博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大敦煌』第5話 敦煌VS西夏 踊り子十八番勝負!の巻

2007年12月30日 | 中国歴史ドラマ
今週は何か踊り子が踊っているうちに話が終わっちゃった感じですね(^^;)

西夏の李元昊が直々に敦煌に乗り込んできて、西夏軍の敦煌領内通過と、旺栄と梅朶公主との婚姻(まだこだわってたんかい!)を要求。曹順徳と方天佑は取り敢えず敦煌名物(?)の踊り子たちの舞を肴に酒宴を開いて李元昊・旺栄主従をもてなします。

敦煌側は女性の踊り子たちを踊らせますが、そのお返しにとどういうわけか旺栄が兵士たちと野郎の舞を披露。そう言えば以前鑑賞した『楊家将』では遼の蕭太后が酒宴で野郎の裸踊りを見る場面がありましたねえ。北方系の民族は荒々しい野郎踊りを好むというイメージでもあるんでしょうか。

次いで敦煌の将軍張英寿が剣の舞を演じ(何だか酔拳みたいな感じになってましたが)、シメに梅朶公主自らが舞を披露し、その間に方天佑が彼女をモデルに天女の絵を描き上げます。さすが本職の絵描きといったところでしょうか。しかしなかなかストーリーが進みませんな……
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『東亜文史論叢』2007年号

2007年12月29日 | 中国学書籍
福岡の中国書店の目録を見ていましたら、このほど東亜歴史文化研究会編『東亜文史論叢』2007年号の取り扱いを開始したようです。私も「東遷以後の周王朝とその儀礼」という論文を寄稿していますので、興味がおありの方はお買い上げ下さいませ。今号は殷周秦漢史のほか、契丹関係の論文が掲載されています。1部1200円です。

なお、昨年出た同誌2006年特集号も1部1000円で販売中とのことです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『臥薪嘗胆』その4

2007年12月29日 | 中国歴史ドラマ
『臥薪嘗胆』第21~27話まで見ました。全体の半分近くまで来てようやく物語の本題に入ってきました。

で、呉に着くやいなや早速夫差に土下座させられて顔を踏みつけられる句践……



その他の家臣たちは労役に駆り出されますが、石をある場所から別の場所に運ばされたと思ったら、今度はその石を元の場所に戻させられるといった鬱な指令を受けます…… 家臣たちの中には呉側の扱いに反発するのも当然出て来ますが、呉の監守に容赦なく斬殺。また病死者・餓死者が出たりして着実に人数を減らしていきます。

句践と妻の雅魚は労役を免除されるものの、句践を生かしておいては呉の災いになると信じる伍子胥は、句践の牢獄に刺客を送り込ませたり(これは寸手のところで大宰嚭に阻止されます)、チフスに罹った越の家臣を句践の牢獄にぶち込んでみたり(これは当のチフスに罹った家臣が牢獄を飛び出し、自ら焼死することで阻止)とやりたい放題(^^;)

一方、越に居残った文種らは大宰嚭にせっせと賄賂を送って句践らの待遇改善と帰国を求め、夫差を唆して句践を守ろうとする大宰嚭と句践の殺害を謀る伍子胥との対立が鮮明になってきます。

当初呉の人間に対して頑なな態度を取っていた句践も、呉側の警戒心を解いて帰国を果たすために韜晦を決め込み、夫差の忠実な奴隷になったように見せかけ、夫差の馬の世話をしたり諸国の使者の前で見せ物にされることも厭いません。しかし伍子胥は警戒を解かず、呉の追っ手から逃げ延びた句践の子・与夷の殺害を指令……
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

包青天@合唱コンクール

2007年12月27日 | 雑記
YouTubeであれこれ検索してたらこんなのが引っ掛かりました。



台湾の大学の合唱コンクールの映像のようなんですが、3分を過ぎたあたりから『包青天』のOPテーマの合唱に突入し、「冤枉了~~~!」「威~~武~~~」といったお馴染みのフレーズも飛び出します(^^;) 向こうの学生もこういうお茶目なことをするんですなあ。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『日本は中国でどう教えられているか』

