博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

国内郵送のワナ

2008年09月29日 | 留学
アマゾンチャイナで注文していた『殷周金文集成 修訂増補本』全8巻がようやく届いたと思ったら、郵便局からパスポートを持って確認に来いというお達しが…… 

イヤな予感がして行ってみますと、案の定伝票にサインさせられてクソ重い8冊本を自分で持って帰れと言うではありませんか。「ここから友誼会館まで配送はしてくれないのか?ダメなら台車を貸してくれないか」と頼んでみましたが、「配送はしない。台車など無い」という非情な返答が…… 

仕方がないのでトランクに詰めてあまりの重さにヘロヘロになりながらと持って帰りましたよ(;´д⊂) 郵便局は大学構内にあるのですが、友誼会館からはかなり遠いのです。

しかし中国国内のネット通販にこんなワナがあったとは…… 先日自宅から衣類をEMSで送ってもらった時はすんなり友誼会館まで届いたのですが。(でもEMSだと受取人である私のサインがいるはずなんですが、どう処理したんでしょうか。)
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『新上海灘』その5(完)

2008年09月29日 | 中国近現代ドラマ
『新上海灘』第36~最終42話まで見ました。

馮敬尭の追っ手を逃れるために香港に落ち延びた許文強。そこで地元の娘と結婚して幸せなくらしを送っていたが、馮敬尭の手先が行方を嗅ぎ付けて彼が留守の間に家族を斬殺。許文強は復讐のために上海へと舞い戻ることを決意し……

というわけで最終7話は一気にクライマックスまで駆け抜けたような感じですね。それにしても丁力はいい男になったなあと。丁力が許文強に香港行きの切符を渡して訣別するシーンはこのドラマの中でも随一の名場面だと思います。

それに対して程程は全く変わらないなあと(^^;) 自分が香港を訪れて許文強と再会したのが父親の手先に居場所を嗅ぎ付けられた原因なのに、全くそのことに思い至りません。丁力の「お前が強哥の家族を殺したようなもんだ」という台詞にうなずいた人も多いのでは。もっとも香港の新聞に程程との思い出をもとに『上海的浪漫』なんて小説を連載している許文強もどうかと思うわけですが……

最後は許文強が経済的に馮敬尭を追い詰めつつ精武門の面々が実力行使とばかりに馮氏商会や天龍会の居場所に突撃していくわけですが、許文強が強すぎるせいか、バッタバッタとやられていく精武門がザコのようにしか見えません(^^;)
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この土日は振り替え授業

2008年09月28日 | 留学
昨日今日とこちらでは月曜日・火曜日の授業が振り替えで実施されてました。それで本来は国慶節の休みが10/1~10/3と10/4・10/5の土日を加えて5日間のところ、明日から丸々1週間休みとなります。こっちでもハッピーマンデーの振り替え授業みたいなことをやってるんですね。

で、昨日の晩は日本人留学生だけの食事会に行ってました。やっぱり人数でいくと学部生が多いですね。同じ年代の院生の方などともお会い出来ましたが、ほとんどが他の留学生会館(吉林大は私のいる友誼会館以外にも南湖付近に留学生会館があります)や学外に住んでおられる模様……

今日は今日で、昨日お会いした方から日本語が出来るニューギニア人ジャーナリスを紹介していただきました。全然気付かなかったのですが、同じフロアに住んでいるとのこと。何かまあ色々と出会いがあるもんです(^^;)
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銀聯カードと瀋陽と

2008年09月26日 | 留学
昨日ようやく留学生証が交付され、パスポートも返還。そう、9月10日に公安局で居留許可の手続きのためにパスポートを提出して以来まだ返してもらってなかったんですね。

で、今日は奨学金振込のための銀行口座を作りに行ってました。銀行員のなすがままに手続きをしてたら、キャッシュカードが銀聯カード機能付きの「借記卡」(辞書にはデビットカードのこととあります)になってました(^^;) ということはこれからこのカードで買い物をすることができるのかしら。先日行った書店でもクレジットカードは使えませんでしたが、銀聯カードには対応しているということでしたし。ちなみに奨学金は10月上旬に9月・10月二ヶ月分支給されるとのこと。

奨学金の見込みがついたので、9月30日から10月2日まで瀋陽に行って来ることにしました。これを逃すと東北地方は気候的に旅行するには厳しくなりそうですしね…… 国慶節を挟んでますが、思いのほかすんなりと電車の切符と宿が取れました。
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太歳は実在した!(笑)

