博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鎮魂』その4

2021年09月26日 | 中国科幻ドラマ
『鎮魂』第25~32話まで見ました。

ここらへんは大慶と林静パート。まず大慶の彼女が登場して彼の記憶喪失の事情が明らかに。李叔に拾われて特調処に入ったとのことですが、入ってから失われた記憶もあったような……
 
そして林静に沙雅という彼女ができますが、彼女は実は鴉族の鴉青の部下なのでした…… 彼女の抱える事情も明らかとなり、特調処の面々は「功徳筆主」こと果物屋の王向陽と対峙。彼が命をなげうったことで夜尊が復活しますが、王向陽の妻の死に関わった趙心慈から真相が明かされ……

で、特調処の存在と機密が世間に知れ渡ります。趙雲瀾は祝紅の夢の中に入ります。彼女は趙雲瀾のことを思っているのですが、彼と沈巍との間に入り込めず…… ここらへんでようやくBL物っぽい要素が出てきますw

その沈巍は地星に行ったまま戻って来ませんが、実は夜尊に囚われの身となっていたのでした。楚恕之が彼の様子を探りに行きますが…… ここで彼と弟念之との因縁が明らかに。
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『鎮魂』その3

2021年09月14日 | 中国科幻ドラマ
『鎮魂』第17~24話まで見ました。


息子が留守の間に息子とそのスタッフの力量を見直す趙パパ。

地君冊の一件が片付いた後は地下闘技場が舞台に。実はこの闘技場、例の燭九が運営に関わっているのでした。


楚恕之がチャンピオンの野火に挑むことに。実は野火にも秘密があるのですが……

そして燭九を追い詰めた一同は最終決戦を挑むことに。燭九は最後の力を振り絞って地星から「老板」こと夜尊を召喚。


夜尊。仮面の下の素顔はある人物に瓜二つなのですが……

戦いの中で失明してしまった趙雲瀾。彼を治療できる医者を捜し求め、馮神医なる人物に行き当たります。しかし彼の影には新たなる敵「功徳筆主」の姿が見え隠れします。彼は第三の神器の力で人の能力を増幅させる力があるとのこと。その間に地星の君主地君の交代も進行。前回の地星行きで登場したチンピラの安柏が後任の地君に。地星の場面は今まで出てきた地星人の再登場ターンになってますね。

そしてまだまだ暗躍をやめない功徳筆主。次なるターゲットは龍城大学の大学病院。ここでゲームにはまり、ゲームに操られる少年が登場し……
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『鎮魂』その2

2021年09月03日 | 中国科幻ドラマ
『鎮魂』第9~16話まで見ました。

特別調査処の所員の中で影が薄かった汪徴がクローズアップ。実は彼女は100年前に存在した少数民族瀚噶族の霊体で、彼女が死んだ100年前の事件にわだかまりがある模様。


汪徴と彼女の恋人だった桑賛。桑賛は瀚噶族の貧民出身で、族長に対してでクーデターをおこすも、族長の娘汪徴と恋仲となり、仲間たちが彼女を殺すよう迫られ、洞窟内の柱に霊体が封印される。


趙雲瀾らは桑賛の霊体が封印された洞窟に到来。地星人たちの中ボス燭九との戦いのすえ、桑賛を解放し、第二の聖器「山河錐」をゲット。桑賛も特別調査処の所員として勤務するようになります。

お次は超音波事件。沈巍の知り合いの研究者が自分の開発した超音波兵器によって殺害されたと思いきや、彼の妻の連れ子の女児が地星人が超音波能力を使うことができたのでした。燭九に利用される彼女でしたが、研究所の助手が彼女を救おうとし……

この事件の後で沈巍がいよいよ特別顧問として特別調査処に加入。この頃になると彼の正体が黒袍使であることが趙雲瀾にはバレバレになってます。しかし龍城の街のネットインフルエンサーに付け狙われ、危うくその正体が暴かれそうになりますが……

この件が解決した後、沈巍と趙雲瀾は地星に潜り込んで失われた「地君冊」を捜索することになりますが、その間に特別調査処に趙雲瀾の父親で星督局局長の趙心慈が視察に訪れます。この父子、親子仲が良くないらしく、父親は息子の留守中に処長から解任しようとしますが……というあたりで次回へ。このパートから1回読み切り形式から3話程度のシリーズへと移行しています。
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『鎮魂』その1

