博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『花千骨』その7

2015年10月31日 | 武侠ドラマ
『花千骨』第35~40話まで見ました。

異朽君より、白子画が冒されている「卜元鼎」の毒は、同じく十方神器のひとつである「炎水玉」のみが解毒できるという情報を得た千骨。しかし「炎水玉」は長らく行方が知れず、残りの九神器を集めて封印が解かれた時に出現するとのこと。千骨は尊上のもとから今まで集めた神器を密かに盗み出し、尊上の世話を紫薫上仙に託して、長留の同期生の朔風、そして助っ人として駆けつけた東方卿とともに神器捜索の旅へと出発します。

まずは漫天の父で蓬莱派掌門の霓千丈から「浮沈珠」を奪取しますが、その隙に千骨を追っていた七殺派の単春秋が霓千丈を殺害し、かつそれを千骨らの犯行に仕立て上げてしまいます。父親を継いで掌門の地位を継いだ漫天は仇討ちを決意し、長留など各門派を千骨を神器の奪取を目論む正派の公敵に認定。ここらへんで正派の敵としての汚名を顧みず、師父を救うためにと行動する千骨に紫薫が感動しつつも、「あ、あなたのためじゃなくて子画のために協力してあげるんだからね!」とツンデレ状態になりながら千骨をバックアップするのがかわいいw

そして天山派の神器「玄鎮尺」も奪取し、東海に逃亡していた単春秋もなぜかあっさり七殺派の神器「謫仙傘」を千骨に譲り渡します。残るは「炎水玉」ですが、ここで千骨に着いてきた朔風が、実は「炎水玉」の角の部分の化身であったことが判明。彼の力で他の神器の封印が解かれ、「炎水玉」が甦ります。


人間だった頃の朔風。千骨から家族について聞かれた時に「オレは石から生まれたんだ」と口走ってしまった彼でしたが……

しかし肝心の尊上はと言えば、千骨の意図を察して東海まで彼女を追ってきたところを、単春秋に捕らえられていたのでした。魔王に捕らえられたプリンセス状態の尊上を取り戻すべく、東海で単春秋と対峙する千骨。そして長留など正派の面々も千骨を追って東海に集結。尊上を何とか救出した千骨ですが、単春秋の口車に乗せられ、自分の血で「炎水玉」の封印を解き、すべての神器の封印が解かれた時に出現するという「洪荒」を復活させてしまいます。この「洪荒」復活こそが単春秋の目的なのでした。ここで、千骨が実は神話の時代に天を補修した女媧の生まれ変わりであったこと、尊上もそのことを知っていたことが判明。

「洪荒」の発する巨大な魔力の力で惑わされ、東海で同志討ちを始める正派の面々。千骨は自分の命を犠牲にして収集をはかろうとしますが…… ということで一気にファンタジーっぽい雰囲気になってきました (^_^;)
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『花千骨』その6

2015年10月22日 | 武侠ドラマ
『花千骨』第29~34話まで見ました。

闇落ちして堕仙となった紫薫は、七殺派の単春秋と組み、雪山派の総本山玉濁峰を襲撃して神器「卜元鼎」を強奪。雪山派の救援に駆けつける白子画と花千骨ですが、卜元鼎の力による幻覚に苦しめられ、更に卜元鼎の毒に冒された千骨を治療したことにより、今度は尊上が毒に冒されることに。紫薫によれば尊上が卜元鼎の毒に冒されたことも彼の「生死劫」である千骨のせいだということですが、「生死劫」、万能すぎでしょ……

長留山に帰還した後は、尊上は兄弟弟子の世尊・儒尊にも卜元鼎の毒に冒されていることをひた隠しにし、絶情殿に籠もって修養に励みますが、解毒法を見出せないまま毒による発作が続き、あとはじわじわと死を待つばかりという状態に。千骨は同じ毒に冒された自分の血を飲ませて治療しようとしますが、尊上はそれを頑なに拒否。長留山では二度目の仙剣大会が近づいており、仙骨は尊上の身を案じつつも修練に励みます。

