博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

金庸MLオフ会

2006年04月30日 | 旅行・オフ会・展覧会

昨日は金庸MLのオフ会に行ってました。

今回は関東から転勤された吉梨さんを迎え、昼は難波の上海新天地、晩は道頓堀の故郷羊肉酒家でショッピング&お食事です。上海新天地は来るたんびに模様替えされているような気がしますねえ。ドラマのVCD/DVDが隅の方に追いやられており、しかも韓流・台流ドラマの比率が上がってました(^^;) 在日華人はやっぱり店内併設のレンタルビデオの方を利用して、ドラマのVCD/DVDなんか買わないのでしょうか……

ゴールデンウィーク特別企画ということで、「江南シルク女子楽団」という、女子十二楽坊のパチモンみたいなグループの演奏会も店内一階でやってました(^^;)

晩の飲み会では、金庸キャラに日本語の方言を喋らせるとしたら、どこの方言が一番ピッタリくるか、新版の『神雕侠侶』では神雕はやっぱり着ぐるみなのかというバカ話で盛り上がってました。この辺はまあ、いつもの通りであります。八雲さんが手のひらサイズのモニターで春の桃花島旅行の映像を見せてくださいましたが、話の方が面白すぎて、映像の方からはどうしても目が離れてしまう始末(^^;) 申し訳ないです……

で、今回の戦利品:

・周傑倫『霍元甲』……日本版の『SPIRIT』では流れなかった、ジェィ・チョウによるエンディングテーマを収録したCD&VCD。帰宅後早速聞いてみましたが、正直こちらも微妙な曲です(^^;) まあ、日本版のエンディングテーマとどちらがいいかと問われれば、断然こちらを推しますが。

・『野蛮秘笈』……バリー・ウォン監督、『PROMISE』でおなじみのセシリア・チャン主演、『カンフー・ハッスル』でおなじみの元華・元秋夫婦も出演ということで、だいたいの内容を察してください。

・『乾隆下揚州』……こちらはショウブラ作品です。オフ会を一時離脱して、難波のセール電影城で仕入れました。タイトルの通り、乾隆帝が庶民のふりをして江南に下ったエピソードを映画化しているようで、4~5作のシリーズになっているようです。これは日本語版が出ないだろうなあ……ということで購入。
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探検ロマン世界遺産 万里の長城

2006年04月28日 | TVドキュメンタリー
というわけで、『探検ロマン世界遺産 万里の長城』のDVDブックを入手しました。大判の図版にDVDが挟まっている形式かと思いきや、普通のDVDケースにケース大のブックレットが挟まっているという、思ったよりチャチい形式です(^^;) まあ、1995円というお値段ではこんなもんでしょうか。映像は16:9のワイドサイズで収録されています。

で、今後の刊行予定ですが、取り敢えず8月刊行までの全10タイトルで完結みたいですね……
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探検ロマン世界遺産 DVDブック

2006年04月27日 | TVドキュメンタリー
今日の『朝日新聞』夕刊に、NHK『探検ロマン世界遺産』DVDブックの広告が載っておりました。発売元は講談社で、DVDの方にはNHKで放映された番組がそのまま収録されているとのこと。4月から毎月2タイトルずつ発売で、定価は各1995円。今月は『マチュピチュ』と『万里の長城』が既に発売になっているようです。

『万里の長城』は年明けに2回にわたって放送された分を2回分ともちゃんと収録しているとのこと。これは番組自体は見たものの、録画はしていなかったので是非とも入手する所存です(^^;) 来月以降の刊行予定など、詳細については下の講談社のサイトを参照してください。

http://shop.kodansha.jp/bc/yoyaku/dvd/tankenroman/

8月以降も継続して刊行されるのかどうかはわかりませんが、できれば故宮の回や、割と出来が良かったというマカオの回(これは私、見逃しました……)も出してほしいですね。
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謎の豪族 蘇我氏

2006年04月25日 | 日本史書籍
水谷千秋『謎の豪族 蘇我氏』(文春新書)

書店でタイトルを見て「蘇我氏って謎の豪族やったんか?」と不審に思い、ついつい購入してしまいました(^^;) ちなみにこの本の著者は同じく文春新書から『謎の大王 継体天皇』なんて本も出してます。

