付近にある野口英世の生家。中に幼い英世が手を突っ込んで火傷した囲炉裏もあります。ここの展示パネルで、実は母親のシカとともに英世の父親も長生きしたらしいこと、英世には姉と弟がいたことなど、英世に関する衝撃の事実が発覚(^^;) 子供の頃に読んだ伝記本とか学習漫画では、英世とシカは母一人子一人の母子家庭ということになっていたと思うのですが……



晴れ渡る好天のもと猪苗代湖で遊覧船に。今回は写真奥の方の亀の船に乗りました。



猪苗代湖周辺にある有栖川宮威仁親王の別荘天鏡閣。この手の洋館というと思わず瀋陽の張氏帥府(張作霖・張学良の邸宅)を思い出してしまいましたが、あちらは張作霖の死んだ部屋なんてのがあったり、虎の剥製が置かれていたりで、もっと物騒な雰囲気だったんだよな……
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『龍門鏢局』その6

2014年07月17日 | 武侠ドラマ
『龍門鏢局』第30~35話まで見ました。

【第30話】 前回のラストで娘の青橙から送られた服が偽造の官服ということで投獄されてしまった呂秀才。彼を助け出そうとする陸三金らだが、呂秀才は官服と仕立て屋に官服を作らせるための公文書偽造の罪を認めないと出獄に応じないと突っぱねてしまいます。本来は盛秋月が官服を作らせたのですが、息子の糊糊と長期間離れ離れになることを憐れんだ陸三金がかわりに罪をかぶって流罪に…… 恩義を感じた秋月は三金の護送に付き合うことにしますが…… 罪人の護送と言えば途中で山賊とかに襲撃されるのがデフォルトですよね!と思ってたらやっぱり最後にキタw

【第31話】 前回のラストで三金らを助け出したのは後宮の蘭昭儀でした。彼女は実は後宮入りする前は三金に仕えていた陸家の侍女。彼女は糊糊を人質に取り、三金に平安票号を代表して自分の経営する闇銀行の出資者となることを要求。闇商売に手を出すのを潔しとしない三金は、かわりに先物取引を指導すると称して秋月母子を釈放させようとしますが…… 後宮と言えば三金の昔の恋人が皇太后だよねと思ってたら、やっぱり再登場してくれました。この人が出るとラストがしんみりしますね……

【第32話】 三金の流罪の一件をきっかけに接近するようでなかなかしない秋月と三金の仲。そこへ秋月の旧知の化粧品店主上官靖宇が現れ、秋月にプロポーズしますが…… 上官靖宇を演じるのは新版『水滸伝』の燕青役などでお馴染みのイケメン厳寛。「仏山のカンフーマスターと言えば?」「黄飛鴻!」「黄飛鴻はまだこの時代にはいないでしょ!」という小ネタもなかなか楽しい。

【第33話】 自分が周りの人間を不幸にする「天煞孤星」の生まれであることから、三金との結婚に積極的なれない秋月だが…… 後半は三金と秋月が訴訟沙汰に巻き込まれ、袁弘演じる自称庶民派の弁護士宋書懐と訴訟合戦に。袁弘は新版『射英雄伝』の楊康のようにヒネた厨二病くさい役柄の方が合ってるなあと(^^;)

【第34話】 前回の一件により近隣の住民から弁護を依頼されるようになった三金は、茶葉商人の楊掌櫃の依頼を引き受けることに。彼は『茶経』の著者陸羽が植えたという「正山茶王」の木を発見するが、地元の女ボス歴文婷にその茶樹を譲り渡すよう脅されていたのでした。しかし歴文婷が温良恭の昔の恋人であることが発覚し…… 久しぶりに恭叔の元カノネタが出ましたw オチは予想通り。「残念でもないし当然」とはまさにこういう展開。

【第35話】 三金は粗暴な秋月の性格を改善させようと、温良恭の元カノ(また出た!)の心理学者を招きますが…… 後半では呂青橙の高校の同級生で青州知府に出世したという廷芳が登場。学生時代から青橙に惚れていた彼は「白敬祺と別れたのならオレと付き合ってくれ!」とプロポーズ。青橙も彼の告白を受け入れ……ということで次回に続くようです。

今回は三金と秋月の恋愛シリーズですね。こじれっぱなしの青橙と敬祺ともども最後まで引っ張るようですが。
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『地下からの贈り物』

2014年07月12日 | 中国学書籍
中国出土資料学会編『地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国』(東方選書、2014年6月)

近年陸続で発見・公表されている中国の出土資料について、「出土資料でわかること」「どこから何が出てきたか」の二部構成で紹介。

触れなきゃいけない資料については大体カバーできていると思いますが、本書1-2で金文とセットで扱われている甲骨文については、丸々一節を割いて貰いたかったなと。甲骨文については入門書も各種あるからということかもしれませんが、甲骨文へのアプローチは出土地点と内容との関連を探る、甲骨の材質にも注目するといった具合に昔とはだいぶ違ってきていますし、花園荘東地甲骨のように近年発見された資料もありますし、やはり一節を割く価値はあるでしょう。