2021年08月23日 | 中国科幻ドラマ
『山河令』のPriest原作ということで前々から気になってた『鎮魂』を見てみることに。今回は全40話中第1~8話まで鑑賞。

地球によく似た星「海星」は太古の昔、海星人、亜獣人族と地星人による抗争が繰り広げられていた。そして二大勢力感の和解の結果、海星人と亜獣人族が地上で暮らし、地星人が地底で暮らすことになり、そこから長い年月が経過して現代へ。


主人公その1沈巍。龍城大学教授。専門は生命工学。彼の大学で殺害事件が発生した所から物語が始まります。


主人公その2、地上へと脱走した地星人絡みの不可解な事件を専門に扱う特別調査処の処長趙雲瀾。龍城大学での事件を担当したことから沈巍との腐れ縁が始まります。というかこの2人、前世からのつながりがあるようです。

特別調査処では彼のような海星人のほか、猫の化身の大慶、蛇女の祝紅のような亜獣人族も処員として勤務しています。で、この特別調査処の面々と沈巍が地星人の引き起こす怪事件に取り組んでいくわけです。ここまでは毎回読み切り形式で話が進んでいきます。


そして事件のたびに一同の前に姿を現す謎の黒袍使。地上に脱走した地星人の取り締まりが任務のようですが、その正体は謎に包まれている……って中の人が誰だかバレバレなんですがw


今回は親類のコネで特別調査処に配属されたパンピーの郭長城が、仲間の信頼を勝ち得て正式処員として採用されるあたりまで。
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『天意 超能篇』その2(完)

2018年08月06日 | 中国科幻ドラマ
『天意 超能篇』第4~最終9話まで見ました。

第4話は「流血的門徒」。本編では影が薄めだった隠鬼門の話。墨遠が実はライバル団体幽冥教のスパイだったという事実が明らかに…… 36人の「隠鬼」の中から彼と墨舞の2人が門主・墨非の直弟子となるまでの顛末が描かれます。

第5話は「天依的使命」。韓信の斉国征服の際に天依が滄海客に連れ去られてから張良のもとに戻されるまでの間の話。

第6話は「烏江!烏江!」。「覇王別姫」の裏側で、韓信が滄海客に頭を下げても項羽を救おうとした顛末が描かれます。結果はやはり……なわけですが。

第7話は「漢宮異聞録」。これも本編終盤の挿話で、女羲と滄海客が韓信を放棄して劉邦に乗り換えるあたりの話。滄海客を劉邦の新たな寵姫と勘違いした呂后が彼女を排除しようとしますが、最後は劉邦と彼女の信者となります。滄海客を「お前ホントに神の使者?」と奇跡を見せられても信じなかった韓信の強さを感じます……

『天意 超能篇』第8~9話は「逆転未来(上)(下)」。本編最終回の続きです。韓信と女羲との戦いは「平行宇宙」を舞台に続けられていたようで、本編のラストも平行世界のひとつという位置づけになるようです。平行世界の存在を認めてしまうと、本編の文明が女羲の介入によって作られた世界もそのうちの一部にすぎないということになるわけで、歴史改変を御法度としてきた当局の姿勢を思うと、危険な領域に足を踏み入れた感があります。


第8~9話の韓信。中の人的にはこういうナリの方が似合うような……

【総括】


これは毎回オープニングの最後で出てくる「おことわり」ですが、この護符の力でどこまでやれるか挑戦したような作品でした。

韓信・蕭何・張良らの人物設定が史実(というよりは『史記』など史書の記載)と合わないのは、平行世界の存在を前提としているから、あるいは女羲による「歴史改変」の結果、この時代の中国に唐辛子が存在するのも同じ理由と、歴史物としてはいわゆる「史実厨」とか「ジャガイモ警察」の類を虚仮にしているかのような描写も目立ちました(原作者は中学の歴史教師とのこと)。

もっとも、虚仮にしたいのは一般の歴史ファンではなく、もっと別のものなのかもしれません。本作のタイトル『天意』は作中に出てくる台詞「天意難違」から取っているわけですが、この作品自体にとっての「天意」とは何でしょうか。あるいは作中の「神」こと女羲は自らの目的遂行を第一とし、人類の歴史への介入や改変など意に介さないわけですが、本作にとっての「神」が存在するのでしょうか。こういうメタ的な視点から見ると面白さが一層増す作品なのではないかと思います。
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『天意』その10(完)&『天意 超能篇』その1

