『大侠霍元甲』第11~15話まで見ました。
霍元甲は自分たちの無念を晴らし、アヘンを焼却したということで、寿陽県の老百姓からは「銷煙大侠」と称えられます。実のところはアヘンを燃やしたのは彼ではなく沙狼なのですが……
その沙狼たちとは、「土匪と関係を保つのは御身にとってよくない」という魏知県の忠告もあり、距離を取ろうとします。しかし霍元甲を慕う沙燕は諦めきれず、弟子にしてもらおうと一行の後を追います。彼女が山中で虎に襲われたこともあり、東光県まで同行することになります。この時代でもやはり『水滸伝』よろしく山中では虎が出るものだったんでしょうか。
さて、東光県の我が家が近づくと、知県の薛学を疑う霍元甲は、まずは二番弟子の高奇と沙燕を霍家に派遣し、自分たちは役所などで様子を探ることになります。
女子供しか残っていない霍家。東光県側でアヘンの運搬を仕込んでいた胡六が、霍元甲によって陰謀が露見したことを怨み、やはり霍元甲たちとは因縁のある「蒼山五虎」とともに霍家を襲撃。彼らを撃退しようと、まだ子供だからと留守を託された五番弟子小伍が重傷を負わされつつ奮戦します。そこへ高奇と沙燕が帰還し、胡六たちを殺害。騒ぎの中で霍元甲の子を宿していた王雲影が産気づいてしまい、彼女に複雑な感情を抱く沙燕が出産を手助けすることになります。
そうこうしているうちに霍元甲たちも帰還。家族や、新たに生まれた我が子東覚と対面します。薛学ですが、アヘンの一件は下役の胡六たちのやったことで本人はあずかり知らぬことだったということで一件落着とします。お詫びと出産のご祝儀代わりと、霍元甲に天津の租界へ徽宗の書画の運送を依頼します。楽な仕事で運送料を儲けさせてやろうという配慮です。またも官鏢の請け負いということで少々嫌な予感がしますが、霍元甲は小伍を連れ立って天津の租界へと出立。その間に霍家は天津の霍家邸宅へと引っ越し。霍元甲の欽犯の汚名が晴らされたということで、元の家に戻れるようになったのです。
届け先にたどり着いた霍元甲&小伍ですが、待ち受けていたのは呂四鷹。徽宗の書画というのは朝廷への叛意を記した詩。やはり薛学は食わせ者だったようです…… そして師匠を逃すため、胡六の襲撃から生き延びた小伍も今度は壮絶な死を遂げてしまいます……
霍元甲はフランス兵に捉えられ、武功を見込まれてボクシングの心得があるフランス領事ベルトランに拘留されます。ここで霍元甲の身柄引き渡しを談判に来た呂四鷹と勝負をすることになり、散々に打ち破ります。
呂四鷹は腹立ち紛れに、天津の霍家を夜な夜な焼き討ちにしようとしますが、事情を知って駆けつけた農頸蓀の差配により撃退。ここで東光県の役所に忍び込んだ沙燕が、色々悪あがきしようとする薛学を殺害。アヘンの件も薛学が仕込んだということで、やはり食わせ者だったようです……
農頸蓀と黄文発はベルトランに接触し、霍元甲の釈放を求めますが、清朝の官吏である呂四鷹が彼の身柄を欲しがっているということで、彼より上位の大官を味方に付けろと即時釈放を拒絶。ベルトランは霍元甲にはフランスへの亡命を薦めます。そして王雲影は夫の釈放を勝ち取るため、わずかな伴を連れて北京に談判に向かい……
血気にはやる二番弟子高奇が力ずくで押し入って師匠を助け出そうと言い出した際に、農頸蓀が「私と勝負して勝ったら好きにしろ」と彼と手合わせし、サッとピストルを頭に突きつけて、力ずくで押し入った所でこうなるだけだぞ?と教え諭す場面が印象的です。どこまで意図してるかはわかりませんが、武侠の世界にも確実に西洋近代文明というかウェスタンインパクトが及んでおり、従来の武林の論理ではどうにもならないということを示す良い演出です。
