博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『天涯明月刀』その5

2012年10月28日 | 武侠ドラマ
『天涯明月刀』第23~28話まで見ました。

断魂崖で突然現れた謎の怪人は楊常風と向応天の師で、二十年来行方不明とされていた煙波天客だったことが判明。向応天が楊常風の殺害に関与した後、師匠の方も全身の筋を断ち切って身体の要所に暗器をぶち込み、断魂崖の底へと叩き落とした模様。(ひでえ…)

煙波天客は体内にぶち込まれた暗器を取り除いてもらったことで傅紅雪と明月心の2人に心を許し、傅紅雪に「滅絶十字刀」の第九層を伝授。(向応天の「摧心掌」を破るために開発されたらしい。)そして自分の命と引き替えに明月心の「陰陽生死符」を取り除き、2人に結婚するよう命じて絶命してしまいます。

一方、葉開の方は実家が恋しくなった南宮翎のためにともに孔雀山荘へと赴きますが、南宮翎は南宮世家の守護女神として生涯独身を通さねばならぬ宿命を負わされているというわけで、父親の南宮博は葉開と南宮翎を捕らえて2人を引き離してしまいます。そこへ傅紅雪と姉の仇討ちのため、南宮世家の秘宝「孔雀翎」を求めて周婷が闖入し、2人を助け出します。

で、タイミング良く(?)やはり「孔雀翎」を求めて孔雀山荘を襲撃してきた「雲天之巓」の一味を撃退したことで、葉開は南宮博から娘との結婚を認められたうえ、「孔雀翎」を授けられます。「孔雀翎」は南宮翎以外の人間では効力を発揮しないということですが……?

さて、断魂崖を脱出した傅紅雪と明月心は早速侠客山荘に赴いて楊常風の仇を討とうとしますが、六大門派の面々が絶妙な偽君子ぶりを発揮する向応天を庇い立てして仇討ちが果たせず、おまけに向応天の陰謀により葉開もろとも崆峒派掌門の殺害犯に仕立て上げられてしまうハメに…… 傅紅雪らは方針を転換し、向応天の悪事の証人となる「玉面神医」を探し出すことにします。

周婷は傅紅雪と明月心に再会した後、2人が結婚の約束を取り交わしたことを知って激しい衝撃を受けます。その傷心の隙を突いてストーカー神医斉一心が彼女にプロポーズをしますが、自分の正体が鬼爺爺=「玉面神医」であることを葉開や傅紅雪らに見抜かれてしまい、向応天の悪事を告発する証人となるよう求められますが……

ということで話が盛り上がってきたというか、斉一心さんの死亡フラグが立ってしまった感じです(^^;) 断魂崖から脱出した後、傅紅雪は葉開と元通り仲良くやってますが、葉開が「滅絶十字刀譜」を持っていた件はもう無かったことにされてるんでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『天涯明月刀』その4

2012年10月17日 | 武侠ドラマ
『天涯明月刀』第17~22話まで見ました。

謎の怪物「魅影」に襲撃された葉開を救おうとする傅紅雪ですが、却って彼の方が魅影の毒に冒されて重態となり、鬼爺爺(=斉一心)の治療を受けることに。で、葉開はこれを機に実母の花白鳳に、自分が「滅絶十字刀」をマスターして父親の仇を討つから傅紅雪を解放して真っ当な人生を歩ませて欲しいと懇願。花白鳳もその願いを聞き入れ、葉開に「滅絶十字刀譜」を授けて修業させる一方で、回復した傅紅雪を「お前なんか私の子でも楊常風の子でもないわっ!」と、心の中で血涙を流しながら追い出してしまいます。おかんがツンデレすぎて辛いです(´・ω・`)

訳も分からず母から絶縁されてしまったうえに、葉開が「滅絶十字刀譜」を密かに盗み取ったと思い込み、葉開が信じられなくなった傅紅雪。となると信用できるのは義理の叔父の向応天のみ……だったはずが、向応天が父親の楊常風の殺害に関わっていた可能性を明月心が指摘。ならばと叔父のいる「侠客山荘」に飛び込んだ所、葉開と自分を襲った「魅影」が向応天のペットであったことが判明。やはり向応天も信じられんと、密かに「侠客山荘」からの脱出を図ります。