2007年12月27日 | 中国学書籍
西村克仁『日本は中国でどう教えられているか』(平凡社新書、2007年11月)

現役の社会科教師が半年間中国北京の中学・高校の歴史の授業を見学・調査し、生徒や教員と接した経験をまとめたものです。中国の歴史教科書自体は日本語訳も出ていますので、読みどころとなるのは日本の歴史教育・教科書との比較や、生徒・教職員の本音ということになります。

日本との比較については、日本の歴史教科書は内容の客観性を何より重視している反面で、それが同時に記述のわかりにくさにつながっています。また入試や定期テストでも問われるのは主に項目・用語の暗記で、それが歴史教育をつまらないものにしているという批判があるのは皆様ご承知の通り。

一方中国の歴史教科書はと言うと、記述や歴史の流れが非常にわかりやすい反面で、内容の客観性には疑問があり、また入試などの試験では項目・用語の知識の有無よりは歴史認識をしっかり暗記しているかどうかを問われるということで、日本とは違って入試で為政者の言動や政治問題についても積極的に出題されるとのこと。

こういう比較を見ると、客観性と話のわかりやすさは両立できないものなのかという絶望すら感じるのですが…… しかし入試に出るかどうかがキーポイントというのは両国とも共通なんですなあ。

あとは、中国の歴史教育では個々の戦争の経過や両軍の戦力比較・戦術についても詳しく触れ、ミッドウェー海戦なんかも日本の教科書よりずっと詳しく解説しているとか、張作霖爆殺事件の扱いが所詮軍閥の親玉の死ということで意外と小さいとか、文化大革命はやっぱり否定的に扱われているらしいといったあたりが興味深いところ。

本書では北京の中高生の生の声を多数収録していますが、日本の漫画やアニメ、音楽やブランドは大好きだけど過去の日本や歴史を正視しない日本の政治家は嫌いだというような意見が目立ちます。

彼ら彼女らの意見の多くは、日本には一般の善良な日本国民とは別に少数の右翼分子というのがいて、そいつらが歴史認識を歪曲しようとしているんだという一種のファンタジー(これはそもそも中国政府の公式的な認識であるわけですが)を前提としており、歴史教育・歴史認識の分野で日中交流を進めていくには日中双方が乗り越えるべき壁がいくつもあると感じました…… 

なお、著者は中国側の言い分にも多々ツッコミを入れていることから左側に寄りっぱなしな人というわけでもなさそうで、本書の内容は右にも左にも片寄らないものとなっています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『太王四神記』第4話

2007年12月25日 | 韓国歴史ドラマ
今回は談徳の父親の出生の秘密が明かされ、そして談徳が子役からヨン様にバトンタッチ。ファンには悪いですが、メガネをかけていないヨン様のお顔はかなり微妙です(^^;) ヨン様バージョンの談徳はいかがわしい場所に出入りしたりして、もうすっかり大人です。

で、ヒロインのスジニとキハは第1話で出て来た熊族の女セオと虎族の女カジンを演じた女優さんがそれぞれ演じているんですね。ただ、物静かで意志の強いセオに対してやんちゃで抜け目のないスジニ、凶暴なカジンに対して思慮深いキハと、性格はそれぞれ全く異なっていているんですが…… 特にスジニ役の女優さんはセオ・スジニのどちらの役も自然に見えます。やっぱり向こうの役者さんは器用ですなあ。

ストーリーの方は『大敦煌』と同じくあんまり進んでないといえば進んでないのですが、こっちの方が何だかんだと退屈せずに見てられますね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『HEROES』など

2007年12月23日 | その他映像作品
この三連休中にスカパーが無料で見られるというので、ここぞとばかりに色々とチャンネルを回してます。

昨日はうっかり洋ドラ『HEROES』の集中再放送を見てしまい、えらいことに…… 一気に4話ぐらいまで見たところで我に返り、後は録画することにしましたが、この手のドラマは一度見てしまうとなかなかやめられませんね(^^;) 

