『延禧攻略』第66~最終70話まで見ました。
皇后に養育された四阿哥、瓔珞を実母のように慕う五阿哥、皇后の実子の十二阿哥が乾隆帝の面前で銃の腕前を披露することに。しかし五阿哥の銃が暴発して右足に重傷を負い、一生立って歩けない体になってしまいます。四阿哥の仕業ではないかと疑われ、宗人府に送られることになります。そして瓔珞の実子十五阿哥(後の嘉慶帝)も毒を盛られ、その犯人をめぐって後宮では疑心暗鬼が広がります。
実のところ、これらはすべて袁春望が画策していたのですが、皇后は一連の事件の黒幕と疑われて、以前から煩っていた心身の病が更に深まり、周りから腫れ物扱いされるようになります。そして袁春望にけしかけられた和親王孔昼は、皇后に「乾隆帝を廃して十二阿哥を新帝に建てよう」と謀反を持ちかけます。
疑心暗鬼が渦巻く中、乾隆帝は皇太后・皇后・瓔珞・五阿哥らを伴って蘇州・杭州への南巡に出立。瓔珞は江南に戻っていた名医葉天士を探し出させ、南巡の船内で五阿哥の右足の治療に当たらせますが、時を同じくして、孔昼や袁春望の意を承けた刺客たちが船内に潜入し、いよいよ謀反を決行。まずは皇太后の船室に火が放たれます。
乾隆帝が母を助けに船室に飛び込んだまま行方知れずとなり、そのまま母子二人焼け死んだのだろうということで、孔昼は謀反の成功を確信しましたが、乾隆帝と皇太后は船の設計を担当した傅恒の策により仕込まれていた秘密の船室に避難しており、無事なのでした。瓔珞と五阿哥も乾隆帝の手配により保護されており、謀反はあっという間に鎮圧。
その背後に袁春望の画策があったことも明らかとなり、彼の素性が問題となりますが…… そして五阿哥の治療に付き添っていた瓔珞も、袁春望が彼を亡き者にするために仕込んでいたビルマの腐虫の毒に冒されており……
【総括】
ということで、『長安十二時辰』視聴のための長い中断期間を挟みつつ、何とか最終回まで辿り着きました。得意の宮廷物で短いエピソードをテンポ良く繰り出し、時にハッタリを織り交ぜて間をつなぐ。やってることはいつもの于正ドラマと一緒なんですが、本作はいつも以上に服飾考証や美術に凝っております。かつ全70話と他の于正ドラマよりは長い尺なんですが、これといった中だるみもなく、于正ドラマの集大成と言うにふさわしい作品に仕上がっています。
何かとツッコミ所ばかりが目に付きがちな于正作品ですが、本作は「洗練」を感じさせます。良い意味で正統派の宮廷物にはなっていないので、「宮廷物は展開や人間関係がドロドロになるから嫌い」という人にも是非チャレンジして貰いたい作品です。
皇后に養育された四阿哥、瓔珞を実母のように慕う五阿哥、皇后の実子の十二阿哥が乾隆帝の面前で銃の腕前を披露することに。しかし五阿哥の銃が暴発して右足に重傷を負い、一生立って歩けない体になってしまいます。四阿哥の仕業ではないかと疑われ、宗人府に送られることになります。そして瓔珞の実子十五阿哥(後の嘉慶帝)も毒を盛られ、その犯人をめぐって後宮では疑心暗鬼が広がります。
実のところ、これらはすべて袁春望が画策していたのですが、皇后は一連の事件の黒幕と疑われて、以前から煩っていた心身の病が更に深まり、周りから腫れ物扱いされるようになります。そして袁春望にけしかけられた和親王孔昼は、皇后に「乾隆帝を廃して十二阿哥を新帝に建てよう」と謀反を持ちかけます。
疑心暗鬼が渦巻く中、乾隆帝は皇太后・皇后・瓔珞・五阿哥らを伴って蘇州・杭州への南巡に出立。瓔珞は江南に戻っていた名医葉天士を探し出させ、南巡の船内で五阿哥の右足の治療に当たらせますが、時を同じくして、孔昼や袁春望の意を承けた刺客たちが船内に潜入し、いよいよ謀反を決行。まずは皇太后の船室に火が放たれます。
乾隆帝が母を助けに船室に飛び込んだまま行方知れずとなり、そのまま母子二人焼け死んだのだろうということで、孔昼は謀反の成功を確信しましたが、乾隆帝と皇太后は船の設計を担当した傅恒の策により仕込まれていた秘密の船室に避難しており、無事なのでした。瓔珞と五阿哥も乾隆帝の手配により保護されており、謀反はあっという間に鎮圧。
その背後に袁春望の画策があったことも明らかとなり、彼の素性が問題となりますが…… そして五阿哥の治療に付き添っていた瓔珞も、袁春望が彼を亡き者にするために仕込んでいたビルマの腐虫の毒に冒されており……
【総括】
ということで、『長安十二時辰』視聴のための長い中断期間を挟みつつ、何とか最終回まで辿り着きました。得意の宮廷物で短いエピソードをテンポ良く繰り出し、時にハッタリを織り交ぜて間をつなぐ。やってることはいつもの于正ドラマと一緒なんですが、本作はいつも以上に服飾考証や美術に凝っております。かつ全70話と他の于正ドラマよりは長い尺なんですが、これといった中だるみもなく、于正ドラマの集大成と言うにふさわしい作品に仕上がっています。
何かとツッコミ所ばかりが目に付きがちな于正作品ですが、本作は「洗練」を感じさせます。良い意味で正統派の宮廷物にはなっていないので、「宮廷物は展開や人間関係がドロドロになるから嫌い」という人にも是非チャレンジして貰いたい作品です。