金文については、宝鶏太公廟村出土の秦公器や梁帯村芮国墓地を取り上げるなら、天馬・曲村晋侯墓地の方が良かったんじゃないかと…… これなら8号墓の副葬品の晋侯蘇鐘を題材にして出土品と盗掘品との関係についても論じられますし。(晋侯蘇鐘は全16鐘から成り、このうち14鐘が盗掘されて後に上海博物館に買い取られ、残る2鐘が墓中に残されて発掘された。)

最後の冨谷至氏のコラムに言う「骨董簡」についてはまあ同意。出土地不明の資料についてはこういうことを踏まえたうえで使わないと仕方ないかなと。(冨谷氏の主張はこういうことを踏まえたうえで、これらの「骨董簡」の資料的価値は疑問であるし、自分は資料として利用しないということなのですが……)

しかし池田知久氏(本書1-13)は何がどうあっても郭店簡や上博簡の年代を戦国末期~前漢初期まで下らせたいのでしょうか。(通説では郭店簡は戦国中期の終わり頃、上博簡は戦国晩期のものとされる。)あそこまで執拗に戦国末期~前漢初期の筆写と断り書きをつけるのはちょっと…… 一応これについては本書2-16で谷中信一氏によるフォローも入ってますが……
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『龍門鏢局』その5

2014年07月10日 | 武侠ドラマ
『龍門鏢局』第24~29話まで見ました。

【第24話】 前回瓔珞の師叔が残していった化粧品を八斗が持ち出して適当に売りつけたところ、それを使った街のお嬢様楊思維が容貌が損なわれてしまったということで鏢局に押しかけ、「責任を取ってよ!」ということで八斗に結婚を迫りますが…… 楊思維を演じるのは『精忠岳飛』の梁紅玉役など最近売れっ子の美人女優張馨予ですが、まったくかわいく見えないのがすごい(^^;)

【第25話】 トラブル続きで当家を続ける自信が無くなった陸三金は鏢局を離れようとするが、一同は引き留めのため商売替えを提案。鏢局で一番強い呂青橙への挑戦者を募って掛け金で儲けようとするが、そのたびに彼女のみを案じる白敬祺が相手を闇討ちし、正々堂々と戦いたい青橙を怒らせてしまい…… ここから敬祺と青橙の痴話喧嘩が開始。

【第26話】 前回の一件からこじれるばかりの敬祺と青橙の仲。そんな中、二人の幼馴染みで業界大手の円通鏢局の総鏢頭を務める浩天が到来。青橙の本音を知った浩天は……

【第27話】 陸三金が龍門鏢局の当家となって三ヶ月。盛秋月はこれと言ってはかばかしい成果が無いことにご不満の様子。そこへ年掌櫃(第1~2話などに登場)の積み荷が馬幇に奪われるという事件が発生。馬幇の女幇主阿美は陸三金とは旧知の仲ということで年掌櫃の積み荷を返却してもらうことにするが、阿美は彼を拉致して馬幇の新幇主に据えようとし……

【第28話】 前回の一件で年掌櫃より多額の報奨金をゲット。陸三金は思う所あって報奨金の管理と使い道を秋月に一任。色々悩んだ末に地元の高利貸し孔祥照に投資して多額の利子を要求。地元での商売だけでは大して利益が挙がらないということで、孔祥照のために隣街の高利貸しを締め上げたりして「黒道」を突き進んでいく秋月だが…… この話に限ったことではないのですが、どうも陸三金が底辺校の担任教師的なポジションに見えてきて仕方ないのですが……

【第29話】 蔡八斗の兄で漕幇の二斗が馬幇との伝手を求めて到来。八斗の顔を立てるため、彼が当家ということにして誤魔化そうとするが…… 後半では前回の一件から近隣の高利貸しに付け狙われるようになった鏢局一同が、護身のために青橙の父親(すなわち前作『武林外伝』の呂秀才)を鏢局に招き、官府と強いコネがあると誇示しようとし……


呂秀才は前作と同じく喻恩泰が演じてます。前作より五割増しで理屈っぽくなっております(^^;)

というわけで1話で2人ゲストを出演させたりと、着実にゲスト消化モードに入っております……
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2014年6月に読んだ本

2014年07月01日 | 読書メーター
カムイ伝講義 (ちくま文庫)カムイ伝講義 (ちくま文庫)感想
白土三平の『カムイ伝』シリーズをテキストとして学ぶ江戸時代の身分制と生業。話は日本列島の内側にとどまらず、当時の世界の中での日本の立ち位置にまで及んでいく。劇画を用いた講義の試みとして注目したい。
読了日:6月1日 著者:田中優子

