博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

取り敢えず着いた

2009年07月31日 | 留学
取り敢えず無事長春の宿舎まで辿り着きました。服務員の帰還の報告をした途端に検温させられた…… こっちではまだまだH1N1警戒モードが継続中なんですね。
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清華簡と長春帰還と

2009年07月30日 | 留学
長春への帰還が明日へと迫る中、ネットサーフしていて以前こちらでも紹介した清華大学蔵戦国竹簡の『保訓』が『文物』最新号(2009年第6期)で紹介されていることが判明。母校の図書館でチェックして来ました。やっぱり図録が出る前に単品で紹介されましたなあ(^^;) 当該誌には釈文と竹簡の写真及び李学勤氏による解説が掲載されています。

で、長春への帰還ですが、日本に帰って来るなりずっとバタバタし通しだったこともあって、滞在期間をもう少し延ばしても良かったなあと…… あと、今回は幇会関係の皆様とお会いできなかったのが心残りです。また冬に帰国したおりにお会いしましょう!
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『織田信長 最後の茶会』ほか

2009年07月29日 | 日本史書籍
小島毅『織田信長 最後の茶会 ―「本能寺の変」前日に何が起きたか―』(光文社新書、2009年7月)

近年積極的に日本史関係の本を出版されている小島先生の新著。今回のテーマは信長です。本書の主張を端的にまとめると、

「信長の南蛮趣味は中国趣味の延長にすぎなかった!信長が目指していたのは足利義満と同様に明朝の正朔を奉じる『日本国王』だったんだよ!」
「な、なんだってーーーーーー!!」


ってな具合です(^^;) 中国明朝との関わりから信長の事績を振り返る本書ですが、そうなると必然的に明征服の野望を抱き、日本国王への冊封を蹴った豊臣秀吉についても書いていただきたくなってきます。

諸星大二郎『西遊妖猿伝』大唐篇・河西回廊篇(潮出版社、全16巻)

西域篇を読んだついでにこれまでのシリーズを全部読み直してみることに。大唐篇はともかく、河西回廊篇については登場キャラクターすらほとんど忘れている始末…… 羅刹女あたりはともかく、与世同君とか一升金なんかは「こんなのいたっけ?」という感じです(^^;) 羅刹女についても今まで何となく河西回廊篇のラストで死んだと思い込んでましたし。それと西域篇の某重要人物は河西回廊篇でもちゃんと登場していたんですね。河西回廊篇執筆当時、諸星氏がどこまで計算して描いていたかは謎ですが……
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『武林外伝』その10

2009年07月27日 | 武侠ドラマ
『武林外伝』第68~74話まで見ました。

第68回 祝無双 運命の人を探し求めんとし、シンプソン 謀を巡らせて賢妻を娶らんとす
前回のラストで祝無双に大きな借りができた郭芙蓉。恩返しのために彼女にお見合い相手を紹介することに。で、お見合い相手として呂秀才の学友で海外で商売しているシンプソンがやって来ますが……

そのシンプソン氏のご近影。



「取り敢えず燕尾服でも着せとけばそれっぽくなるんじゃね?」という制作側の発想が透けて見えてきそうな適当な服装です(^^;)

第69回 佟掌柜 不幸の手紙を受け取り、馬大師 同福客桟の運気を占う
佟湘玉のもとに幼馴染みの韓娟(第47回で登場)から不幸の手紙が届く。3日以内に7人に同じ文面の手紙を出さなければ酷い目に遭うということで泡を食う彼女ですが、そうこうしているうちに当の韓娟が店に現れ……

第70回 賽貂蝉 零落して侍女となり、佟湘玉 店を売って仇敵を贖わんとす
かつて怡紅楼を経営していた賽貂蝉・小翠主従(第10~12回を参照)が店に来訪。しかしかつての小翠がお大尽の妾となり、かつての賽貂蝉が侍女としてこき使われ、2人の立場はすっかり逆転していた。佟湘玉はかつての侍女から虐待されている賽貂蝉を哀れみ、何とか彼女を身請けしようとしますが……

