博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『日本語の歴史』

2006年06月28日 | 日本史書籍
山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書、2006年5月)

奈良時代から明治・大正の頃までの日本語の変遷を追った本です。奈良時代の章では万葉仮名に注目し、平安時代ではひらがな文の登場、鎌倉・室町時代では係り結びの法則の消滅、江戸時代では町人のべらんめえ調に注目するといった具合に、限られた紙幅の中で各時代のポイントをしっかりと押さえた構成になっています。

当然古文の文法の話もかなりと出て来ますが、昔高校の古典の時間に習ったことを思い出させてくれるような記述になっております(^^;) 話し言葉だけでなく書き言葉も時代の流れに沿って着実に変化していったのだなあと、ごくごく当たり前のことをしっかりと認識させてくれる本です。
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『ハリポタ』の結末

2006年06月27日 | ニュース
「ハリー、最後に死ぬ運命? 著者、完結編の変更を示唆」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060627-00000096-kyodo-ent

要するに、ハリー、ロン、ハーマイオニーのうち二人が死んでしまうと理解していいんでしょうか……
(((;゜Д゜))))ガクガクプルプル
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『知って楽しい地図の話』

2006年06月25日 | 書籍(その他)
田代博『知って楽しい地図の話』(新日本出版社、2005年12月)

私は高校で非常勤講師をしているのですが、その勤務先で先日、図書室担当の先生から「今度こういう本が入荷しましたので、読んでみてください」と薦められたのがこの本です。中身は高校地理の副読本的なものなので、面白かったら生徒にも推薦してほしいというつもりで貸してくださったのでしょうか。あるいはこの本を読んでお前がもっと勉強しろということなのかもしれませんが(^^;)

著者は高校の地理の先生ですが、『しんぶん赤旗』にコラムを連載していたという点に一抹の不安を感じつつ読み進めていきましたが、中身はそれほど政治的に偏りもなく、楽しく読ませていただきました。

特に面白かったのは世界地図の図法の使い分けの話です。世界地図というのは原理的には立体の地図である地球儀を無理に平面にうつしたものなので、陸地の面積比を正確に再現しようとすれば陸地の形がゆがんでしまう、陸地の形を見栄え良くしようとすれば陸地の面積比や、二点間の距離比、方位の関係などがおかしくなってしまうというように、何かしら不都合が生じてしまいます。

例えば我々おなじみのメルカトル図法は、ある地点から目的地までを結んだ直線と経線のなす角度を正しく表した正角図法の一種で、昔は海図として使用されました。これは他の図法と比べて陸地の形が整っているので、世界地図のポスターなんかにもよく使用されます。しかしこの図法は二点間の距離比や方位については不正確ですし、またグリーンランドや北米大陸などが実際よりも拡大されていたりすることからわかるように、陸地の面積比も不正確です。

そこで、分布図・密度図を作る際には陸地の面積比を正確に表した正積図法(モルワイデ図法などがこれに該当します。)を用い、ある地点からの距離や方位を示す場合には正距方位図法を用いるといったように、用途によって世界地図の図法を使い分ける必要がでてくるわけです。

ここまでは地理の授業で必ず習う話ですが、この本では官公庁のHPや新聞などでこういった図法の使い分けがちゃんとなされていないという事例をいくつか紹介しております。距離・方位・面積を正確に再現していない図法を使って中心からの距離・方位を図示したり、分布図を作ったりするというミスが結構あるようなのです。官公庁や新聞社なんかでもこういうミスは普通にスルーされちゃうもんなんですね…… 諸外国でもこういう事例があるのか、こういうベタなミスをするのは日本だけなのか気になるところです。

あとは、電子地図や景観描画ソフトなど、地理に関わるソフトウェア・HPやその利用法をたくさん紹介しているのも良いです。
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『世界がわかる宗教社会学入門』

2006年06月23日 | 世界史書籍
橋爪大三郎『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫、2006年5月)

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教など、世界各地の宗教の成立や教義などのあらましをわかりやすくまとめてあり、便覧がわりに参照する分にはちょうどいいかと思って購入。本当に基本的な知識しか書かれていないのですが、そんな中で自分には仏教の教義に関する知識が欠けていることに気づき、愕然…… 

個人的には相当数の信者がいるはずのヒンドゥー教についてもう少し詳しい解説が欲しかったところです。著者曰く、日本ではヒンドゥー教に対する関心が低く、ちゃんとした研究もほとんど無いので、遺憾ながら一章を立てて紹介するのは見合わせたとのことですが……
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ドキュメンタリー『故宮』 その2

2006年06月21日 | TVドキュメンタリー
(前回:その1
中盤の第五~八集のあらましです。

第五集「家国之間」
後宮での皇帝や后妃の生活を、光緒帝と珍妃のエピソードを中心として紹介。20世紀初頭の映像も所々で挿入される。その他、明の宣宗がゴルフに似た捶丸という遊戯を嗜んだことや、清朝の皇帝が軍事演習を兼ねて大規模な狩猟やアイススケートを臣下とともに行ったことなど。

第六集「故宮蔵瓷」
明の成化帝が寵姫の万貴妃のために闘彩を作らせた話や、康熙帝・雍正帝が琺瑯彩を愛用した話、乾隆帝が督陶官の唐英に次々と新奇な器を作らせた話など、歴代皇帝と陶磁器にまつわるエピソードを紹介。紫禁城で使われる陶磁器は景徳鎮の官窯で作られ、また海外にも輸出された。故宮内での破損した陶磁器の発掘の様子などもあり。

第七集「故宮書画」
故宮所蔵の書画は、罪を犯した臣下からの没収や、民間の収集家からの買い上げという形で収集された。しかし康熙帝の命で書画の収集に努めた高士奇などは価値のある真跡の書画を手元に留め、偽物ばかりを皇帝に献上した。故宮の書画の多くは乾隆帝が収集したものであるが、その乾隆帝にしても黄公望の画の偽物を本物と思い込み、逆に本物を偽物と見誤った。後半では宣統年間から民国期にかけての、宮廷関係者による書画の盗難・流出とその買い戻しについて取り扱う。その他、『清明上河図』が嘉慶帝の手に帰した顛末について。

第八集「故宮蔵玉」
故宮所蔵の玉製品について。清代には特に新疆のホータンやヤルカンド産出の玉が重んじられ、新疆から北京へと定期的に玉が貢納され、宮中や、あるいは蘇州・揚州の作業場にて装飾品や器として加工された。新疆の玉による器物の製作は、「玉痴」と呼ばれた乾隆帝の時代に盛んに行われたが、次第に玉製品の生産量は減少していき、道光帝の時代には新疆からの玉の貢納が停止された。その他、白菜や豚の角煮を象った台北故宮蔵の玉製品の紹介や、西太后がミャンマー産の翡翠を愛好したことなど。

このあたりになると故宮所蔵の文物やそれにまつわる故事の紹介がメインになってきますが、個人的には青銅器を全く扱っていないのは遺憾です…… 青銅器の逸品がほとんど台北故宮の所蔵なのがネックだったんでしょうか。

第五集で出て来た「捶丸」ですが、最近になって中国の研究者がむしろこの捶丸こそが西洋のゴルフの起源だったという学説を発表したとのこと。(詳しくはよそ様のコンテンツで恐縮ですが、『史劇的な物見櫓』の「週刊ニュースな史点」をご参照下さい。)

あとは、第七集で溥儀・溥傑兄弟をも宝物の流出を図ったとして非難しているのには少々違和感を感じました。そりゃあまあ、人民共和国の側からしてみれば故宮の宝物は国家の財産(あるいは国民の共有財産)であり、清朝の元皇帝・皇族といえどもその宝物を持ち出すとはけしからんと、嫌事のひとつも言いたくなるのかもしれませんが、彼らからしてみれば故宮の宝物は元々自分たちの家の財産だったわけで…… このあたりの事情をもうちっと詳しく説明した書籍やサイトが無いかと部屋の本棚をあさったりググったりしましたが、結局宣和堂さんのブログの、それもこの番組のレビューが一番内容が充実してました。何というか世間は狭いもんです…… 氏の解説によると、溥儀兄弟による宝物の持ち出しは何ら非難されるいわれはないようですが……
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『シェバの女王』

2006年06月19日 | 世界史書籍
蔀勇造『シェバの女王』(山川出版社 ヒストリア・2006年5月)

『旧約聖書』でソロモン王と会見したことで知られるシェバ(シバ)の女王の伝説を追った本ですが、シェバの女王の国がどこにあったのかを追究しているのかと思いきや、それについては女王の国のモデルとなったと思われる王国は南アラビアもしくはエチオピア方面に存在したと思われるが、シェバの女王伝説の史実性を認めることは難しいということで片付けてしまいます。

史実性云々はさておき、シェバの女王伝説が後世のユダヤ教世界・イスラーム世界・キリスト教世界、あるいは女王の国のモデルのひとつと目されるエチオピアでどのように受容され、変化していったのか。これが実は本書の本題となります。特にエチオピアの部分では、『レイダース 失われたアーク』の題材となった、モーセの十戒の石版を収めていたとされる聖櫃(アーク)についても言及しています。

