博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『シミズ式 目からウロコの世界史物語』等

2010年12月02日 | 小説
清水義範『シミズ式 目からウロコの世界史物語』(集英社文庫、2010年5月)

原題は『疑史世界伝』。どうしてこんなタイトルに変えたのか理解に苦しみますが…… 『偽史日本伝』と同じく各時代・地域の歴史を題材とした短編集ですが、パロディというか歴史を茶化したような作品が目立った前作と比べ、こちらはまじめな内容のものが中心で、世界史全集の傑作選みたいなおもむきとなっています。(中公の新版『世界の歴史』が参考文献として挙がってますしね。)

万城目学『ホルモー六景』(角川文庫、2010年11月)

『鴨川ホルモー』がかなり面白かったので、こちらも読んでみることに。同作の外伝6編を収録。個人的には「もっちゃん」と「長持ちの恋」がツボでした。

池上永一『テンペスト第4巻 冬虹』(角川文庫、2010年11月)

夏から刊行されたこのシリーズもいよいよ最終巻。ペリーとの交渉のため、宮廷の高官と王の側室との二足の草鞋を履く真鶴ですが、妊娠が発覚して二重生活にピリオドを打たざるを得なくなり……と、最後までドタバタでした(^^;) 展開が漫画チックな所も含めて、やっぱり琉球版チャングムという評価が妥当かなあと。

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