蘇我氏の興りから滅亡まで、蘇我氏に関するトピックはあらかた網羅されていますが、個人的に興味深かったのは、蘇我氏の出自についてです。今まで何となく蘇我氏は渡来系の氏族だと思ってましたが、この本によると渡来系氏族説はかなり根拠があやふやであるとのことです。もともとこの説は『日本書紀』応神紀二十五年の条に、百済の重臣で倭国への亡命者として登場する木満致、『三国史記』百済本紀に百済の重臣として登場する木満致、そして蘇我氏の祖先の一人とされる蘇我満智が同一人物であるというのが根拠となっており、木満致(木満致)が百済から倭国に亡命して以後、蘇我満智と名乗りを改めたということですが、この本では、この三人の在世年代に関する伝承が曖昧で、彼らを同一人物であると見るには無理があるとしています。

また彼らが仮に同一人物であったとしても、渡来系の氏族、特に本国で名門とされていた氏族は倭国に来てからも本国での姓をそのまま名乗るのが一般的で、木(あるいは木)から蘇我などという姓に変え、かつその出自を隠すのは不自然であると指摘しています。この本では結局、蘇我氏は大和国高市郡曽我を発祥の地とし、一時期葛城氏の傘下にあったことのある氏族と結論づけています。

蘇我蝦夷・入鹿の名が大化の改新以後につけられた蔑称であるという説についても、古代において「蝦夷」や「入鹿」といった名を名乗った人物は複数存在しており、当時こういった名前は一般的なものであり、恥ずべき名前ではなかったと反論しています。
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グーグル

2006年04月23日 | 書籍(その他)


佐々木俊尚『グーグル Google-既存のビジネスを破壊する-』(文春新書)

タイトルの通り、グーグルの登場と普及が今までの企業活動をどのように破壊しているのか、またグーグルが今までの検索エンジンと比べてどのあたりが画期的だったのかを解説した本です。

内容的には前に紹介した『ウェブ進化論』(本ブログでの紹介ページはこちら)と重なっている部分もあるのですが、こちらはキーワード広告の導入によって零細・中小企業が廃業の瀬戸際から救われた事例など、具体的な事例を盛り込んでおり、『ウェブ進化論』の内容を補完する本であると言えます。

また、最終章にはグーグルの企業としての問題点にも切り込んでおり、その面でもこういったことに触れていない『ウェブ進化論』を補完する内容になっております。この問題点については、悪徳商法によって儲けている企業が、自分たちのやり方を批判しているサイトをグーグルで検索できないように要請し、その要請をグーグル側がそのまんま受け入れてしまう「グーグル八分」問題、グーグルが提供するアドセンス広告を、ブログ運営者自身だけではなく他人が嫌がらせのために何回もクリックした場合にも、グーグル側が一方的なアドセンス契約を停止してしまう「クリック詐欺」問題、そしてグーグルが国家の要請によって都合の悪い情報を検索・閲覧できなくするという政治問題の3つを取り上げています。

しかし最初の2つの問題については、グーグル側がいずれ、こういった問題によって個人ユーザーからのイメージが悪くなるということを認識すれば、徐々に改善されていくのではないかと思います。もしこういった問題を放置するという姿勢を続けたとしても、かつてグーグルが他の検索エンジンの問題点を改善してトップの位置に躍り出たのと同じように、他の新しい検索エンジンが新規参入し、こういった問題点を改善することによって、グーグルをトップの位置から引きずり下ろすことになるんじゃないかと思います。

本当に憂慮すべきなのは最後の政治問題じゃないかと。
本書ではグーグルが中国政府の要請によって天安門事件や法輪功など、政治的に都合の悪いホームページを見られなくした事例が紹介されています。これについては私は以前からそういった動きがあると知っていたので、『ウェブ進化論』でこの問題について触れていないのを不審に思っていました。『ウェブ進化論』では「どうせこんなバカなことが10年も20年も続くまい」と楽観的に見て、敢えてこの問題をスルーしているのかと思いましたが、本書でグーグルマップ上でホワイトハウスや沖縄の米軍基地の精密航空写真が見られないように処理されているという事例を読んで、「こんなバカがこれからもずっと続くのだろう」という印象を持ちました……