傅紅雪・明月心の到来と同時に、「侠客山荘」に西域の王子赫連鵬の使者と称する雀奴が参上。かつて向応天は赫連鵬の助力を得て武林盟主となることができたのですが、その見返りに今度は向応天に赫連鵬の楼蘭王国再建を手伝わせようとする腹のようです。そして王子の使者と称する雀奴こそが実は赫連鵬当人で、身分を隠して自ら向応天の腹を探りに来たのでありました。「魅影」も元々は彼が向応天に貸し与えたペットの模様。

で、「魅影」を飼っていることを知ってしまった傅紅雪と明月心は生かしておけんと、またぞろ謎の覆面に扮した向応天が、これまた覆面をした赫連鵬とともに明月心を誘拐し、断魂崖へと傅紅雪を呼び寄せます。そして激闘の最中、覆面を真っ二つに斬りつけてその素顔をさらし、これまで自分を陥れてきた謎の覆面の正体が向応天であると知ってショックを受ける傅紅雪ですが、その隙に明月心とともに断崖絶壁から地表面へと叩き落とされます。

崖の下を捜索しても遺体が見つからず、2人が死んでしまったものと嘆き悲しむ葉開や周婷、花白鳳らですが、この手のドラマで断崖絶壁から落下して死んだ人なんていませんっ!というわけで、やっぱり2人とも生きていました(^^;) 花白鳳の「断魂崖から落下して生き残った者はいない」という発言は一体何だったのか。 しかし崖の下でいきなり謎の怪人(今回こんなんばっかりですな)に襲撃され……
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『天涯明月刀』その3

2012年10月09日 | 武侠ドラマ
『天涯明月刀』第11~16話まで見ました。

峨眉派の華白雲が暗殺され、最後に彼女に会った傅紅雪が犯人と疑われるものの、明月心がいきり立つ峨眉派の面々の前で彼を弁護し、真犯人をおびき出す秘策を講じます。すなわち犯人の目的は華白雲が持っているとされた「滅絶十字刀譜」の一部のはずなので、傅紅雪が刀譜とともに峨眉派によって焚刑に処せられると噂を流せば、犯人をおびき出せるというもの。

そして焚刑当日。(もちろん焚刑のふりをするだけですが。)刀譜を奪わんとする3人の謎の覆面が出現。1人は武林盟主の向応天、1人は燕南飛、1人は密かに息子を救おうとして現れた花白鳳。燕南飛と花白鳳はそれぞれその正体を悟った明月心と葉開によって逃がされ、向応天も逃亡に成功。結局真犯人はわからずじまいとなりましたが、傅紅雪も釈放となります。この3人とも犯人ではなかったようで、この秘策に一体何の意味があったのかというのはしてはいけない質問なんでしょうか?明月心的には本来の目的である傅紅雪の釈放が達成されたされたので、真犯人が誰かなんて今更どうだっていいのかもしれませんが……

その前後に、傅紅雪の替わりに自分が犯人だと名乗り出て峨眉派に捕らわれていた周婷も、彼女にまとわりつく謎のストーカー斉一心によって救出され、彼と行動をともにするようになります。斉一心の正体は以前から周婷や孤児たちの面倒を見ていた神医「鬼爺爺」であるようですが?