やや話が専門的で込み入った部分もありますが、シェバの女王がイスラーム世界・キリスト教世界では神の信仰を受け入れた聖女とされているのに対し、ユダヤ教世界では魔女とされているとか、エチオピアではその時々の政治的な事情に合わせて伝説が変化していったという指摘が面白いです。
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『少林寺秘棍房』

2006年06月18日 | 映画
『少林寺秘棍房』
(原題:五郎八卦棍、劉家良(ラウ・カーリョン)監督、劉家輝(リュー・チャーフィー)・傅声(アレクサンダー・フー・シェン)出演、1984年、香港)

時は北宋。楊業と七人の息子たちは皇帝の命により北方の遼との戦いに出陣するが、遼に通じた奸臣・潘美の罠にかかり、四郎と五郎(劉家輝)、六郎(傅声)以外はみな非業の戦死を遂げる。このうち楊六郎は無事に母親と妹たちのもとに生還するが、父親と兄弟の戦死の衝撃から気がふれてしまう。一方、楊五郎は潘美と遼軍の追っ手から逃れて五台山清涼寺に逃げ込み、出家して復讐の時を待とうとするが……

楊家将故事をもとにした映画作品を見てみたいという、かなり間違った動機で鑑賞(^^;) この作品は確かに楊家将故事をもとにして作られてはいるのですが、劉家良・劉家輝が監督・主演しているとあっては重厚な歴史大作になるはずもなく、ハードなアクション大作に仕上がっております。

しかも楊六郎役の傅声が撮影途中で事故死してしまうという不幸に見舞われ、シナリオの変更を迫られるなど、完成に漕ぎ着けるまでには色々と苦労があったようです。物語後半で恵英紅(ベティ・ウェイ)演ずる楊八妹が兄の五郎と会うために清涼寺へと向かい、途中で敵方に捕らえられますが、本来は楊八妹ではなく楊六郎がその役割を担うはずだったとのことです。楊六郎がどのようにして正気を取り戻し、そしてどのように楊五郎とタッグマッチを組んで敵方と戦うはずだったのか…… 実際に出来上がった作品の出来が良いだけに、本来はどういう風に仕上がる予定だったのかが余計に気になりますね。

また、冒頭では原典通りに楊四郎が遼の皇女に攫われるシーンがありますが、あるいは心ならずして遼の皇女の夫となった四郎を軸にした続編を作る構想もあったのでしょうか。ちなみに邦題に「少林寺」と付いてますが、内容の方は少林寺とまったく関係ありません(^^;) 
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『宝蓮灯』日本版DVD発売

2006年06月17日 | 映画
東方書店のサイトで知ったのですが、ひっそりと『宝蓮灯』の日本版DVDが発売になっていたようです。『宝蓮灯』は同名の故事をアニメ化したもので、1999年に中国建国50周年を記念して制作された映画作品です。

物語は天界を支配する二郎神の妹・三聖母が人間の書生と地上に駆け落ちしたことから始まります。三聖母と書生との間には沈香という男の子が生まれますが、父親の書生は早くに亡くなってしまいます。それでも三聖母と沈香少年は仲良く暮らしていますが、ある日二郎神に二人の居所が知られてしまい、三聖母は華山の下に閉じこめられてしまい、沈香は伯父の二郎神に引き取られます。しかし沈香は冷酷な伯父のもとから逃れ、母親を救出するための旅に出ることになります。

主人公の伯父・二郎神は『西遊記』や『封神演義』などの古典小説に登場する神仙ですが、(『封神演義』では楊戩の名で登場します。)この物語では悪役となっています。二郎神(楊戩)と言えば美形の貴公子という印象が強いですが、この作品ではデスラー総統を描き損なったように酷い顔をしております(^^;) このほか、ゲストキャラとして『西遊記』の孫悟空も登場し、沈香の師匠となります。

実はこの作品、数年前に中国で中国語・英語・日本語の字幕と吹き替えが入ったDVDがリリースされています。実は私も以前にこちらの方を購入したのですが、この日本語吹き替えというのはひょっとして中国人が日本語で声をあてているのではなかろうかと戦々兢々として見てみましたが、幸いちゃんと日本人が声をあてておりました。ただ、台詞は中国語字幕をほぼそのまんま直訳しているようで、聞いていてちょっとまだるっこしいところもありました。

今度出た日本版では中国版での日本語吹き替えをそのまま流用しているのか、それともちゃんと作り直しているのか気になるところであります。
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ドキュメンタリー『故宮』 その1