銭夫人にすっかり佟湘玉のライバルの座を奪われてしまった賽貂蝉ですが、こんな形で再登場するとは思いもよらず…… しかし小翠は見掛けからして侍女時代とは別人のようですね(^^;)

第71回 呂秀才 吉慶街に酒色に耽り、金湘玉 巧みにサプライズを設く
呂秀才が隣町に使いに出たまま3日も帰らず、気をもむ一同。そこへ燕小六から秀才が隣町の清楼という酒場に籠もったままという知らせが届き、白展堂・李大嘴らが順番に連れ戻しに行きますが、いずれもミイラ取りがミイラとなって店に戻らず…… 後半は清楼の女将金湘玉が秀才らを引き連れて同福客桟を訪れ……

ライバル店に店員を取られるというネタは怡紅楼の時にやっていたような…… 前回・前々回と以前に出て来たキャラを再登場させたりしてますし、ボチボチとネタが切れてきたのでしょうか(^^;)

第72回 佟掌柜 前非を改むるを装い、白展堂 二択問題に誤答す
金湘玉が去って一安心の佟湘玉。しかし彼女が白展堂に「最初に出会ったのがもし金湘玉だったら、恋人には私と彼女のどちらを選んだ?」と質問し、うっかり正直に「金湘玉」と答えてしまったことから、展堂は佟湘玉から地獄の責め苦を味わされることに……

【今回の名言】呂秀才「真っ当な人間になることは難しく、真っ当な男にとなることはもっと難しい。」、展堂「嘘をつかず、なおかつ人を怒らせない男になるのは不可能に近い。」

それぞれ恋人に究極の選択に答えることを迫られた男達の述懐…… しかし前回金湘玉が店にやって来た目的は一体何だったんでしょうか。一同のサプライズに付き合うという以外に何だかウラがありそうな感じでしたが。

第73回 柳星雨 夜に粗忽な王子様に出会い、李大嘴 艶やかな美女と将来を約束す
ある朝いつも通りに目が覚めたはずの李大嘴。しかし彼の隣には見知らぬ女性柳星雨が。彼女は昨晩酒に酔った李大嘴と意気投合し、結婚の約束まで交わしたと言うのですが、大嘴にはまるで覚えがありません。一同は取り敢えず星雨と大嘴をくっつけてしまおうと画策しますが、大嘴は片思いの恋人楊蘭が忘れられず、星雨との結婚を頑なに拒み……

普段もてないくせに浮いた話が持ち上がると頑なになる李大嘴がひたすらおかしい(^^;) しかし当の柳星雨も何やら怪しい部分があるようですが…… ということで次回に続きます。

第74回 柳月雲 迷魂散を投ぜんとし、祝無双 怒りて冷血漢を咎む
柳星雨が実は大店に取り入って店の財産を盗み出す女賊であることが判明し、騒然とする一同。しかし彼女と妹分の柳月雲の狙いは同福客桟の財産でも李大嘴でもなく、実は…… 後半は李大嘴が郭芙蓉と賭けをし、祝無双から服を作ってもらえなければ自分の服や布団をあげてもいいと大見得を切りますが……
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福井日帰り

2009年07月26日 | 旅行・オフ会・展覧会
本日教員採用試験が終了し、これで今回の帰国の目的を果たして一安心。というわけで本日は24日に行って来た福井日帰り旅行のご報告をば。

そもそも今回福井に行くことになったのは、福井在住5年になる友人から「たまには俺が大阪に出向くんじゃなくてお前がこっちに来い!」と誘われたため。で、2人して福井市近郊の代表的な観光地である東尋坊と永平寺に行くことに。ちなみに私にもきっちり支給されていた定額給付金は大阪~福井間の特急サンダーバードの切符代できっちり使い切りました(^^;)



東尋坊は高さ約25メートルの絶壁が約1キロに渡って続いており、北朝鮮の金剛山、ノルウェーのフィヨルドとともに世界三大奇勝とされているそうです(^^;) 折角なんで上の画像にあるような遊覧船に乗って周囲の島などを見てみることに。下の画像は遊覧船からの風景。



かたや永平寺の方は鎌倉時代に道元が開いた曹洞宗の大本山。道元は宋に留学し、臨済宗の栄西とともに日本での禅宗の師祖となった人物です。



寺に入るとまず若い修行僧が観光客を集めて寺の概要を解説してくれます。その解説に曰く、「寺では食事をするのも、トイレに行くのも、風呂に入るのも、はたまたこうやって皆さんにご説明をするのも、すべてが修行」とのことですが、なるほど寺の中を歩いている修行僧はみんな引き締まった顔をしています。洛陽の白馬寺でふてぶてしい顔つきをして偉そうに歩いていた坊主とは大違いです(^^;)

ここでは一般客の泊まり込みでの修行も受け付けているということなので、連れと「いっぺん参加してみるのも良さそうやね」と話してましたが、連れ曰く「冬に参加してみたい」とのこと…… 冬は勘弁して下さい。



上の画像は寺内の仏殿。明治になってからの改築ですが、中国宋代の様式を留めているとのこと。

永平寺を見た後は福井市内に戻りましたが、帰りの電車までまだ時間が余っていたので、福井駅からほど近く、柴田勝家とお市の方の最期の地として知られる北ノ庄城跡を見学。観光地として整備され、城の遺構が見られるようになってます。



で、こちらは柴田勝家像。



敷地内には柴田神社が建ってます。再来年の大河ドラマがお市の娘のお江ということで、ここもそのうち人が押し寄せることになるんでしょうか。


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『ラスト、コーション』

2009年07月25日 | 映画
今頃は大幇会で盛り上がってる頃でしょうか。こちらは前に書いた通り明日朝から予定が入っているので今回は不参加です。申し訳ない!

で、昨日は日帰りで福井に行って来たのですが、その旅行記を書く気力が湧かないので、TSUTAYAで会員カードの更新料と引き替えに借りてきた『ラスト、コーション』(原題『色|戒』)の感想を簡潔に。

実はこの映画の原作となった張愛玲の小説を前に読んだことがあるのですが、たったあれだけの短編をネタにここまで妄想を膨らませるとは、李安監督は変態に違いない、『グリーンデスティニー』も氏の奔放な妄想力の賜物であったのかと納得した次第(^^;)

後はまあ、「抗日のお題目さえ立てておけば何をやっても大陸での公開は問題ないんやね!」と氏が開き直ったとしか。(実際は映像が7分間短縮されたりと、問題大有りだったわけですが……)
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日蝕と『武林外伝』その9

2009年07月23日 | 武侠ドラマ
昨日の日蝕ですが、日蝕の時間帯には所用で外に出ていたもののあいにくの曇り空。おまけに日蝕グラスも持っていないという状況。一瞬太陽が出て来たところで肉眼で日が欠けているのを確認しようとしましたが(くれぐれもマネしないで下さい(^^;) )、日光がまぶしずぎて欠けているんだか欠けていないんだかさっぱり分からず。要するにジッと見つめなきゃオッケーなんだろうと3秒ぐらいで確認しようとしたのがいけなかったのでしょうか……

昔日蝕を見たというおかんの話では、皆既日蝕の瞬間空が夜のように暗くなるということでしたが、そういうこともなかったですね。

で、『武林外伝』ですが、第61~67話まで見ました。

第61回 元カノ へそくりの由来を訊問し、元従業員 苦肉の計を見誤る
前回のラストで白展堂に別れ話を切り出した佟湘玉。展堂は彼女が内心後悔しているのを見越し、敢えて別れ話を受け入れ、更に店を辞めると宣言して彼女の気を引こうとします。しかし佟湘玉は展堂のそんな「愛情三十六計」をお見通しで、更に展堂が一千両もの銀票を持っていることを問題視。実はこの大金、第56回のラストで展堂が包大仁から「佟湘玉の身に何かあった時に使ってくれ。ただし自分の名前は出してはならない」ということで託されていたものなのですが……

第62回 OB 煙の如く去り行き、新人 手荒い歓迎に直面す
本当に店を出て行くことになった白展堂。展堂を慕って泣いてばかりの莫小貝をよそに、佟湘玉は展堂のことをすっかり忘れたふりをし、新しい跑堂(ボーイ)を募集。そして一見好人物の謝仲達が雇われることに。小貝は何とかして彼を店から追い出そうとしますが……