そうこうしている間に、以前に千骨が戯れに描いた尊上の上半身ヌード絵(術を使って尊上が入浴している所をのぞき見したことがある)を、霓漫天に盗まれてしまいます。


これがその絵。絹の手拭きに描いてます。以前に出てきた時には、まさかこれが後の展開に関わってくるとは思いもよらず (^_^;)

「この手拭きを返して欲しければ仙剣大会で私に負けなさい」と脅しをかける漫天。落書きが人目に触れる→尊上への恋心が明らかとなる→弟子と師匠の恋愛は御法度→破門ということのようですが……

そして仙剣大会当日。千骨は漫天に手を譲りながらも一撃必殺の機会を狙いますが、その殺気を尊上に見咎められ、彼の逆鱗に触れてしまいます。破門の危機と尊上の生命の危機、二つの不安に苛まれつつも、事情を誰にも明かせない千骨ですが、事情を薄々察知した東方卿が手拭きを漫天から奪還。一方、尊上はとっくに東方の正体が自分を仇敵視する異朽閣主人であることを察しており、彼に自分の死後千骨の面倒を見るよう託します。

そして尊上は、同門の漫天を仙剣大会で殺害しようとしたことで、千骨を自分の弟子から一般の弟子へと降格。千骨はその措置を受け入れつつも、卜元鼎の解毒薬を何とか探し当てようと決意するのでありました。

ということで、尊上の上半身ヌード絵でどれだけ話を引っ張るつもりなのかとw 本作に関して武侠ドラマとは言えないという意見を多く目にするのですが、こういうアホみたいな展開を堂々とやらかすあたり、どう見ても武侠ドラマです。本当にありがとうございました\(^o^)/
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『花千骨』その5

2015年10月14日 | 武侠ドラマ
『花千骨』第23~28話まで見ました。

花千骨と白子画は、雲隠が蜀山派の裏切り者雲翳と入れ替わっていたことを突き止めます。実は雲隠と雲翳は双子の兄弟で、一族に伝わる秘術により、雲隠の受ける傷と苦痛がすべて雲翳の身に移る状態になっており、雲翳はそのことを深く恨んでいたのでした。孟玄朗から譲られた白子画の憫生剣のみがその因縁を断ち切れるということで、剣によって死を選ぶ雲翳。これで一件落着かと思いきや、今際の際の告白で雲翳が太白山の緋顔掌門の死に関与していなかったことが判明。

じゃあ誰が犯人?と思っていたら、今度は女性のみの門派韶白門の掌門が緋顔と同じ死に方(内臓や骨が抜き取られた状態で死ぬ)で突然死したという知らせが寄せられ、千骨は尊上から捜査を任されます。その間にも別の門派の掌門が同じ死に方をし、死んだ掌門たちがいずれもその昔掌門に就任する直前に禁術(ネトゲ用語で言う所のチート)によって不自然なパワーアップを果たしていることが明らかとなります。

韶白門では更に死んだ掌門の弟子の一人媚児が同じく不自然なパワーアップを果たした後で行方知れずとなっており、彼女が蓮城の無垢上仙の侍女雲牙と親しかったことを突き止めたあたりで、千骨は尊上と合流。ともに無垢のもとを訪ねます。無垢上仙は尊上や紫薫と同じく五上仙の一人で、かつては寛容な性格だったとのことですが、蓮城に隠退してからはやや冷酷な性格になった模様。千骨が雲牙のことを尋ねてもはぐらかすような返答しかかえってきません。

不審に思って千骨が無垢を見張っていたところ、彼が夜な夜な洞穴に隠れていた媚児を殺害しようとするところに出くわします。掌門たちの死因は蓮城の至宝「四荒経」を盗み出したことによるもの。「四荒経」は修業した人の武功を飛躍的に増大させる一方で、ある時点で突然死を迎えるという副作用があるのでした。その秘密を知った媚児は、蓮城の侍女で無垢によって追い出されてしまった雲牙を利用して蓮城に潜入し、「四荒経」の入手に成功したものの、蓮城の番人によって雲牙が殺害されてしまったという次第。

で、無垢上仙のお気に入りだった雲牙が蓮城を追放された理由は、彼女が無垢の「生死劫」であると判明したからなのですが、ここで長々と尺を取って無垢と雲牙との馴れそめや、雲牙が死ぬまでの回想シーンが挿入されます。このドラマでも主役の師匠世代のコイバナをやるんですか(絶望)

そして彼の目的は媚児ではなく、白子画の「生死劫」である千骨の殺害だったのです!尊上に自分と同じ過ちを犯させないためということですが、無垢に千骨のことを吹き込んだのは千骨ストーカーと化した紫薫です。

結局千骨は無垢の張った結界を突破した尊上に救出され、無垢は「四荒経」一件の責任を取るということで自害するのですが、紫薫はこれを彼が「生死劫」雲牙と出会ったせいで破滅に追い込まれたのだとしています。無垢の死がとっくに死んでるはずの雲牙の責任にされてしまんですか(困惑) これが「生死劫」のせいと言うなら、「生死劫」というのは相手を破滅に導く存在ではなくて、迷信とか単なる気の迷い的な何かじゃないんでしょうか……

紫薫はなおも異朽閣主人から匕首「誅仙」を借り出して千骨殺害をはかりますが、尊上に阻まれ、「誅仙」の反作用で死に追い込まれるところを、同じく五上仙の一人で彼女に片思いしていた檀凡が命と引き換えに一命を取り留めますが、なぜか彼女の眉間に第三の目が……というところで次回へ。


五上仙はみんながみんな人格とか性格をアカン方向にこじらせちゃってる人ばかりです……

このパートでは異朽閣主人の正体が実は東方卿で、彼の覆面の護衛の正体が失踪したとされる五上仙の残る一人東華であることが視聴者に明かされます。東方卿は幼い頃に悪事をなした父親を五上仙に殺され、特に白子画への復讐を強く心に誓っているのですが……
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『花千骨』その4

2015年10月03日 | 武侠ドラマ
『花千骨』第17~22話まで見ました。

七殺派との勝負に勝ち、流光琴と太白山の神器幻思鈴を七殺派から守り抜き、更に不帰硯をも手に入れた千骨。しかし太白山での祝宴で霓漫天に酔わされ、紫薫に香道三番勝負を挑むことに。紫薫は白子画ら五上仙の紅一点で、長留門の掌門となる前の白子画らと下界で七殺派との戦いや人助けに従事していたのでした。五人組で正義の味方というと戦隊物みたいですが (^_^;)


紫薫を演じるのは『宮廷の諍い女』の華妃でお馴染み蔣欣。白子画に恋愛感情を抱くも拒絶され、その弟子となった千骨に良い感情を抱いていません。

千骨は紫薫の醸す香りを言い当てる勝負には勝ったものの、師である尊上に恋心を抱いてしまったことを察知され、おまけに彼の「生死劫」にあたることも知られてしまいます。で、千骨を殺そうと絶情殿に乗り込みますが、彼女を庇ったカタギの東方卿を傷つけ、昏倒させてしまいます。おまけに傷を負わせた紫薫自身も東方を治せず、紫薫がかつて所属していた七殺派の殺阡陌なら治せるかもしれないと頼みに行ったところ、紫薫自身が殺阡陌の捕らわれの身に…… この人、一体何やってんですか(´Д`;)

結局千骨が東方の治療と紫薫の解放を頼みに行ったら、流光琴の貸し出しと引き替えにあっさり要求を承諾する殺阡陌。ここで殺姐姐の妹琉夏がかつて流光琴を求めて長留山に忍び込み、長留門の弟子竹染に捕らえられて死に追い込まれたという因縁が明らかとなります。

この一件が片付いた後、孟玄朗が皇帝となった蜀国の国宝が十方神器のひとつ憫生剣であることが判明したということで、千骨は尊上と下山。しかしたまたま千骨の故郷花蓮村に立ち寄ることとなり、そこで尊上が千骨の憧れの人墨氷その人であったと告白。しかも二人をストーキングしていた紫薫から、当時掌門就任を控えていた尊上が千骨の父親を見殺しにしたとぶちまけ、千骨は走火入魔しかけますが、ぎりぎりで踏みとどまり、尊上を許すことに。