霍元甲は自分たちの無念を晴らし、アヘンを焼却したということで、寿陽県の老百姓からは「銷煙大侠」と称えられます。実のところはアヘンを燃やしたのは彼ではなく沙狼なのですが……
その沙狼たちとは、「土匪と関係を保つのは御身にとってよくない」という魏知県の忠告もあり、距離を取ろうとします。しかし霍元甲を慕う沙燕は諦めきれず、弟子にしてもらおうと一行の後を追います。彼女が山中で虎に襲われたこともあり、東光県まで同行することになります。この時代でもやはり『水滸伝』よろしく山中では虎が出るものだったんでしょうか。
さて、東光県の我が家が近づくと、知県の薛学を疑う霍元甲は、まずは二番弟子の高奇と沙燕を霍家に派遣し、自分たちは役所などで様子を探ることになります。
女子供しか残っていない霍家。東光県側でアヘンの運搬を仕込んでいた胡六が、霍元甲によって陰謀が露見したことを怨み、やはり霍元甲たちとは因縁のある「蒼山五虎」とともに霍家を襲撃。彼らを撃退しようと、まだ子供だからと留守を託された五番弟子小伍が重傷を負わされつつ奮戦します。そこへ高奇と沙燕が帰還し、胡六たちを殺害。騒ぎの中で霍元甲の子を宿していた王雲影が産気づいてしまい、彼女に複雑な感情を抱く沙燕が出産を手助けすることになります。
そうこうしているうちに霍元甲たちも帰還。家族や、新たに生まれた我が子東覚と対面します。薛学ですが、アヘンの一件は下役の胡六たちのやったことで本人はあずかり知らぬことだったということで一件落着とします。お詫びと出産のご祝儀代わりと、霍元甲に天津の租界へ徽宗の書画の運送を依頼します。楽な仕事で運送料を儲けさせてやろうという配慮です。またも官鏢の請け負いということで少々嫌な予感がしますが、霍元甲は小伍を連れ立って天津の租界へと出立。その間に霍家は天津の霍家邸宅へと引っ越し。霍元甲の欽犯の汚名が晴らされたということで、元の家に戻れるようになったのです。
届け先にたどり着いた霍元甲&小伍ですが、待ち受けていたのは呂四鷹。徽宗の書画というのは朝廷への叛意を記した詩。やはり薛学は食わせ者だったようです…… そして師匠を逃すため、胡六の襲撃から生き延びた小伍も今度は壮絶な死を遂げてしまいます……
霍元甲はフランス兵に捉えられ、武功を見込まれてボクシングの心得があるフランス領事ベルトランに拘留されます。ここで霍元甲の身柄引き渡しを談判に来た呂四鷹と勝負をすることになり、散々に打ち破ります。
呂四鷹は腹立ち紛れに、天津の霍家を夜な夜な焼き討ちにしようとしますが、事情を知って駆けつけた農頸蓀の差配により撃退。ここで東光県の役所に忍び込んだ沙燕が、色々悪あがきしようとする薛学を殺害。アヘンの件も薛学が仕込んだということで、やはり食わせ者だったようです……
農頸蓀と黄文発はベルトランに接触し、霍元甲の釈放を求めますが、清朝の官吏である呂四鷹が彼の身柄を欲しがっているということで、彼より上位の大官を味方に付けろと即時釈放を拒絶。ベルトランは霍元甲にはフランスへの亡命を薦めます。そして王雲影は夫の釈放を勝ち取るため、わずかな伴を連れて北京に談判に向かい……
血気にはやる二番弟子高奇が力ずくで押し入って師匠を助け出そうと言い出した際に、農頸蓀が「私と勝負して勝ったら好きにしろ」と彼と手合わせし、サッとピストルを頭に突きつけて、力ずくで押し入った所でこうなるだけだぞ?と教え諭す場面が印象的です。どこまで意図してるかはわかりませんが、武侠の世界にも確実に西洋近代文明というかウェスタンインパクトが及んでおり、従来の武林の論理ではどうにもならないということを示す良い演出です。