【今回の名言】「淑淑淑!芬芬芬!とうとう仕事が見つかったよ!」
謝仲達の口癖で、ことあるごとにこんな風に店の戸口から外に向かって叫びます。実はこれがある合言葉になっており……

第63回 白展堂 再び元の場所へと戻り、佟湘玉 新しい跑堂をいじめ抜く
謝仲達追い出し作戦はなお継続中(^^;) 莫小貝は謝仲達が実は山賊であることを知ってしまいますが、佟湘玉らはそれを信じず…… 後半は白展堂そっくり、というかどう考えても本人にしか見えない王豆豆という男が新しい跑堂として雇われますが、王豆豆自身は自分があくまでも展堂とは別人であると言い張り……

王豆豆のナリは以下の通り。ご丁寧に衣装・髪型ばかりか方言まで南方風にして別人を装っております。



ちなみに普段の白展堂のナリは下の画像を参照。



第64回 白展堂 巻き添えを食って冤獄に入れられ、王豆豆 愛のために東奔西走す
白展堂が殺人を犯し都で処刑されると聞き、店を売り払って都へ駆けつけようとする佟湘玉。これは祝無双が佟湘玉の本音を探るためについた嘘だったのですが、王豆豆は店の売却を防ぐために遂に自分が展堂であることを告白。しかし佟湘玉は彼が展堂であることを信じようとせず……

というわけで展堂は佟湘玉に自分と王豆豆が別人であると証明するハメになりますが、このあたりのドタバタぶりはドリフっぽくて実に愉快(^^;)

第65回 白展堂 記憶喪失を患い、展紅綾 遠方より来たりて思いを伝えんとす
何とか店に復帰した白展堂。性懲りもなく記憶喪失になったふりをして仕事をサボろうとしますが、佟湘玉らは仮病をお見通しで、逆に一同示し合わせて展堂の存在を忘れたふりをし…… 後半は仮病の罰として佟湘玉らが社員旅行に出掛けている間1人店番をすることになった展堂のもとに展紅綾(第29回等で登場)が訪ねて来て……

一同、展堂に関わる思い出をうまい具合に改竄しているのが見事です。被害者(?)の展堂も、莫小貝から「あんた、ひょっとして楚留香?」と問われて「バカ!俺は楚留香なんかよりずっとカッコいい」とぬけぬけと答えるあたり、神経が図太いです……

第66回 郭薔薇 気の向くまま謡言を伝え、燕小六 愛犬を哀悼す
同福客桟に郭芙蓉の従姉妹郭薔薇が訪ねて来ますが、彼女は滅法腕が立つうえに一言多い性格で、一同との間にトラブルが続発し…… 後半は郭芙蓉のホラ話を真に受けていた郭薔薇が真実を知り、江湖に幻滅。ついでに郭薔薇を説得していた芙蓉の方もなぜ自分がわざわざ家出してまで店で苦労しているのか疑問に思い始め……

第52回より時々登場していた警察犬の「123」ですが、この回で郭薔薇にやられてしまい、お亡くなりに。合掌……

第67回 呂秀才 点穴掌を練成せんとし、郭芙蓉 恨みを含みて故里に帰らんとす
同福客桟に郭巨侠が来訪し、娘の郭芙蓉を家に連れ戻そうとします。呂秀才は何とかして芙蓉との仲を郭巨侠に認めてもらおうとしますが、なぜか秀才を被告として芙蓉と秀才の仲を認めるべきか否か模擬裁判が行われることになり……

というわけで今まで名前だけ出て来た郭芙蓉の父親が満を持して登場。郭靖みたいなキャラかと思いきや、思いのほか頭の回転が速く、口が回るキャラになっています。おまけに厳格そうに見えて自分から裁判のパロディを始めるなど、ノリノリです……
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『環境から解く古代中国』ほか