内容はある日突然超能力を授かった人々が自分の置かれた状況に戸惑いつつも、数週間後に迫ったニューヨークの核爆発を阻止すべく動き出すという話なんですが、複数いる主人公がそれぞれ関係し合ったりして、アメリカ版八犬伝みたいな感じです。キャラクターの中で気になるのはやっぱりマシオカ演じるヒロ・ナカムラでしょうか。彼の「ヤッター!」という叫び声が頭からこびりついて離れません……

で、今日はチャンネルNECOで『大旗英雄伝』の最終回を見てましたが、何となく映画『墨攻』のラストを思い出したのは私だけでしょうか……
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『臥薪嘗胆』その3

2007年12月22日 | 中国歴史ドラマ
『臥薪嘗胆』第14~20話まで見ました。

句践は呉との和平を進めようとする文種を押さえ、呉との開戦を決意。しかし戦況は越軍に不利となり、句践は会稽山で呉軍に追い詰められ、呉への降伏を決意。夫差は句践以下越の君臣が呉の奴隷となることを要求し、そして……






こうなりました(;´д⊂)

めいめい手枷足枷をはめられ、句践に至ってはご丁寧に首枷まではめられ、呉の兵馬に鎖で引きずられながら呉まで移動することに……

句践の召使いの苦成は移動中飲まず食わずの句践に差し入れをしようと、呉軍の隊長に「大王にこれを」となけなしの食料を差し出しますが、「もう越には大王なんていねえんだよ!ヒャーハハハ!」と嘲笑われ、食料を投げ捨てられてしまいます。呉への移動中すらこの調子なので、このうえ呉に到着したらどんなことになるのか、今からガクガクプルプルです。

ちなみにこの辺りから西施が登場しますが、彼女を演じているのは『雪山飛狐』の苗若蘭役の安以軒です。『雪山飛狐』がアレな作品だったせいか、この女優さんにはあんまりいい印象が無いんですが……
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『源氏物語と東アジア世界』

2007年12月20日 | 日本史書籍
河添房江『源氏物語と東アジア世界』(NHKブックス、2007年11月)

古代日本の海外交易シリーズ第三弾です。物語中に登場する異人や唐物を中心に『源氏物語』を読み解いていこうという主旨の本ですが、最初に紹介した『遣唐使』で批判されているような、過度に「遣唐使の時代以後も開かれていた日本」を強調する内容になっている感がなきにしもあらずです(^^;)

個人的に興味深かったのは、他ならぬ著者の紫式部と異人・唐物との関わりです。彼女の父親の藤原為時が越前守に任じられた際に、彼女も父親に従って任地に下向しましたが、日本海に面した越前国は宋や渤海国の人々の往来が割と頻繁になされ、異国の風を感じやすい土地柄であったとのこと。

また彼女の夫の藤原宣孝はやはり任官の関係で太宰府での交易の事情に通じており、その宣孝や彼女とも親しかった藤原実資は一種の唐物狂いで、彼女の仕えた彰子の父親で時の権力者の藤原道長のもとにも当然唐物がふんだんにもたらされました。このような身近な環境や人々からもたらされたモノや情報が『源氏物語』中の異人・唐物の描写に影響を与えたのだと本書では論じています。

アメリカでは近年、越前滞在中の紫式部が宋の商人の息子と恋仲になる小説まで出版されたとのことですが(^^;)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『水滸伝』ドラマにヨン様出演?

2007年12月19日 | ニュース
日韓市場をターゲットに古典名作「水滸伝」をドラマ化、高額ギャラでヨン様も出演?(Record China)

中国で制作予定の呉子牛監督のドラマ『水滸伝』でヨン様がキャスティングされるかも?というニュースなんですが、『太王四神記』の時みたいに女性週刊誌で『水滸伝』特集が組まれる日が近づいているんでしょうか(^^;) しかし仮に出演が決まったとして、何の役にキャスティングするんでしょうか。花栄とか西門慶あたり?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする