博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『テンペスト 第2巻夏雲』

2010年10月01日 | 小説
池上永一『テンペスト 第2巻夏雲』(角川文庫、2010年9月)

聞得大君に自分が女であることがバレてしまった孫寧温。そのピンチを何とか乗り切ったと思いきや、今度は清国よりやって来た宦官徐丁垓の魔の手が忍び寄り、「厠の虫けら」にされてしまいますが……

ということでやっぱり浮き沈みが激しい真鶴(孫寧温)の人生ですが、そろそろ真鶴とか徐丁垓の設定が嘘臭く見えてきた…… 『蒼穹の昴』にあってこの本に足りないものって何だろうと思いながら読んでました。

尚育王が34歳で没するのは史実通りのようですが、琉球の政策を清国一辺倒にすべく、清国・薩摩からの独立を図る尚育王を徐丁垓したということにでもすれば、話がもっとうまく繋がったんじゃないかなあと思われ。

でも話の展開は引き続きスピーディーなので、第3巻も読みますよ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『倚天屠龍記』その5 | トップ | 【ネタバレ】『倚天屠龍記』... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事