2009年07月21日 | 中国学書籍
昨日はArcher氏とお食事に。お仕事も順調に回って来ているようで何よりです。で、例によって帰国してから読んだ本を挙げておきます。

原宗子『環境から解く古代中国』(大修館あじあぶっくす、2009年7月)

中国環境史を研究されてきた原宗子氏による一般書。「環境」という観点から『詩経』や『管子』、『三国志』といった各時代の史料を読み直してみようという内容になってます。こういう所に気がつくようになると漢文の講読も面白くなるよなあと思わせてくれる本です。西北地方の砂漠化など現代につながる話題もあります。

『地球の歩き方 北京・天津』09~10年版

08~09年版も持っているんですが、9月末に開通予定という地下鉄4号線の路線図が欲しくて購入…… 今回はどういう訳か前門エリアが割と大きく紹介されています。

「伝統の町並みを再現」
再開発が進んでいた前門エリアがリニューアルされた。20世紀初頭の栄華を偲ばせる重厚な建物が並び、通りは広々。天安門へ行く前などに寄ってみてはどうだろう。
(本書14頁より)

イヤイヤイヤ、そこは褒めるところではなくてツッコむところではないかと(^^;) 記者の目にはこういうのが重厚な建物に見えたんでしょうか……
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『諸子百家』/『西遊妖猿伝 西域篇』1

2009年07月19日 | 中国学書籍
先週から継続中のお土産渡し行脚ですが、昨日は指導教授主催の研究会に出席し、今日はDivaneさんとU氏にお会いしました。で、明日はマイミクのArcherさんとお会いする予定。さすがにちょっと疲れてきましたが、この行脚も明日で一段落するはず……

で、帰国してから読んだ本を挙げておきます。

湯浅邦宏『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書、2009年3月)

諸子百家のエッセンスを、近年の簡帛研究の成果を交えて紹介。現存最古の『老子』を含む郭店楚簡の図録が世に出て約10年、ようやくこういう本が出るようになったということは、それだけ楚簡研究が落ち着いてきたということなんでしょうか。本書の最終章は著者の山東省旅行記となっていますが、今後の旅行計画の参考にさせていただきたいと思います(^^;)

諸星大二郎『西遊妖猿伝 西域篇』第1巻(講談社、2009年6月)

『河西回廊篇』のコミックス完結から約10年。こうして続きが読めるとは感無量です。しかし悟空って、こんなにすぐ手が出るキャラでしたっけ。旧シリーズではここまで考え無しに手が出るキャラではなかったように記憶しているのですが…… ちなみに八戒の方は清々しいほどに変わってません(^^;)
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『武林外伝』その8

2009年07月17日 | 武侠ドラマ
『武林外伝』第53~60話まで見ました。

第53回 燕捕頭 極秘指令を研究開発し、包侍郎 罪を責められて譲らず
同福客桟に礼部侍郎の包大仁と六扇門の展堂(白展堂と区別するため、以下「展侍衛」と表記。)が到来。どうにも胡散臭いコンビということで引っ捕らえますが、どうやら本物のお役人らしいということで泡を食う一同。で、包大仁の礼部侍郎の官が東廠の曹公公から買ったものらしいということがわかり、再び強気になる一同。しかし包大仁は買官の罪をなかなか認めず……ということでこの話、続きます。

満を持して『包青天』ネタが登場(^^;) しかし祝無双は捕快になった途端に強気なキャラに変わりましたね。上司の燕小六に頭を抱えさせるほど融通が利かず短気な性格になってます。捕快の制服には人の性格を凶暴にさせる何かが隠されているんでしょうか……

第54回 苦刑犯 同福店より逃れんとし、黒衣人 連夜欽犯を救う
同福客桟から脱走を謀る包大仁ですが、莫小貝ら女子供を人質に取ろうとすれば逆にとっちめられ、泣き落としで佟湘玉に逃がしてもらえば外で蜂に刺されて店に戻って来ざるを得ずと、もがけばもがくほど酷い目に遭う包大仁。一方で祝無双は展侍衛に、包大仁は佟湘玉に好意を抱くようになりますが……