2008年09月25日 | ニュース
ニュースサイトを見てたらこんな記事を発見してしまいました。中国の陝西漢中で伝説の太歳が発見されたらしいです(^^;)

「地中から不気味な肉塊、不老不死伝説の生命体『太歳』発見か?―陝西省漢中市」(Record China)

太歳って、確か発見した人やその家の者に死をもたらすという不吉極まりない話があったはずなんですが……

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『新上海灘』その4

2008年09月25日 | 中国近現代ドラマ
『新上海灘』第29~35話まで見ました。

今回は天龍会&精武門編ですね。日本の天龍会の支援を受けて商工会中国理事となった馮敬尭は天龍会との麻薬の取引に合意。一方許文強は愛国心と麻薬への嫌悪から天龍会との取引に反発。天龍会と敵対する精武門を支援し、天龍会のボス山口香子を殺害したことで馮敬尭との間の亀裂は決定的となり、馮氏商会から追われる身となります。

天龍会の山口香子ですが、精武門の大師兄(霍元甲から数えて何代目の弟子になるんでしょうか?)とほぼ互角に渡り合って死に追い込んだりと、恐ろしく強いです。洋装の時は男装しているところを見ると川島芳子あたりがモデルなんでしょうか。まあ、川島芳子はこんなに強くなかったでしょうけどね。

そしてこの山口香子を倒した許文強は一体どこでこんな武功を身に付けたんでしょうか(^^;) おまけに精武門の門弟や、あれほど嫌われていた陳翰林からも「強哥」と呼ばれるほどのカリスマぶりを発揮してますし。

で、私の心のヒロイン方艶ですが、今回も山口香子からもらった麻薬に溺れたりと、あんまりいい所がありません。しまいに山口香子の放った銃弾から文強を庇って死ぬというベタベタなパターンで物語から退場してしまいました(;´д⊂)  

あと、おそらく学校に行ってないとは言え二十一ヶ条の要求を知らない丁力は日本人である私の目から見てもかなりまずいと思います(^^;)
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いきなり寒くなった

2008年09月23日 | 留学
一昨日まで最高気温が26度とかで、「いつ寒くなるんかいなあ」と余裕をかましていたら、今朝一気に冷え込みました。今日の最高気温は14度、最低気温は5度(!)です。この調子で長春は冬になっていくようです。嗚呼…… そう言えば街で糖葫蘆を売っているのを見掛けるようになりました。やはり季節の物だったようです。

昨日はアメリカ人の同学と街中に出て専門書を仕入れに行きましたが、(主に私の)語学力の不足から色々とトホホな珍道中に…… で、以下は仕入れてきた本。

○高明・塗白奎『増訂本 古文字類編』(上海古籍出版社、2008年8月)
講義のテキストに指定されたので購入。旧版に楚簡などの新出資料を加えたもので、中身は充実してますが困ったことに索引が格段に使いにくくなってます……

○容庚『商周彝器通考』(上海人民出版社、2008年8月)
古典的名著『商周彝器通考』の重印版。元の本は古本でも手に入れにくく且つ高価なので、今回の重印は非常にありがたいです。

○『古代文明』第6巻(文物出版社、2007年12月)
北京大学中国考古学研究中心と同大学震旦古代文明研究中心が年1回ぐらいのペースで発行している雑誌。

○『袖珍 中国地図冊』(地質出版社、2008年1月)
これはおまけ。実の所こちらで売っている旅行ガイドには観光地の詳しい地図が載っているものがなく、日本から持ってきた『地球の歩き方』が一番使えるという有様です…… これは中国全土主要都市の市街地図が載っていたので購入。

このほか、実はアマゾンチャイナで『殷周金文集成 修訂本』を注文してます。奨学金もまだ出てないのにこんなに散財してしまって良いものか、また帰国時に書籍を日本に送るのに恐ろしい額の郵送料を払うことになるのではないかと、今からガクガクプルプルしてます……
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『新上海灘』その3 ほか

2008年09月21日 | 中国近現代ドラマ
『新上海灘』第22~28話まで見ました。

正式に馮敬尭の配下となった許文強と丁力。許文強は建中大厦の社長となって水利事業の計画を進め、チョビ髭を生やした丁力は麗都の支配人となりますが、丁力は水利事業の邪魔となる地元の有力者を暗殺したり、当初水利事業で馮敬尭・許文強と合作しながら途中で契約破棄に追い込んだモーリスをボコ殴りにしたりと、相変わらず鉄砲玉ぶりが目立ちます……