2006年06月15日 | TVドキュメンタリー
ぼちぼちと北京で買ってきたDVD『故宮』を見てます。全12集のドキュメンタリーですが、取り敢えず前半4集のあらましを紹介しておきます。

第一集「肇建紫禁城」
明・永楽年間の北京への遷都や紫禁城の建築、その他永楽19年に雷による火災で奉天殿等三つの宮殿が消失した故事などを取り上げる。2005年現在の宮殿修築の様子などもあり。

第二集「盛世的屋脊」
清代以後の宮殿の建築・改築について。康熙34年に火災より再建された太和殿、雍正帝以後八代の皇帝が居所とした養心殿、乾隆帝の隠居後の居所となった寧寿宮区と乾隆花園など、故宮の主要な宮殿を歴代皇帝の故事と併せて紹介。太和殿の屋根裏の映像もあり。

第三集「礼儀天下」
元旦、万寿節(皇帝の誕生祝い。番組では特に乾隆58年の祝礼を紹介)、冬至などの年中行事や、皇帝の即位式(番組では康熙帝の即位式を紹介)、殿試、天神地祇の祭祀などの宮中の祭祀儀礼を取り上げる。乾隆末年に英国から使者としてやって来たマカートニーの中国観や、彼が乾隆帝への三跪九叩頭を拒否したエピソードも紹介。

第四集「指点江山」
明清の政治制度の解説。明代については内閣制度や、官僚と宦官との権力争い、正徳年間の宦官・劉瑾の専横を取り上げ、清代については雍正帝の軍機処設置などを取り上げる。これによって清朝の皇帝は独裁的な権力独裁権を手にしたが、道光帝はアヘン戦争の際に戦況に即した迅速な処置を取ることができなかった。

ここまでは建築物そのものの紹介が多いですね。北京旅行記で触れたように現在故宮は改修の真っ最中なのですが、その修築現場の映像がチョコチョコと盛り込まれているのがポイントが高いです。あとはNHKスペシャルの歴史物と同様、やたらとCGで当時の様子を再現しようとするのも特徴といえば特徴でしょうか(^^;)
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『歴史探索の手法』

2006年06月13日 | 日本史書籍
福田アジオ『歴史探索の手法 -岩船地蔵を追って』(ちくま新書、2006年5月)

著者は長年、岩船地蔵という小舟に乗ったお地蔵さんの調査を重ねるうちに、享保四年からごく短期間のあいだに関東地方から中部地方にかけて、農村から農村へと岩船地蔵の信仰が伝播し、信仰が伝わった各村に地蔵像が建てられたこと、そして江戸時代にはある時に突如として特定の神仏の信仰や神社仏閣へのお参りが流行するという現象がしばしば見られるが、岩船地蔵も享保年間のごく一時期に流行した「流行神仏」の一種であったことを明らかにします。

岩船地蔵が流行しはじめた享保四年という年に何かあったことは確かなんでしょうが、岩船地蔵が流行するようになった事情は、享保年間には米の不作が続いており、社会的不安が広がっていたからだろうというような曖昧な理由しか見出せず、結局のところ分からずじまいとなります。

地蔵像そのものや、岩船地蔵に関わる文書の調査といった歴史学からのアプローチが行き詰まったなら、民俗学的なアプローチはどうだということで、各地の岩船地蔵にまつわる民話を調べてみたところ、それらの民話には享保四年の享の字すら見出せず、岩船地蔵の化身が農作業に苦しむ農民を助けたとか、洪水に苦しむ村の人々が地蔵を拝むようになったら洪水がおきなくなったというような由来話ばかりで、しかもこれらは享保年間よりずっと後になってから作られたものです。

しかし現在では、岩船地蔵を信仰する人々にとっては後からできた由来話の方が大きな意味を持っており、岩船地蔵が享保四年の前後に建てられたということ自体知られていないという状況になっています。そこで著者は歴史学と民俗学の二つの手法が組み立てる歴史像は必ずしも一致しないのだという重大な結論をくだし、享保四年の謎は将来の課題として持ち越されることとなります。

この結論自体には私も色々考えさせられるものがありましたが、この本のオビに「実在の地蔵、文字資料をたどっていくと、江戸時代のある年の驚くべき事実が明らかに。」というコピーがあるのはどうかと思います。これだと、この本の中で享保四年の謎が綺麗に解き明かされているような印象を受けますよね。これはいくらなんでもどうかと…… かくいう私も、「岩船地蔵の流行の陰にはどんな大事件が隠されていたのか!?」と、オビのコピーに騙されてこの本を購入したクチなんですが……(^^;)
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