グーグルの問題点ばかりに目がいってしまいましたが、ワープロソフトや表計算ソフトをブラウザ上で無料で使用できるようにする計画や、図書館の蔵書をデシタル化し、検索できるようにする事業については是非成し遂げて欲しいと期待しております。図書館の件については著作権絡みで猛烈な反対に遭っているとのことですが、中国では超星数字図書館という先例が既にできているわけで、グーグルのやる気と押し次第で充分に実現は可能だと思います(^^;)
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『神雕侠侶』その2

2006年04月22日 | 武侠ドラマ

(前回:その1

『神雕侠侶』ですが、第14話まで見ました。英雄大宴で楊過と小龍女が金輪国師を打ち破ったあたりです。

第4話で楊過が子役から黄暁明に交替しましたが、やっぱりあの悪ガキがこんなイケメンに成長するとは思えません(^^;) そこから李莫愁の古墓襲撃、楊過と小龍女の別れ、そして前半の山場である英雄大宴へと展開していきます。

しかし楊過と小龍女が武功の修練をするシーンで、二人が軽功を駆使してダンスをしたり、陸家荘で二人が再開したシーンでは、どこにあるのかよくわからないお花畑(このお花畑、作中では陸家荘の外側にあるようにも見えましたが、たぶん二人の心象風景を表しているのだと思います)で思いっ切りいちゃついて二人の世界を作ったりと、特に主役二人に関係するシーンではムダにビジュアルに凝る傾向があります。そういう意味では陳凱歌の『PROMISE』と似たような雰囲気を醸し出してますね(^^;)

とはいえ英雄大宴のあたりの話はテンポがよくて非常に盛り上がり、ついつい数話続けて見てしまいますね。個人的に武侠ドラマは1日2話までと制限することにしているのですが、その禁を破って今日だけで4話も見てしまいました(^^;) 実は第14話も、郭芙を人質にとった金輪国師に対して、楊過と小龍女が二度目の決戦を挑むという、実にいい所でエンディングとなってしまい、もう一話見てやろうかと思ったところを我慢した次第です。VCD版は話の流れに関係なく唐突にエンディテングとなることも少なくないのですが、このあたりの話は毎回絶妙のタイミングで幕切れとなりますなあ……

あと、登場人物の名前が尹志平は甄志丙に、金輪法王は金輪国師にといった具合に、原作改訂版での名前に変更されてます。金輪国師は前作の『射英雄伝』でジェベ師匠を演じていた役者さんなので、郭靖の前に別の役で出演されると何だか変な感じです。その他、欧陽鋒や洪七公など前作にも登場したキャラは軒並み役者さんが変更となってますが、丐幇の魯有脚は前作と同じ役者さんっぽいですね。
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北京物語

2006年04月19日 | 中国学書籍
林田愼之助『北京物語』(講談社学術文庫)

実は本ブログの北京旅行記を作成するにあたって、この本を参考にさせていただきました。元・明・清の三代を中心に北京の歴史を追った本ですが、北京の名所・旧跡も数多く紹介しており、今回の旅行で訪ねた故宮、琉璃廠、孔廟・国子監のほか、また頤和園、円明園、白雲観、天壇、盧溝橋などについても解説があります。

帰国後にこの本が自宅の部屋の片隅で埋もれているのを発見してパラパラ読んでみたところ、思いのほか内容が充実していたので、なぜこの本を旅行に持参しなかったのかと深く後悔いたしました(^^;)
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康熙王朝

2006年04月18日 | 中国歴史ドラマ
今月からBSジャパンで、『康熙王朝』の再放送が始まっています。毎週火曜日の11:30から13:30まで2話ずつ放映ということです。先週の第3~第4話が順治帝の出家、今週の第5~6話が康熙帝の即位と権臣・鰲拝の横暴と、のっけから山場続きです。

しかし中国の清朝物では、順治帝は実は若くして病死したのではなく寵姫の死をはかなんで出家したという話がデフォルトになっているんでしょうか(^^;) 同じく康熙年間を舞台とした金庸の『鹿鼎記』も順治帝が出家して五台山で修行しているという設定になってましたが……