そんな中、馮敬尭の寵愛が薄れて落ち目となった方艶が朱潤九に手籠めにされたうえ、写真まで撮られて脅されるという事件が…… 許文強は必死になって会社の金から身代金を調達したりしますが、そんな事情も知らずに許文強に邪険にされて怒っている程程がめちゃくちゃウザいです…… 挙げ句の果てにパリに留学したいとか言い出しますが、もう勝手に行ってくださいとしか言いようがありません(-_-;)

首尾良く朱潤九を始末した許文強は程程との仲を修復すべく一流レストランを貸しきりにしてデートしたりしてますが、その金も会社の金を流用しているのではないかと不安になったのは私だけでしょうか(^^;)

で、気になった中国の番組第3弾

○哪伝奇
『封神演義』の前半あたりのエピソードを哪を主人公として描いたアニメ。石機娘娘が中ボスとして登場したりしてます。申公豹がもの凄くショボい悪役となっており、このキャラのオリジナルイメージはやっぱりこうなんだろうなあと思った次第……

あと、タイトルは分からないのですが、現代の中国人の少年が太古の中国にタイムスリップして、『山海経』に出て来る精衛らとともに黄帝と蚩尤との戦いや禹の治水を見学したりするというもの凄いアニメを見てしまいました。黄帝や禹は基本的に裸で下半身に毛皮を巻き付けている原始人ルックです。『トンデラハウスの大冒険』の中国史版といった感じでしょうか。
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偽満皇宮博物院

2008年09月20日 | 留学
今日は午前中に日本語専攻の中国人院生の方と初めての相互学習。私の方はピンイン付きの子供用の本を音読して発音を見てもらってました。実は大学の中国語の授業は案外その辺が適当なんですね(^^;) いきなり文章の講読から始めて構文の解説とかしたりしてます。

で、午後からはその院生の方の宿舎がただいま殺虫消毒中で入れないというので、時間つぶしも兼ねて一緒に偽満皇宮博物院に行くことに。いきなりだったのでデジカメの充電が出来ておらず、残念ながら写真は撮ってません。写真は次の機会にと言いたいところですが、辺鄙な所にあるし二度と行くことはないでしょうなあ……

偽満皇宮博物院というのは満州国時代に溥儀と后妃たちが暮らした宮殿です。『地球の歩き方』には入場料が40元とありますが、実際は80元です。学生割引で30元になりますが、私の方はまだ留学生証が発行されておらず、また院生の方も大学院生は学生割引無しだと切符売り場で言われてしまいいないので二人して80元の切符で入場……

入場していきなり江沢民の文字で「勿忘九一八」と書かれた石碑があり、頭が一瞬クラッとしました(^^;) 中の案内板はほとんど日本語の翻訳付きという親切設計です。もっとこじんまりした所かと思ってましたが、やっぱり敷地が広大ですね。建物の中は基本的に洋風で、所々中国風や日本風の応接間があるという具合になってます。

印象に残ったのはなぜか呂洞賓や関羽などが配祀されている仏堂と、日本軍の躍進ぶりを喧伝した映画ばかりを見せられるのに嫌気がさしてバトミントン場にされてしまったという映画室でしょうか(^^;) 特別展では博物院収蔵の日本の焼き物展をやっていました。当時の写真のパネルや溥儀の生涯を追った展示なんかもありましたが、なぜ溥儀が紫禁城を追われたのかという説明がスッポリ抜けていたのが気になるところです。

同行の院生の方は「見ていると気分が重くなる」というようなことを言ってましたが、やはり中国人にとってそういう場所なんでしょうか……
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9月18日 今日は何の日?

2008年09月18日 | 留学
本日9月18日は柳条湖事件が起こった日、すなわち満州事変が開始された日ということで、長春では朝から防空警報が鳴り響いてました。語学クラスの各教室でその旨を書いた貼り紙が配布され、老師が事の経緯を簡単に説明してました。やっぱり東北地方では重要な記念日なんですなあ……

語学クラスと言えば、今週から初級クラスから中級クラスへと移りましたが、やっぱりこのぐらいの歯応えは欲しいよなあと思いつつ授業を受けてます(^^;) 

目下の悩みの種は私が入ったクラスに他に日本人がいないことと、大学院での専門の講義の時間が老師の都合で頻繁に変わって語学クラスと時間が重なっちゃったりすることですね。

語学クラスは毎日午前中に開講され、大学院の講義はおおむね午後からなのですが、私が履修している科目の老師が結構なお偉いさんで、会議などで休講になったり午前中に変更になったりするんですね。そういう場合は取り敢えず専門の講義を優先することにしたものの、これでは語学力が中途半端にしか身につかないのではないかと悩んでます……
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