博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『プリンセス・トヨトミ』(映画版)

2011年05月31日 | 映画
ということで『プリンセス・トヨトミ』の映画版を見てきました。

登場人物のうち会計検査院の鳥居と旭ゲーンズブールの性別が入れ替わっているということでイヤな予感がしてましたが、やはりこれらの改変がややダメな方向に作用してました。詳細は公開中の作品ということで詳しくは触れないことにしますが、ひとつだけ揚げておくと、映画ではスパコンが出て来なかったのが大変に残念です。原作では大阪国の予算の大半がスパコンの管理に使われているという設定だったはずですが…… (なお、原作の内容についてはこちらを参照。)

ただ、個人的には大阪城公園を取り囲む群衆を見られただけで満足です。スタッフロールのエキストラの所に「大阪国民のみなさん」とあったのには思わず笑ってしまいましたが(^^;) 
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『『古事記』神話の謎を解く』/『古典を読む 太平記』

2011年05月29日 | 日本史書籍
西條勉『『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面』(中公新書、2011年2月)

『古事記』はあちこちから神話の断片を寄せ集めて作られたもので、個々のパーツは古いものも含まれるが、全体としては「日本」という国家の創世神話として新しく作られたものである。『古事記』は民間の神話をそのまま採録した素朴な書物ではなく、全体が一続きの物語となった極めて合理的な書物である。これが本書の主張です。個々の論については「?」と思う所も無いではないですが、全体の主張としては大体オッケーじゃないかと思います。

『古事記』では民間で古くから親しまれていた要素をネガティブに扱っており、例えばアマテラスの権威を高めるという全体の構想の必要上から、常に二柱で行動するとされていたオオナムチとスクナヒコナのコンビを敢えて解消し、オオナムチをオオクニヌシと位置づけ直して単独で行動する神として物語を編成し直したとか、伝統的には死者の国は山の中にあり、生者の国と水平に位置すると考えられていたのが、『古事記』では死者の国を中国風に地下の黄泉の国であるという設定を取り入れてあるといった具合に、『古事記』神話は日本の古い神話や世界観をそのまま継承しているわけではないという主張はある程度頷けると思います。

あとは本書で天孫降臨神話の中のアマテラス・オシホミミ・ホノニニギのモデルがそれぞれ持統天皇・草壁皇子・文武天皇であるとする説をキッパリ否定しているところが気になりますね。神話では天武天皇にあたる存在が見られないという主張はその通りなんですが……

永積安明『古典を読む 太平記』(岩波書店同時代ライブラリー、1998年)

『太平記』は細川頼之が四国から上洛して三代将軍義満の管領に就任するところで天下太平となったということで終了するわけですが、現実にはこれ以後も乱世が続くわけで、物語の結末としてはいかにも取って付けた感じが否めません。

これについて本書では、南北朝の動乱の同時代人である作者が、終わりが見えない動乱の様相に絶望し、また物語としてのオチの付け所に困った結果、投げやり気味に取り敢えずこれで終わりだということにしたためであった(私が読み取った大意)としています。……どんだけカオスな時代だったんだという気がしてきますが…… 

思えば『太平記』は鎌倉時代から室町時代への狭間の時期として、DQN要素とカオス要素が同時に楽しめるかなりお得な物語かもしれません。
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『美人心計』その2

2011年05月26日 | 中国歴史ドラマ
『美人心計』第8~13話まで見ました。

杜雲汐改め竇漪房は同じく呂后のスパイとして送り込まれた代国王后の青寧と接触しようとしますが、彼女が宮中の奥深くに監禁されていることが判明。実は代王劉恒を深く愛してしまった彼女は深く思い悩んだ結果、自ら監禁されることを望んだのでした。しかし青寧に接触したことが薄姫に察知されると、青寧は自らの身を犠牲にして漪房を逃します。この青寧を演じるのが孫菲菲。いわゆる友情出演というやつですね(^^;)

その頃長安では、呂后の人質となっていた漪房の義姉妹慎児が恵帝と懇意となりますが、恵帝たっての頼みで宮廷の外に連れ出したところ、「もう宮廷に帰るのはイヤだ」とゴネ出し、そのまま民間に留まることに。呂后はやむを得ず恵帝が崩御したことにして幼少の少帝劉恭を擁立。その後慎児は亡き恵帝の夫人として待遇されることになって喜びますが、実はそれは恵帝に関する秘密を知る彼女を殉死要員にするための措置でありました。後宮KOEEEEE!それを察知した彼女は呂后の甥の呂禄に取り入って間一髪で難を逃れます。

代国では竇漪房が劉恒の信頼と寵愛を得るようになり、侍女の雪鳶ともども呂后のスパイとしての役目を捨てて劉恒のために尽くす決意を固めておりましたが、彼女を気に入らない薄姫は周亜夫の妹子冉を新たに王后に据え、前後してこの子冉と漪房が懐妊。劉恒は特に漪房のために民間より医女を募集しますが、色々あって独り身となっていた漪房の伯母(漪房の母方の伯父の妻)沈碧君が募集に応じ、あっさり医女として採用されて代国宮廷へ。と言っても彼女には家畜の出産を見た程度の経験しかありません。宮廷の医女になるためにエラい苦労をしていたチャングムが見たら涙目になりそうな展開ですね。

この沈碧君が子冉に取り入ろうとして、子供が早く生まれる薬を飲ませた子冉に飲ませたら危うく流産しそうになり、責任を取らされて死罪になるところを漪房に助けを求めたことから、薄姫に危うく漪房の身元がバレそうになります。そのピンチを何とかしのいだ彼女は女児を出産。後の館陶長公主であります。しかし出産したばかりの彼女の目の前で姜美人が縊死するというトラブルが発生し……

ということで、次々に繰り出されるトンデモ展開に頭がクラクラしそうです(^^;) トンデモ展開と言えば、ドラマの中でしょっちゅう読経だの写経だの仏教関係のシチュエーションや言葉が出て来るのですが、中国に仏教が伝わったのはこのドラマより200年以上後の後漢の明帝の頃だったはず。漪房が竹簡に六国古文で写経するさまはかなりカオスです……
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『北条氏と鎌倉幕府』/『戦国誕生』

2011年05月23日 | 日本史書籍
細川重男『北条氏と鎌倉幕府』(講談社選書メチエ、2011年3月)

北条氏はなぜ征夷大将軍にならなかったのか?その理由を江間(北条)義時・北条時宗の生涯をたどることで考えてみようというのが本書の主旨ですが、そっちよりも鎌倉武士のDQNっぷりの方に目が引き付けられてしまいます(^^;) 

飲み屋での悪ふざけから一触即発の状態にまで至った三浦一族と小山一族。どちらが格上かをめぐって「オレを誰だと思ってやがる?!ナメるんじゃねェー!」(本書44頁より)と、年甲斐もなく喧嘩をおっぱじめた幕府の宿老足利義氏と結城朝光。悪の帝王学により世紀末覇者のごとき独裁者となり、蒙古襲来にも打ち勝った北条時宗。そして文弱で悲劇の貴公子というイメージが持たれる源実朝すら、「幕府、ナメてんのか?!」(本書73頁)と御家人相手に啖呵を切るなど、実はしっかりDQNの親玉を務めていたことが明らかにされています。

本書によって鎌倉武士=DQNというイメージが私の中で更に確固たるものとなりました(^^;) なお、本書の著者は同時期に『鎌倉幕府の滅亡』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)も刊行しています。ネタ本としては『北条氏と鎌倉幕府』の方が上ですが、論考としては『鎌倉幕府の滅亡』の方が優れてますね。

渡邉大門『戦国誕生』(講談社現代新書、2011年5月)

こちらは戦国の始まり、すなわち日本の中世の終焉は15世紀の半ばであった!ということで、応仁・文明の乱の推移を中心に論じていますが、足利将軍家や斯波氏・畠山氏・細川氏などの家督争いのカオスっぷりに目が引き付けられてしまいました。それぞれの利害が入り乱れすぎていて、最早略系図片手に関係者を追っていっても何が何だかよく分からなくなる始末…… 

以下、本書で気になったエピソード。赤松満祐は嘉吉の乱の際に南朝の後裔を天皇に推戴し、足利義尊を将軍に擁立しようとしたとのこと。「足利義尊って誰?」と思ってググッてみたら、足利直冬の孫(らしい)ということですが、そんな人物がいたのですか…… そして応仁の乱の際に西軍がやはり南朝の後裔を天皇に据えようとしましたが、当時にあってもその年齢すら正確に把握されていなかったらしく、さすがに色々とムリがあって断念したとのこと。……やっぱりカオスですね。

以上、ここで紹介した書籍により、鎌倉時代はDQNの時代、室町時代はカオスの時代であるとそれぞれ位置づけられるのではないかと思いました(^^;)
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『武林外伝』(映画版)

2011年05月22日 | 映画
『武林外伝』(映画版)

ドラマ版の本放映から5年。『武林外伝』が遂にスクリーンに登場!ということで、武侠コント『武林外伝』の映画版です。

ドラマ版の最終回の後、同福客桟では白展堂と佟掌柜、呂秀才と郭芙蓉がそれぞれ結婚。そんな中、七侠鎮に都から不動産屋の裴志誠が到来。彼は殺し屋の姫無力を雇ってめぼしい土地の地上げを強行し、七侠鎮の再開発を進める一方で、街の人々にマイホームの購入を煽ります。同福客桟の面々もマイホーム購入熱に浮かされますが……

ということで、現代中国で社会問題となっている地上げや新婚さんのマイホーム購入をストーリーに絡ませていますが、ドラマ版と比べてシナリオのキレがイマイチ。そもそもドラマ版の方も複数話にまたがるエピソードはあんまり面白くなかったですしね…… 

しかし映画版ではセットが一気に豪華になっていて笑ってしまいました(^^;) ドラマの方ではドリフか吉本新喜劇のような舞台劇風の安っぽいセットだったんですが。キャスティングはドラマ版と同じですが、メインキャラの1人莫小貝が登場しなかったのは、莫小貝役の女優さん王莎莎の都合がつかなかったからでしょうか。
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『美人心計』その1

2011年05月19日 | 中国歴史ドラマ
よそさまのサイトで、後宮物にスパイ物の要素を取り入れ、かつ色々とトンデモ展開がてんこ盛りというレビューを見て、私も鑑賞してみることに。今回は第1~7話まで鑑賞。

時は前漢初期。宮廷で代王劉恒(後の文帝)の乳母をしていた香憐ですが、高祖の正室呂雉と側室薄姫との女の戦いに巻き込まれ、娘の杜雲汐(この子が本作の主人公で、後の文帝の正室竇氏)宮廷から逃亡することに。で、呂后の追っ手に襲われそうなところを黄海氷演じる狩人に救われますが、結局狩人夫妻ともども殺されてしまい、雲汐は狩人夫妻の娘聶慎児を連れて伯父田大業のもとへ逃れます。しかし田大業夫妻と血の繋がらない慎児は密かに街中に捨てられ、妓楼のおかみに拾われて妓女として養育されることに。

それから数年後。雲汐の婚約者(イケメン)が実は慎児にも手を出しており、それを恨んだ慎児が彼を刺殺したりなど色々ありましたが、雲汐は慎児と2人して都へと向かい、宮女として恵帝に仕えることとなります。……ここまでの展開でも充分ハチャメチャですね(^^;) ここらへんで雲汐は子役から林心如(ルビー・リン)に交替します。

さて、呂后に聡明さを買われた雲汐は張皇后に腹心として仕えることになります。張皇后は魯元公主の娘(本作ではなぜか公主の旦那の連れ子という設定になってます)で、叔父の恵帝に嫁ぎ、呂后は何とかして2人の間に子を儲けさせようとしていたのでした。……って、張皇后はどう見ても幼女なんですが……

2人に子作りさせるのはさすがに無理と悟った呂后は、たまたま懐妊した周採人の赤子を没収して張皇后の生んだ子ということにし、裏でそれに関係する汚れ仕事に従事させられる雲汐……

一方、封地の代国に引きこもっていた薄姫・劉恒母子は呂后から兵権を奪おうと虎視眈々。それを察知した呂后は甥の呂禄に代国を視察させますが、劉恒(イケメン)はバカ殿のふりをして呂禄をたばかります。ここで劉恒が寒玉床で練功していたり、なぜか代国の刺客という設定の周亜夫(特に必然性はないはずですが、やはりイケメン)が、楊冪演じる呂后の女刺客阿醜と断崖絶壁で決闘したりと、早速トンデモシーンが……

で、今回は雲汐が呂后の命によりスパイとして劉恒のもとに潜入する所まで。ここで雲汐は竇漪房と名を改め、彼女のおともとして着いて来た阿醜も雪鳶と名を改めます。何だかあらすじを追っているだけでお腹いっぱいになってきますね(^^;) 
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『流星蝴蝶剣』その5(完)

2011年05月15日 | 武侠ドラマ
『流星蝴蝶剣』第25~最終30話まで見ました。

馬家駅の井戸の底にしつらえた隠れ家で、七星毒針の毒を癒すべく修養する老伯。そしてその老伯の身柄をめぐって律香川・高老大・万鵬王の三者の思惑が交錯。取り敢えず高老大は老伯の身柄と引き替えに快活林の権利書を貰い受けるという約束を律香川と交わし、孟星魂に老伯を捜索させることに。

首尾良く老伯と再会した孟星魂ですが、この頃にはすっかり老伯に心服しており、高老大の思惑をスルーして老伯を手助けすることに。そしてついでにこれまでの経緯から孫蝶の生んだ赤子の父親が葉翔ではないかと老伯に告げます。

で、老伯に用事を頼まれて孟星魂が地上に出たところ、うっかり高老大と律香川の前に連れ出され、しかも孫蝶を人質に取られて「老伯の居場所を白状しろ」と迫られる始末。孫蝶は事の次第を見かねた石群に救出されますが、同じく囚われの身となった鳳鳳ちゃんの口から老伯の隠れ家の存在が明るみに出て、孟星魂が高老大・律香川を隠れ家へと案内するハメに……

まず孟星魂が隠れ家へと戻って様子を見ることにしますが、老伯はいずこへかと身を隠してもぬけの殻。そして異変を察知した律香川が自ら隠れ家へと入り込み、にわかにこの2人による激闘が勃発しますが……

ということで、結末は最終回につき大省略。一言でまとめると「すべては老伯の計画通り(ニヤッ」という展開になるのですが、ラストシーンでの老伯のドヤ顔が最高にウザいです(^^;) 

この作品、漫画的な意味での頭脳戦という新機軸を武侠物に取り込んだということで、そこが賛否というか好みの分かれ目になるんでしょうが、いずれにせよ武侠物の中で新しいサブジャンルを確立したとは評価できそうです。個人的には「汚い!さすがw」な話が延々と続く展開に途中から嫌気が指してきましたが……
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『流星蝴蝶剣』その4

2011年05月08日 | 武侠ドラマ
『流星蝴蝶剣』第19~24話まで見ました。

葉翔は入浴中の高老大に別れを告げ、老伯に挑むために孫府に闖入。このドラマ、ちょくちょくと高老大の入浴シーンが出て来るのですが、高老大がさほど美人というわけでもなく、おまけに性格もこれまで見てきたような調子なので、毎回「このシーン、いったい誰得なんだ」と思ってしまいます……

突然の葉翔の登場に驚く孟星魂ですが、彼の言葉と戦いぶりから孫蝶が老伯の娘であり、葉翔の愛した女性が他ならぬ孫蝶であること、そして今の自分の力では老伯を倒せないことを思い知らされます。そして老伯の手でムザムザと倒される葉翔……