その周婷ですが、「雲天之顛」の刺客に襲われたところ、幼い頃に封印されていた「紅花火焰手」が発動し、その正体が「雲天之顛」の四大使者の1人で、幼い頃に殺戮を嫌って「雲天之顛」から逃亡した「紅花使」であったことが判明。そして明月心こそがやはり四大使者の1人「妙風使」で、彼女の実の姉であったことが明らかとなり、お互いに再会と無事を喜び合います。

しかし「紅花使」の生存を知った「雲天之顛」の「主上」(意訳すると「あのお方」ぐらいの意味になるでしょうか)公子羽は、明月心に3ヶ月以内に「滅絶十字刀譜」の奪取と「紅花使」の抹殺を達成するように厳命します。そしてこれまで恋人同士であった明月心と燕南飛(こいつは明月心より地位が低い「雲天之顛」の分舵(支部)の舵手(支部長)らしい)ですが、明月心が傅紅雪に惹かれていく一方で、卑劣な振る舞いを繰り返す燕南飛に幻滅するようになります。

葉開と傅紅雪も色々あって向応天に後ろ暗い所があることを察するようになりますが、それを察知した向応天は、傅紅雪に自分への不信感を吹き込む葉開をまず始末しようと刺客を送り込み……

ということで、ラスボス候補の公子羽が登場し、周婷の身の上も明らかとなりと、面白い展開となって参りました!周婷の正体はかなり無茶やろうという気もしますが(^^;) なお、周婷こと「紅花使」は武林三大武功の秘伝書「大悲賦」(三大武功の残り2つは滅絶十字刀と、向応天が使う摧心掌。)を持ち逃げしたことになってますが、本人に身に覚えがない模様。向応天もこっそり公子羽の母親らしき謎の女性と会う場面が2回ほど出て来ますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『天涯明月刀』その2

2012年10月04日 | 武侠ドラマ
前回のその1に画像を加えてみました。で、今回は『天涯明月刀』第5~10話まで鑑賞。

燕南飛の陰謀により、点蒼派幇主の殺害犯に仕立て上げられてしまった傅紅雪。少林派の「少林羅漢陣」に取り囲まれたところを武林盟主の向応天によって救出されますが、六大門派の面々は傅紅雪を討伐する「鏟雪大会」の実行を求めて向応天の侠客山荘へと押しかけます。

父の義弟にあたる向応天には迷惑はかけられないと、山荘内に匿われていた傅紅雪も六大門派の面々の前に姿を現し、明月心によって点蒼派幇主殺害の件が濡れ衣であったことが明らかにされます。しかし同時に六大門派の領袖たちが謎の「梅花令主」の命を受けて父の楊常風の殺害に関与していたこと、そして楊常風が正妻のほかに元峨眉派の華白雲ら複数の女性と関係を持ち、母親の「魔教公主」花白鳳も正妻ではなく妾にすぎなかったことが明らかにされ、衝撃を受ける傅紅雪。

「鏟雪大会」が解散となった後、侠客山荘から帰還していた六大門派の面々が突如として姿を消してしまいます。実は彼らは「雲天之顛」(「天下第一刀」など武林の侠客ランキングを発表したりしてる謎の組織。)の幹部である明月心と燕南飛によって攫われたのですが、葉開や傅紅雪によって救出されたことで、今まで殺人鬼のように見なしていた傅紅雪を見直すようになります。

その後、傅紅雪は向応天に心開いてともに父の残した「滅絶十字刀」を修練しますが、実はこの向応天こそが傅紅雪を陥れた謎の覆面の正体なのでした。そして『辺城浪子』の展開通りなら、彼こそが楊常風殺害の黒幕であるはずですが…… 彼の目的は「滅絶十字刀譜」の奪取であるようで、その最終段階である第九層が不完全であると知るや覆面をして刀譜を持つ花白鳳を襲撃する一方、傅紅雪らの目の前で別人が扮装した覆面に襲撃される様子を見せつけて、謎の覆面の正体が自分ではないことをアピールしたりしておりますw この向応天を演じているのは武侠映画やドラマではお馴染みの大物俳優の姜大衛(デビッド・チャン)です。



そしてこの前後に、葉開に惚れて行動をともにするようになった南宮翎は、うっかり葉開こそが楊常風と花白鳳との間の子であるという事実を知ってしまいます。一方、傅紅雪は明月心とともに華白雲を尋ね、父親とのことや「梅花令主」が誰なのかを聞き出そうとしますが……
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする