博客 金烏工房

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『大秦賦』その3

2020年12月20日 | 中国歴史ドラマ
『大秦賦』第13~18話まで見ました。

嬴政が即位し、相邦にして新王の仲父として我が世の春を謳歌する呂不韋。序盤で出てきた樊於期や嫪毐も趙に人質になっていた荘襄王一家の帰国に尽力したということで引き立てられています。


ここらへんで荀子の弟子として韓非とともに賢才を謳われていた李斯が秦に到来。呂不韋に仕官を求めますが、他にも仕官志望者が詰めかけてなかなか思うようにいきません。しかし李斯は妓楼で無銭飲食のかどで店主に詰め寄られていた嫪毐を助けたことから呂不韋との面会に漕ぎ着けます。何かわらしべ長者みたいなノリになってきましたが……

呂不韋は李斯に得意げに編纂中の『呂氏春秋』を見せ、嬴政のために作っているのだと述べますが、ここで李斯から「あなたが秦王のためだということで何でもかんでも判断するというのはよくありませんな」と釘を刺されます。しかしその忠告が通じなかったようで、呂不韋は朝堂において上将軍の麃公が新たに定められた秦律に違反したということで処断を宣告し、嬴政も太后の趙姫も彼の独断専行に困惑します。


呂不韋は旧知の者がいないということで何かと自分を呼び出す趙姫のために、嫪毐を侍従に立ててやります。ところがこの嫪毐、身に覚えのない罪に問われて宮刑に処されたかと思いきや…… 上の画像は第1話の初登場時のものですが、身分の変動に応じて髭が生えたり抜かれたりします (^_^;)

一方、韓では韓王が秦の力を削ぐために、治水工事で秦の国力を疲弊させるという疲秦策を提案。王命を受けた鄭国が、韓非との縁を持ち出して李斯に接見。韓非は本作では韓の王子という設定。荀子のもとから故国に戻っております。李斯はその疲秦策とやらが結局は秦を強大化させ、韓の滅亡を早めるだけと知りながら、敢えて鄭国の話に乗ってやります。


趙では趙王の不出来な次男の趙偃が、邪魔な長兄の趙佾を秦への人質として追っ払って自分が太子の位をゲットしようと、幼馴染みの郭開や謀臣の毛遂とあれこれ画策中。出来のいい長男を人質に出したくない趙王の抵抗など紆余曲折ありつつも、結局趙佾が人質に出ることとなり…… というあたりで次回へ。趙偃&郭開は、趙に人質になっていた頃の嬴政と因縁があるという設定です。

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