その頃、蜀国では七殺派単春秋の支援を得た孟玄朗の兄明王孟玄聡が皇位簒奪を敢行。元々は自分が太子であったのが、その能力を不安視した父皇によって弟が後継者と指名されたことに不満を抱いていたのでした。白子画は孟玄朗を愛する軽水に、周国へ援軍を依頼させます。実は軽水は周国柴王の郡主で、孟玄朗と同じく身分を隠して長留門の弟子となっていたのでした。そして無事皇位を取り戻した孟玄朗により、白子画は憫生剣をゲット。

その後、千骨の要望で、蜀山派の雲隠に掌門の位を譲ることとなり、蜀山にて掌門就任式が開催されますが、式典の当日に太白山の掌門緋顔が何者かによって殺害。しかも殺阡陌を姐姐と慕っていることが何者かによって暴露され、七殺派と結んだ千骨の犯行に仕立て上げられてしまいますが……

ということで千骨ストーカーと化した紫薫から目を離せません (^_^;) 世尊・儒尊ら長留門の幹部も彼女の行動を問題視しつつも、その地位と実力から腫れ物扱いしているようですね……
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2015年9月に読んだ本

2015年10月02日 | 読書メーター
カレーライスと日本人 (講談社学術文庫)カレーライスと日本人 (講談社学術文庫)感想
カレーの故郷インドからイギリス、明治日本を経て現在日本で食べられている「国民食」カレーが形成されるまでの過程を追う。インドの「カレー」あるいはインド人のイメージする「カレー」は地方により様々である一方、現代のインド人から見て日本式カレーは意外と違和感がないとか、日本でイギリスカレー粉の代名詞とされてきたC&Bは、実は19世紀当時からカレー粉が主力製品というわけではなかったとか、その旅の道のりは一筋縄ではいかない。カレーを通じて和食とは何か、日本の固有の文化とは何かといったことまで考えさせられる好著。
読了日:9月2日 著者:森枝卓士

新田一族の中世: 「武家の棟梁」への道 (歴史文化ライブラリー)新田一族の中世: 「武家の棟梁」への道 (歴史文化ライブラリー)感想
鎌倉時代には「清和源氏の嫡流」足利氏の一門として従属する立場にあった新田氏が「武家の棟梁」として見なされるようになるまでの「物語」を描く。足利尊氏が北条氏から離反する時に、新田義貞が鎌倉攻めの実質的な指揮者となったことと、やはり尊氏が建武政権から離反する時に、義貞を討伐の対象として名指ししたことが、義貞を尊氏のライバルの地位に引き上げ、ひいては新田氏が足利氏に対抗する「清和源氏の嫡流」と見なされるきっかけになったとする。新田氏という切り口から「歴史認識」の問題を考えさせられる好著。
読了日:9月3日 著者:田中大喜

高 師直: 室町新秩序の創造者 (歴史文化ライブラリー)高 師直: 室町新秩序の創造者 (歴史文化ライブラリー)感想
高師直の再評価を軸とする内容だが、個人的に興味深かったのは、師直死後も高氏一族を執事に据えようという発想があったこと、高氏の勢力挽回は結局成らなかったが、室町幕府や鎌倉公方の奉公衆として細々と存続したことなど、師直後の状況。師直に被せられることもある「悪党」という批判は、同時代にあっては他者による一種のレッテルにすぎないということだが、言ってみれば現代ネットの「ネトウヨ」「サヨク」認定みたいなものか。
読了日:9月6日 著者:亀田俊和

事変の夜: 満州国演義二 (新潮文庫)事変の夜: 満州国演義二 (新潮文庫)感想
中村太尉事件・万宝山事件を経て満州事変へ。外交官と関東軍憲兵隊将校として次第に対立していく太郎と三郎。川島芳子・石原莞爾・甘粕正彦といった当時の有名人が主人公敷島四兄弟に絡むようで絡んでこないという演出が心憎い。このあたりはこれらの人物が遠慮無く絡んでくる安彦良和の『虹色のトロツキー』と大きな違いか。
読了日:9月9日 著者:船戸与一

韓国とキリスト教 (中公新書)韓国とキリスト教 (中公新書)感想
韓国のキリスト教と言われて多くの日本人が思い浮かべる統一教会の話題はほとんどないが、朝鮮半島のキリスト教会の起源をめぐってきな臭そうな議論があることや、日本統治時代のカトリックとプロテスタントの日本への対応の違いによって、戦後に両派のイメージが変化したこと、韓国キリスト教の受容というか土着化の様子など、興味深い話題や論点が盛り込まれている。
読了日:9月11日 著者:浅見雅一