2018年08月03日 | 中国科幻ドラマ
『天意』第44~最終46話まで見ました。

死刑にされるはずの韓信を張良手製の「亀息丹」で仮死状態にし、蕭何が死刑を監督するということで何とかごまかし通し、韓信を蘇生させます。

そして韓信・銭小芳・張良・天依と、彼らに着いてきた墨舞は「神」こと女羲の計画を阻むため、彼女の星槎(宇宙船)が眠る焔尾島へ。そこに滄海客と漢の水軍が待ち受けていましたが、 韓信らは焔尾島に火山があるのに目を付け、船から「曳影剣」(例のバズーカ)で島を撃って噴火させ、女羲を動揺させます。

そして島で滄海客と決戦となりますが、そこで滄海客が800年前にまだ人間だった頃のこと、「神の使者」となった事情が明かされます。女羲の言うがままに計画を進めれば、彼女の力によって形成されたこの世界の文明が消滅してしまうのではないかという言葉に心を動かされ、韓信らの味方につこうとするが、その長命は女羲から与えられたものなので、その意図を察した彼女によってたちまち消されてしまいます……

滄海客が残した「秦天宝鑑」を使って星槎に乗り込んだ韓信たちですが、クローンとなって甦った項羽たちと戦わされたり、それぞれ幻想の世界に飛ばされて自分の理想を見せられてもとの世界に戻るかどうか逡巡するという割とベタな試練が……

で、天依が実は女羲によって作られた実験体のひとつで、彼女と「精神統一体」であったことが明らかにされる一方で、小芳の「雉神」で女羲が発生させたのと別のワームホールを発生させることに成功した韓信は、敢えて小芳をワームホールに吸い込ませて21世紀の上海へと戻らせます。そして一年後、自らの体験をSF小説としてまとめてベストセラー作家となった彼女の前に……

本編のストーリーはここまでですが、引き続き番外編の『天意 超能篇』(全9話)へ。今回は第1~3話まで鑑賞。

第1話は「韓信捉妖」(実は中国ドラマには珍しく、本編にも1話ずつサブタイトルがついています)。少年韓信が師匠尉繚と出会うまで。

第2話は「大秦秘史」。冒頭で荊軻による秦王暗殺が成功しちゃった!?と思ったら、話は後の始皇帝こと少年趙政と東海君(=滄海客)との出会いにさかのぼります。荊軻の秦王暗殺は東海君による干渉、すなわち歴史改変の結果だったという衝撃的なオチ。


本編では第1話から思わせぶりに登場した割には出番が少なく、ナレ死した始皇帝。喬振宇が演じています。


本編ではOPにだけ登場した荊軻。今回のオチがその説明になっているような気がします。おそらく本編に史実(ここでは史書に書いてあることの意)が歴史改変の結果という話を入れるのはNGだったと……

第3話は「帝国之殤」。引き続き始皇帝がメインですが、彼が慢心によって不老長寿を求めて神に成り代わろうとし、東海君との関係が破綻するまでの話に、孟姜女の話を織り交ぜてます。この話で東海君が始皇帝の天下統一のためにどれだけ力を貸したか、そして始皇帝の不老長寿への関心が東海君と接することで芽生えたことが描かれますが、これもやはり天下統一と不老長寿の探求が歴史改変の結果だったということになりますよね……
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『天意』その9

2018年07月29日 | 中国科幻ドラマ
『天意』第39~43話まで見ました。

韓信はかつての兄弟分である項羽との戦いを避け、救出の道を探りますが、手負いの虞姫は項羽の前で剣舞を舞って自害。項羽も烏江で討ち死にし、漢王朝による太平の世がやってきます。

斉王として大国を統治する韓信の前に、いよいよ滄海客が「神の契約」の履行を求めます。その内容は山東半島沖の小島の周辺を埋め立てて10倍の広さにするという途方もない大工事でした。「10万人なら何とか動員できるが、それでも何十年かかるか……」と婉曲に否定の意を示す韓信ですが、滄海客は「30万人動員せよ。いっそ100万人、150万人なら2、3年で完成できるぞ?」とにべもありません。また韓信の「そんな民を苦しめるような大工事を行うなんて始皇帝と何が違う?」というツッコミに対して、滄海客は「ヤツは神の意志に背いたから滅ぼされた」という絶望的なまでの認識のずれを示す返答を示します。

で、工事を強行しようとするものの、群臣は猛反対、動員された民衆からも怨嗟の声が漏れます。「神」に直接談判を求め、遂に韓信&銭小芳が「神」こと女羲様とご対面。彼女は異世界というか異なる惑星から地球にやって来たものの、「星槎」(宇宙船)の着陸の失敗によって帰れなくなったと事情を語ります。「星槎」は工事を進める島の周辺の海底にあり、周辺の環境を「星槎」墜落前に近い状態に戻すことが、女羲がもとの世界にもどることが必要なのだとか。

小芳をもとの時代に戻すことを条件に(彼女がワームホールに吸い込まれたのも、女羲の実験に巻き込まれたからでした……)引き続き「神の契約」を履行することにした韓信でしたが、張良や蒯徹(なぜか武将になってます)らが猛反対。おまけに小芳が「もし女羲がもとの世界に戻ることに成功して、歴史上彼女が存在しなかったことになったら、彼女の支援で発展してきたこの文明はどうなるの?500年前の状態と入れ替わったいつぞやの陳倉古道と同じようなことになるんじゃないの?」という問いを発し、韓信は工事の停止を決意。


そして「雉神」をいじっていた小芳は、いつぞや行方不明になった後に戻ってきた天依が実はクローンであったことに気付いてしまいます。どうやら何らかの目的で女羲が自分のDNAをもとに作り、各地にまいた「種子」のひとつのようなのですが?そして彼女は張良との間の子供を妊娠しています。

韓信は張良に「天依はクローンではないか?」と思い切って「雉神」の映像を見せますが、普通に激怒されます。そして小芳がいつぞやの「照心鏡」で天依の胎児を確認しようとしたところ、彼女に拒絶され、それが原因か流産…… 韓信・小芳を絶縁した張良は、劉邦に「韓信に叛意有り」と報告。その劉邦&呂后のバックには、韓信を見捨てて新たに劉邦を「英雄」に選んだ滄海客の姿がありました……

韓信は突如斉にやって来た呂后によって楚王に封じられるも、彼が持つとされる「九鼎」の芯(実際は韓信の依頼を受けた蕭何が池に放擲)をめあてに人知れず監禁。呂后も島の拡張工事を進めようとしていることを知った張良は、翻意して韓信の救出に手を尽くすことに……
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『天意』その8

2018年07月20日 | 中国科幻ドラマ
『天意』第34~38話まで見ました。

斉との戦いに備えて修武の地に駐屯する韓信ですが、そこへ夜な夜な劉邦が到来。寝ている韓信のもとから兵符を持ち去り、30万の大軍を滎陽の地へと連れ帰ろうとします。これで今でも兄貴と慕う項羽と直接対決する役目は避けられそうだと、韓信は案に相違して「どーぞどーぞ」と劉邦に兵を譲り、そのかわり張良と蕭何を修武に残らせます。このドラマでは、韓信の青春時代の一番楽しい思い出が項羽の軍にいて楚の将兵と兄弟同然の付き合いをしていた時という設定になっているんですよね……

で、これまで陰から韓信の暗殺計画を阻止してきた「隠鬼門」の墨舞が師の墨非に捕らえられ、韓信が救出に向かったり(その後彼女は韓信の影のボディガードとなる)、火鍋屋を廃業した申屠らが韓信の陣に身を投じたりとひとしきりあり、申屠から磁鉄が大量に埋まった鉱山の情報を聞いた銭小芳が秘密兵器「百眼巨人」を作り、斉軍を散々に打ち破りますが、総勢1万数千程度の韓信に対して斉側が十数万と、まだまだ斉軍が優勢であることには変わりはありません。


そんな中、天依の体調が再び悪化を始め、もう治癒の望みがなく自分を足手まといになるばかりだということで張良らの前から姿を消し、斉軍の進撃と鉢合わせしますが、そこに神の使者・滄海客が……

そして数年。多大な犠牲を払って斉を制圧した韓信たちですが、そんな彼らの前に突然天依が戻ってきます。体調は回復したようですが、「どこで何をしていたのか?」と尋ねても「記憶にない」という彼女に困惑しつつも、滄海客が助けたのだろうと察して張良たちは彼女の帰還を喜びます。

張良は天依に告白し、結婚式を執り行うことになりますが、小芳の指導で楽隊が古楽器で結婚行進曲を演奏したりしております (^_^;) そして海の底でその様子を眺めて「これが人類の言う愛……?」とか厨二じみた台詞を吐く「神」こと女羲……

それと前後して韓信と小芳の前に突然項羽と虞姫が現れ、劉邦ではなく兄弟分である韓信と盟約を結びたいと和平を提案しますが、韓信は自分を大将軍を抜擢した劉邦は裏切れないと穏やかに拒絶。項羽も「今度会う時は戦場だな」と、これまた穏やかに訣別を宣言します。一方で韓信は斉王への冊封を望み、蕭何が滎陽の劉邦のもとに赴いて了承を取り付けます。韓信が斉王の地位にこだわるのは、滄海客が斉の地とともに韓信の斉王冊封を望んでいるからなのですが…… 

小芳は陳倉で滄海客が紛失した「雉神」を入手して以来、ずっと操作法を研究してきましたが、遂に「雉神」によってワームホールを発生させることに成功。この頃には韓信や張良も彼女が未来人であることを疑わなくなっていました。韓信はともに未来に行こうと小芳とともにワームホールに飛び込みますが……

突然のワームホールの発生に女羲が動揺していますが、小芳の方が滄海客が未来人ではないかと推測する一方で(実際は地球外生命体である女羲の僕)、滄海客や女羲は小芳が未来からやって来たとまだわかってないんですよね……
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『天意』その7

2018年07月15日 | 中国科幻ドラマ
『天意』第29~33話まで見ました。

韓信は銭小芳を捜索中に漢中から関中へと抜ける「陳倉古道」の跡を発見。小芳とも、季姜の死を受け入れ、彼女を別人格として認めるということで連れ戻します。古道の発見と「明修桟道、暗度陳倉」、すなわち蜀の桟道を修復してそこから進撃すると見せかけ、その実古道を渡って陳倉を守る章邯を襲撃するという案を提案したことにより大将軍に抜擢されます。

しかし樊噲・夏侯嬰ら古参の将が心服せず、また古道の開発も瘴気の発生や、また途中で数百年前の地形変動により道が断ち切れていることが判明し、思うように進みません。しかも劉邦から、1ヶ月以内に古道の開発を完了せよと命じられてしまいます。そこで韓信は神の使者・滄海客の「12年後に自分の力ではどうにもならない出来事がお前を襲うが、私の御主人との取り引きに応じるなら力を貸してやろう」という言葉を思い出します。

時にちょうどあれから12年経ったと思い出していると、案の定韓信の前に滄海客が出現。韓信はとうとう観念して悪魔の契約ならぬ神の契約を取り交わし、陳倉古道の開発を彼女(滄海客は作中で三人称で「她」と表現されており、女性という設定のようです)に託すことに……

開発の期限が切れる1ヶ月後に、張良が祈禱を行ってカモフラージュし、その間に滄海客が本当に山を切り開いて古道の開発に成功。漢軍は古道を渡って陳倉へと進出を果たします。しかし本当に古道を切り開いたのか不審を感じる小芳。地元陳倉の廟で、500年前に秦の文公が戎を征伐した際に「天兵」を目撃したという伝承を知り、滄海客は本当に山谷を切り開いたのではなく、時空をねじ曲げて地形が変動する前の古道を韓信たちの時代に移したのではないか、秦の文公らが目撃した「天兵」とは実は自分たち漢の兵だったのではないかと推測し、その時に滄海客が紛失し、陳倉の廟に500年間奉納されていた神器「雉神」をゲットします。

その後韓信は廃丘を守る章邯を水攻めで降す一方で、劉邦は諸侯と連合して60万の大軍で彭城へと攻め寄せますが、たった3万の項羽の軍に大敗。その間に再び滄海客が韓信の前に姿を現し、「神」の指令としてどういう訳か三斉の地を落とすよう命じますが、その際に「お前、陳倉古道で時空をねじ曲げただろう?」とこの時代の人間が発するはずのない語彙を耳にして、さすがに驚いています (^_^;)

韓信は敗走してきた劉邦を受け入れ、蕭何・張良とともに態勢の立て直しを図ります。

その頃、急速に体調が悪化していく天依の身を案じた韓信は、彼女を治療するには滄海客に頼るほかなく、彼女の指令通りに斉地を落とせば再び接触できるかもしれないと考え、東進に張良・天依を帯同。しかし斉地で天依は体調を回復し、かつ刻一刻と変化する情勢を前に、斉地攻めを優先して項羽との戦いを避けようとする韓信の行動を劉邦が不審に思い始め……というところで次回へ。
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『天意』その6

2018年07月10日 | 中国科幻ドラマ
『天意』第24~28話まで見ました。

鴻門宴@火鍋店ですが、このドラマの世界線では項伯が存在しないので韓信がそのかわりを果たしているのと、余興でなぜか銭小芳と虞姫がタンゴを踊ったこと以外はおおむね『史記』の記述通りに推移します。そして適当なタイミングで劉邦を逃そうということで、韓信と申屠は山寨の隠し穴から劉邦らを脱出させますが、この隠し穴っていつぞやのカリブの山賊こと禿鷲団に包囲された時に掘ったやつじゃ…… 

劉邦が鴻門より立ち去ったことを知った范増はただちに兵を派遣して殺害しようとしますが、そこへ滄海客が不思議な力()で劉邦らを助けます。滄海客、上空から宴の様子を眺めて文字通り上から目線で「愚かな人間どもが……」とかつぶやくだけじゃなかったんですね (^_^;)

で、鴻門宴の後に項羽に従って咸陽に入城した韓信&小芳ですが、宮殿で始皇帝が探し求めた東海君の姿が滄海客にそっくり(というか滄海客の別名なのですが)であることを知り、その正体を探るために、そして小芳が元の世界に戻るための手がかりになるかもしれないということで、彼が始皇帝に与えたという「照心鏡」(内臓など人間の体内を透視できる宝物)や、歴代の王朝に伝えられた「九鼎」(これも女羲・滄海客が人間に与えた神器の模様)を捜索しているうちに、韓信の師父・尉繚と再会。

韓信は彼の力で何とか季姜=銭小芳の記憶を取り戻せないかと相談しますが、彼女を診た尉繚は、小芳が未来の世界からやって来たことを察知。尉繚はそこから更にかつての主君・始皇帝が追い求めた仙境が実在し、東海君=滄海客が詐欺師ではなく本当に異世界からやってきた可能性に思い至り、ショック死してしまいます。尉繚は今際の際に韓信に「神はお前に一切のものを与えることができるが、またあらゆるものを持ち去るであろう」という不気味な予言を残しますが、これが終盤の伏線になっていくのでしょうか……

鴻門宴の頃から范増は韓信の力量を認める一方で、敵に回れば大変なことになるということで、項羽に「韓信を将として待遇するつもりがないのなら、いっそ殺してしまいなさい」と助言したりしていましたが、遂に韓信を始末しようと項莊らを動かして行動を開始。追われる身となった韓信と小芳は、見捨てられた阿房宮へと逃げ込み、そこで発生したワームホールに吸い込まれ、漢王となった劉邦の治める南鄭の地にワープ。そこで出会ったのは…… 


崖から落ちて死んだ蕭何なんてやっぱりおらんかったんや!!墓泥棒から今や漢の丞相となっていますが、崖落ち以降の経緯はここでは語られません。番外編『天意 超能篇』のテーマになるのでしょうか……

これで蕭何・張良・韓信と「漢初三傑」がそろい踏みしたわけですが、劉邦は項羽の配下だった韓信に冷たくあたり、鴻門宴の際に危うく殺害されるところだったということで韓信を棒叩きの刑に処します。韓信は蕭何の紹介で取り敢えず治粟都尉に任命されます。しかしこの「漢初三傑」も、小芳が前々から韓信らに「あんたたちは将来「漢初三傑」として活躍することになるんだからね!」と言いまくってたせいで、予言の自己成就的な面がなきにしもあらず……


で、劉邦の宝物庫から張良が咸陽で接収した「九鼎」を発見。かつ小芳は「照心鏡」も発見しますが、そこで小芳の意識が乗り移る前の季姜の様子が映し出され、動揺した小芳は韓信に季姜の身代わりとしてしか扱われない状況に嫌気がさし、別離の置き手紙を残して韓信のもとから立ち去ります。韓信は彼女を捜索するために南鄭の宮殿を立ち去り、蕭何も小芳・韓信の後を追いますが、それは満月の晩のことでした……ということで元ネタとは全く違う状況のもとで「蕭何、月下に韓信を追う」の故事が実現してしまいました (^_^;) ということで次回へ。
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