古代2 (岩波講座 日本歴史 第2巻)古代2 (岩波講座 日本歴史 第2巻)感想
今巻は継体朝から斉明・天智朝あたりまで。「六-八世紀の東アジアと東アジア世界論」は末尾で当今流行の「東部ユーラシア」に言及しつつも、なお西嶋定生以来の「東アジア世界」の枠組みがなお有効とする。「大王の朝廷と推古朝」で言及される蘇我系・非蘇我系の大王位継承争いについては、蘇我入鹿が非蘇我系とされる田村王子を支援するなどのねじれが見られ、個人的にはそんな枠組みは存在しなかったか、欽明の子世代までしか有効ではなかったのではないかと思う。月報に東野治之「史料と史実-天皇の和風諡号を例に」などがある。
読了日:6月2日 著者:

南朝の真実: 忠臣という幻想 (歴史文化ライブラリー)南朝の真実: 忠臣という幻想 (歴史文化ライブラリー)感想
楠木正成をはじめ忠臣揃いのように言われてきた南朝も実際には北朝と同じように内紛まみれであったことを論証する。『太平記』がかつての皇国史観の形成に強い影響を与えたことは承知しているが、それでも三国志ならともかく、戦後世代には一部のマニアを除いてほとんど忘れられかけている歴史物語としての『太平記』を俎上に挙げて史実とは異なると強調したところで、今となってはどれほどの意味があるのか疑問に思わないでもないが…
読了日:6月3日 著者:亀田俊和

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)感想
朝ドラ『花子とアン』の原案ということで読んでみたが、やはり原案は原案、ドラマと実在の人物村岡花子の人生とは別物だなと感じた。特にクリスチャンとしての村岡花子、他の女性文学者との交流、婦人参政権運動との関わりはかなり端折られることになるのではないかと今から不安になってくるが……
読了日:6月8日 著者:村岡恵理

教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)感想
文学部出身者としては、第3章の他学部に対する文学部の位置づけとか文学部卒業後の進路に関する話を面白く読んだ。かつては文学部卒というだけで一般企業での就職試験さえ受けられなかったり、卒業した学部によって入社後の配属が決まったりしていたんだなと。文学部の改編やいわゆる学部の「キラキラネーム化」が進んだ現在ではかなり状況は変わっているはずだが。
読了日:6月9日 著者:竹内洋

中世2 (岩波講座 日本歴史 第7巻)中世2 (岩波講座 日本歴史 第7巻)感想
今巻は鎌倉時代から南北朝あたりまで。桃崎論文「建武政権論」の最後、南北朝の内乱は南朝と幕府との戦争であったが、一方南朝朝廷が交渉相手として認めていたのは幕府ではなく北朝朝廷であり、幕府が主体となっては媾和の交渉に応じてもらえないと悟った義満が、媾和のために北朝朝廷の官位を欲し、左大臣すなわち事実上の北朝の首班となって南朝との媾和へと導いたという指摘が面白かった。月報に坂井榮八郎「ドイツ史と日本史のあいだを行き来した日々」があり、氏がドイツ滞在中に日本史に関する講義を行った体験を述べる。
読了日:6月18日 著者:

磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~ 1 (ジャンプコミックス)磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~ 1 (ジャンプコミックス)感想
もっと浮世絵っぽくてシュールな内容かと想像してたら、お江戸を舞台にした普通のギャグ漫画だった。が、これを連載させたジャンプはエライと思います。取り敢えずお犬様がかわいい。
読了日:6月18日 著者:仲間りょう

日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)感想
米軍が内部用に発行していた広報誌を史料とする、アメリカ側から見た日本軍・日本兵の姿。日本兵の給料やその家族への生活援助はおそらく世界一低く、家族への援助は近隣住民と婦人・在郷軍人などの団体任せになっているという記述が印象的。老人介護などの福祉が実質家族頼りになっている今の日本の現状を思わせるものがあるなと。
読了日:6月18日 著者:一ノ瀬俊也

中国絵画入門 (岩波新書)中国絵画入門 (岩波新書)感想
漢代の画像石からはじめる中国絵画史というのは一般的なのかどうか知らないが、何の知識や素養もない状態でも読みやすい内容。個人的にはその序盤の、漢代の邸宅での宴会などを描いた画像石で上段・下段と別れているのは一階・二階を表しているのではなくて、邸宅の奥行きを表しているのではないかという指摘が最も面白いと感じたが。これが確かなら遠近法に繋がる画法ということになろう。
読了日:6月27日 著者:宇佐美文理

史料としての猫絵 (日本史リブレット)史料としての猫絵 (日本史リブレット)感想
第一章では歌川国芳の描く猫(本書カバー)は一体何を見つめているのかを取っ掛かりにして、江戸時代に猫絵がどういう役割を果たしていたのか?近代以前の絵画とはどういうものであったのか?ということに話が及んでいく。第二章は日本史における猫のあれこれ。江戸時代以前は現在とは逆に飼い猫に綱がつけられ、犬が放し飼いになっていたなど面白いトピックもあるが、話題が散漫な印象。
読了日:6月29日 著者:藤原重雄

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