なぜ、習近平は激怒したのか 人気漫画家が亡命した理由(祥伝社新書)なぜ、習近平は激怒したのか 人気漫画家が亡命した理由(祥伝社新書)感想
著者は異なるが、安田峰俊『知中論』、山谷剛史『中国のインターネット史』の続編というか続報的な著作。上の政策に対して下の対策がリードしたかのように見えたネットの世界でも、結局お上の政策の方が上手だったという話でため息しか出ないが、日本も他国のことをとやかく言えた義理ではないかもしれない。
読了日:9月13日 著者:高口康太

冒頓単于―匈奴遊牧国家の創設者 (世界史リブレット人)冒頓単于―匈奴遊牧国家の創設者 (世界史リブレット人)感想
冒頓単于の生涯を追いつつ匈奴に関する基本事項も押さえており、このシリーズとしては理想的な構成。個人的には、終盤で言及されていた、匈奴が用いた文字未満の記号というのが気になるが…
読了日:9月14日 著者:沢田勲

弥生時代の歴史 (講談社現代新書)弥生時代の歴史 (講談社現代新書)感想
AMS炭素14年代測定法によって開始年代が500年以上さかのぼるとする新説が提唱された弥生時代。その年代観に沿って弥生時代の歴史を追っていこうというのが本書の主旨だが、面白かったのは、東北で一旦稲作を取り入れながら放棄した地域が存在するとか、縄文文化と弥生文化が排他的な関係にあるのではないかといった、それ以外の部分。
読了日:9月16日 著者:藤尾慎一郎

人間・始皇帝 (岩波新書)人間・始皇帝 (岩波新書)感想
近年公表の竹簡や発掘・調査、研究成果を盛り込み、新しい始皇帝及び秦帝国像を提示する。荊軻の目的は秦王の暗殺だったのかなど、伝世文献の関連記述に関しても新説が展開されている。
読了日:9月21日 著者:鶴間和幸

北京大学版 中国の文明 第3巻 文明の確立と変容<上>北京大学版 中国の文明 第3巻 文明の確立と変容<上>感想
鳴り物入りで登場したシリーズだが、専攻の学生や研究者向けの概説書であると感じた。もとの中国語版を大学院の講読のテキストにして、ツッコミを入れつつ訳注を作りながら読んでいくのが良さそう。
読了日:9月26日 著者:

孔子伝 (中公文庫)孔子伝 (中公文庫)感想
ウン年ぶりに再読。本書の読みどころは孔子と陽虎との対比だが、孔子や儒家の出現は当時の時代性によるものであり、孔子とその弟子たちは、当時斉魯各地に数多いた類似の人物や集団の代表格だったのではないかと思った。
読了日:9月26日 著者:白川静

三国志男 (幻冬舎文庫)三国志男 (幻冬舎文庫)感想
三国志関係の遺跡探訪本。『花関索伝』に登場する関索の妻鮑三娘の墓まできっちり作られているのに驚愕。関係の遺跡をわざわざ訪ねてくるのは日本人しかいないというあたり、日本人は世界一三国志が好きな民族なんだろう。著者が各遺跡を探訪したのは元本発行の2008年以前ということになるのだろうが、それから数年が経過し、変貌を遂げている遺跡も多いはず。是非とも再探篇を希望したいところ。
読了日:9月28日 著者:さくら剛

広岡浅子 明治日本を切り開いた女性実業家 (星海社新書)広岡浅子 明治日本を切り開いた女性実業家 (星海社新書)感想
今期朝ドラヒロインのモデル広岡浅子の生涯を、明治維新や当時の関西商業会といった時代背景の中に位置づける。浅子が実は妾腹であったこと、ドラマでは主要人物の浅子の姉が夭折していることなど、史実とドラマの違いはやはり大きいようだが、ドラマでは本書にあるような当時の時代背景をどう描くのかと楽しみは広がる。
読了日:9月30日 著者:小前亮
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