また、同じくBSジャパンで『西太后の紫禁城』の放映が始まっております。こちらは『康熙王朝』で康熙帝の祖母・孝荘太后を演じていた斯琴高娃が西太后役で主演しております。というか、『康熙王朝』の再放送はこれのタイアップなんでしょうなあ。
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ウェブ進化論

2006年04月16日 | 書籍(その他)

梅田望夫『ウェブ進化論』(ちくま新書)

北京旅行中に読んでた本です。
GoogleやAmazonといった企業のどのへんが凄いのか、Web2.0やロングテールとはいったい何かといったことが、非常にわかりやすく説明されてます。ネット社会の将来については見方ちと甘いかなという気もしますが、今までのIT関係の一般書はそのあたり悲観的・批判的な内容のものが多かったので、一冊ぐらい楽観的な見方を貫いた本があってもいいかとも思いました(^^;)

面白かったのは、Wikipediaに関するエピソードです。
この本の著者がメディア企業から講演を頼まれると、必ずWikipediaでその企業の項目を表示させる。するとその企業の幹部が、Wikipediaの記述のどこそこが間違っている。こんな間違いを載せている百科事典は信用できんと怒り出したりする。そこで著者がその間違っている記述をその場で即時に訂正してしまうという話です。Wikipediaに関しては、例え記述に間違いが多いという評価が正しいとしても、はじめからそういうものだと認識して使えば何も問題はないんじゃないかと思います。この本にも同様のツッコミがありますが、紙の百科事典には間違いや偏った見方による記述がないというわけでもないでしょうし。

あと、世間では楽天やライブドアがIT企業の代表のように言われているが、実はこの2つの企業はテクノロジーに対する関心が薄く、YahooやGoogleなどとは業種が異なっている。むしろダイエー、セブンイレブン、TSUTAYA、ユニクロなどと同じく生活密着型サービス企業に属するという指摘にはたいへん納得しました。
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北京旅行記 その7(完)

2006年04月15日 | 旅行・オフ会・展覧会

(前回:その6

4月2日 王府井をぶらぶら

早いもんで、北京での旅も今日が最終日です。昨日と同じくホテルで20元の朝食を食べたあと、ガイドブックを眺めながら、本日の旅の計画を練ります。と言っても、地下鉄で行ける範囲で行きたい所は昨日まででだいたい見て回りましたし、午後には空港に向かわないといけません。

「あと見てない所というと天壇ぐらいだな」とガイドブックをめくってみれば、天壇も現在工事中とのこと…… 結局今日は王府井をぶらつき、お土産でも買っていくことにしました。ということでホテルをチェックアウトし、地下鉄で王府井へ。まずは王府井書店をまわった後、お土産屋へと向かいます。

実は次の週の週末に友人夫婦の家に遊びに行くことになっていたのですが、この友人夫婦からは新婚旅行に行った時にお土産をいただいているので、何かお返しのお土産を買って帰らなくてはいけません。この友人夫婦に年明けに女の子が生まれたということなので、おもちゃかぬいぐるみがよかろうと思って店内を物色。

そこでパッと目に付いたのがパンダのぬいぐるみです。しかしパンダのぬいぐるみなんて日本でも売ってるよなあと思ってたら、「2008年 北京奥運会(オリンピック)」と縫い取りのついた服を着ているものを発見。これだと記念になるしいいやと思って購入することにしました。実はこのパンダのいぐるみが帰国後に一騒動巻き起こすことになるのですが、そのことについては後段で……

老北京一条街

ガイドブックによると、この王府井にある新東安市場というデパートの地下に「老北京一条街」という昔の北京の街並みを再現したショッピング街があるとのこと。折角ですから、ここにも寄ってみることに。

「老北京一条街」をめざして新東安市場の地下一階をテクテク歩いてますと、VCD/DVDの専門店を発見。ここものぞいてみることにします。(何だか寄り道ばっかですが)あれこれDVDを手にとって見てみるのですが、どうもリージョンとかNTSC/PALの規格の別をちゃんとパッケージに書いてない製品が多いので困ってしまいます。PALだとパソコン以外のプレーヤーで見れないので、出来ればNTSCの製品を買って帰りたいのですが……