展侍衛の計略でおとりとして店から逃してもらっても、乞食の小米に捕まえられて戻ってくる包大仁。もうお前、じっとしてろよとツッコミたくなります(^^;)

第55回 佟掌柜 第十六夫人に身を落とし、包大仁 新婚初夜を過ごすを喜ぶ
包大仁から買官の物証を引き出すため、佟湘玉が彼の16番目(!)の夫人として嫁ぐふりをすることになりますが、白展堂は気が気ではない。一方で口封じのために曹公公の刺客が同福客桟に潜入し……

第56回 展侍衛 密かに刺客を放たんとし、祝無双 涙ながらに密偵と別れんとす
寸手のところで曹公公の刺客を捉えた一同。しかし展侍衛がその刺客を庇ったことから彼もまた曹公公の一味ではないかという疑惑が生じ、祝無双が彼の正体を探ることになりますが……

ということで4回に渡った包大仁と展侍衛篇がようやく終了。正直、こんなに引っ張るほど面白い話というわけでも無いんですよね(^^;)

【今回の名言】燕小六「小僧、ピノキオの話を聞いたことがないのか?」、祝無双「そう、ピカチュウでもなくピザハットでもなく、ビノキオよ!」
展侍衛の正体を知った時の2人の反応。またピザハットネタが…… そして彼の正体が真実だと知った時、無双の恋は終わってしまうのです。素直に佟掌柜の弟とくっついておれば良かったのにと思うのですが(^^;)

第57回 李大嘴 気が触れたふりをして卵を孵さんとし、佟掌柜 宴を設けて難問を聞き出さんとす
佟湘玉に休暇を請求してあっさり却下された李大嘴。それならばと気が触れたふりをして周囲を心配させ、休暇を貰おうとしますが、そこへ燕小六が乗り込んで来て、本当に気が触れたということで大嘴に首枷をはめてしまい……

後半で小六が李大嘴が本当に気が触れているかどうか謎々を出して判定しようとし、白展堂は事前に解答を聞き出して大嘴に暗記させますが、実はこの謎々、正解が多ければ多いほど気が触れていると判定される検査でありました!大嘴の運命やいかに!?ということで次回に続きます。

第58回 小師妹 七侠鎮に現れ、大師姐 心中の憤懣を隠す
首枷をはめられたまま燕小六に放置されてしまった李大嘴。店の一同は何とかして首枷を外そうとしますが…… 後半は佟湘玉の妹分の南宮残花が同福客桟に到来。彼女は極端なエコロジストになっており、肉食や飲酒、毛皮の着用を禁止させようとします。佟湘玉は何とか彼女の言うとおりにしようとしますが……

南宮残花がいちいち殺される動物の身の上を想像して語り、それを白展堂らがイヤそうな顔をして聞いているのが何とも言えません(^^;)

第59回 佟掌柜 魂があの世に飛ばんとし、眠れる美女 火の鳥に変身す
前回のラストで昏倒したまま目覚めない佟湘玉。実は南宮残花の災いから逃れるために植物人間になったふりをしているだけなのですが、白展堂は何とか彼女を目覚めさせようと、釘のように太い鍼を刺してみたり、食事をしなくてもいいように点穴をして本当に動けなくしてしまったりと色々手を尽くします。そして展堂の甘い言葉を聞きたいがためにそれに耐え続ける佟湘玉。彼女たちの未来はどっちだ!?(^^;)

第60回 李大嘴 他人の家で追い剥ぎをはたらき、佟湘玉 心を鬼にして意中の人を捨つ
前回「千年人参」を飲まされ、躁状態となってしまった佟湘玉。一同は彼女の命でエコ活動に邁進させられるハメに。それも「千年人参」の効き目が切れるまでと我慢していたところ、中毒状態になった佟湘玉は効き目が切れる頃に再び人参を服用してしまい……

【今回の名言】「小貝、あんたに日本名をつけてあげる。死心眼子!」
兄嫁の言う通りにエコ活動に励む莫小貝に郭芙蓉が放った言葉。4文字で最後に「子」をつければ日本人っぽい名前になるわけじゃありませんから!(^^;) ちなみに「死心眼子」は頑固者の意。
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