仕方がないので店員のお姉さんにそのへんのことを聞いてみることにしました。しかし店員のお姉さんも、リージョンについてはこの棚の製品は全部リージョンオールだと自信たっぷりに答えるのですが、NTSCかPALかについてはよくわからない様子。「これはパッケージにInternational Editionって書いてあるからたぶん大丈夫」とか言い出す始末です(^^;) 結局店員にしてもパッケージに書いてある以上のことはわからないようです……

仕方がないののでお姉さんがたぶん大丈夫と言う『故宮』『新シルクロード』を購入することに。(帰国後DVDプレーヤーで再生してみたところ、両方ともちゃんと再生できました。)

DVD屋を出て老北京一条街に足を突っ込みますと、



清朝の官服を着た蝋人形がお出迎えです(^^;) この手の蝋人形は一日目でもう見飽きたのですが……

で、肝心の老北京一条街ですが、そんなにスペースが広いわけでもなく、どうもいまいちです。日本のお台場の小香港とか、千里のセルシー中華街のようなナンチャッテ中華街と雰囲気がよく似ております…… ただ日本のこの手の中華街と違うのは、食べ物屋が少なく、土産物屋が店舗のほとんどを占めている点です。ここで友人・家族のお土産を購入し、ここを後にしました。

帰国

その後、商務印書館の店舗をまわり、書店を出た時には既に午後となっていました。いよいよ北京とお別れする時が来たようです。大通りでタクシーを呼び止め、空港まで向かうことにします。タクシーの運ちゃんは私を外国人と見たせいか、「OK! airportね!」と英語混じりの中国語で答えてくれました。

この運ちゃん、もうすぐ空港に到着するという頃になって、「お客さん、どこの国の人だい?」と聞いてきましたので、「日本人です。」と返答したら、どういうわけか発音がよく聞き取れないらしく、「ん?」という顔をし、「韓国人?中国人?」と聞き返してきます。「いやいや、だから日本人ですよ。」と言ってもわかってくれません(^^;)

確かに私の中国語の発音はうまいとはいえませんが、この旅の間に「どこの国の人か」「どこから来たか」と尋ねられる機会が何回かあり、だいたいは下手くそな発音でも「ああ、日本人ね」とわかってもらえたのです。しかしこの運ちゃんにはどういうわけかわかってもらえません。こちらもあせって「Japanese、Japan」と英語まで飛び出しますが、それでも怪訝な顔をしてます。「あんた、さっきOKとかairportとか英語喋ってたやんけ!英語はわかるんとちゃうんけ」と思わず心の中でツッコンでしまいました。

しかしともかく外国に行くということはわかってもらえたらしく、空港の国際線乗り場の入り口前に車を止めてもらえました。

余話

そんな調子で色々とありましたが、無事に帰国することができました。そして旅から戻った翌週の週末に、上に書きましたように友人夫婦のお宅に数人でお邪魔したわけであります。私は例のパンダのぬいぐるみを赤ちゃんへのお土産として渡しました。

それで友人の旦那の方がパンダのぬいぐるみで赤ちゃんをあやしておりましたが、ふとした拍子でパンダのお腹の部分をギュッと押してしまいました。するとパンダのお腹から軽快な歌が流れてくるではありませんか!そう、このパンダはお腹を押すと音楽が流れるタイプのぬいぐるみだったのです……

赤ちゃんはそれにびっくりしてフンギャーと泣き出し、友人もびっくりしてます。おまけにぬいぐるみを買ってきた当の私も、まさか音の出るタイプだとは思わなかったのでびっくりしました(^^;) 奥さんの方は「この子、こんなにびっくりしたんは生まれて初めてやわあ」とのんきに構えてますが、旦那の方は「お前、いったい何買ってきてるんだよ!」とお冠です。

私は慌ててぬいぐるみのラベルを確認しましたが、「Made in China」としか書いておらず、他に説明書きもありません…… あと、お腹から流れてきた歌はたぶん北京オリンピックのキャンペーンソングだと思います。


旅行に行く前は一人旅だし、長期間の旅行でもないので、まあそんなに報告することもないかなと思っていたのですが、実際行ってみると、よくもまあこんなけネタが拾えるなあと自分でも感心するぐらい密度の濃い旅行となりました(^^;) おまけに帰国後もこうやってお土産が一騒動巻き起こすとは思いもよらずです。
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