葉翔の死を知って半狂乱となった高老大は、孫蝶の身柄と引き替えに律香川から葉翔の遺体を引き取ろうとしますが、孟星魂の隠れ家に駆けつけた時には既にもぬけの殻。実は孫府に向かう直前に葉翔が手引きして孫蝶を別の場所に避難させていたのでありました。そしてその頃、孟星魂は孫蝶との仲を認めてもらうために老伯に戦いを挑んでおりました。……いつの間にか老伯と戦う目的が変わっちゃってますな(^^;) ともかく首尾良く老伯から「娘をお前に託す」という言質を得た孟星魂は、孫蝶ともうまく落ち合ってしばしの間イチャイチャ生活を送ります。

その後十二飛鵬幇の孫府への攻撃は激しさを増し、ほとんどすべての財源を断たれて窮地に立たされた老伯は、後事を律香川に託して自ら精兵を率いて十二飛鵬幇の本部を襲撃し、万鵬王と刺し違えようと計画。そして襲撃の前の晩、それまで猫を被っていた律香川がいよいよ牙をむき、老伯が自室で快活林から派遣されてきた妓女の鳳鳳ちゃんとイチャつこうとしているところを、軟骨散と七星毒針を仕込んで瀕死の状態に追い込みます。律香川、やはり孫剣に不能にされていたのをずっと恨んでいたようです…… 死を前にした老伯に、密かに高老大と手を組み、老伯を倒して孫府を乗っ取る機会を虎視眈々と狙っていたこと、そして孫剣と韓棠の死も彼が糸を引いていたことを告白します。

その時、座っていたベッドの仕掛けが作動し、間一髪で難を逃れる老伯!実はイザという時のために20年前から秘密の抜け穴を用意していたのでありました。そのためだけに20年間専用のスタッフを雇い続けるという徹底ぶり…… で、老伯はまんまと遠方の馬家駅へと逃亡。そして律香川から「すまん、どうせもうすぐ死ぬからと思ってお前が裏切ったことを老伯にバラしちゃったわw」と言われ、やっぱり恐慌状態となる高老大。

その頃、孫蝶の身を汚したのが律香川だと知った孟星魂は、孫蝶との安逸な生活を擲ち、律香川に落とし前を着けさせるべく単身孫府に乗り込んできていましたが、そこで高老大と再会し……

正直このドラマを見続けるのが色々と辛くなってきたのですが、あと残り6話だ、頑張れオレ……
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『超強台風』

2011年05月05日 | 映画
『超強台風』

浙江省温州市に史上最大級の台風が接近。大方は進路が逸れると見る中で、気象専門家は強気に温州直撃と判断。市長は悩みつつも120万の市民の命を守るため避難命令を発するが……

ということで、ツッコミ所がありすぎて色々と凄いと評判の本作をDVDで鑑賞。ディザスター・ムービーということで出来れば劇場で見たかったところなんですが、関西では上映されなかったのですよ……

で、内容ですが、主人公の市長さんが色々と凄い!

市長さんのここが凄い!その1:温州直撃を予言した女性専門家は市長さんの小学校の恩師だった!(ついでに言うと、彼女の判断は予測というより予言といった方がふさわしいような気がします。要するに理論より直感を重視するタイプということですね(^^;) )

その2:市民の命を守るためなら法令遵守などクソ食らえ!

その3:暴風雨の最中、難産の妊婦さんを抱えて大パニックの女性研修医が、市長さんから激励の電話を受けて大泣きするほどのカリスマ性!

その4:横転して爆破寸前のタンクローリーの下敷きとなったコソ泥も我が身を省みずに救い出すぞ!

そして洪水とともに避難所になだれ込んできた鮫(浙江温州の近海では人食い鮫が繁殖しておるのでしょうか……)を退治しながら「私は特殊部隊にいたことがある」と、さりげなく過去を告白する市長さん。な、なんだってーーーーーー!!何でそんな人が市長なんかやってるんですかっ!! 

本作を見て、震災直後に某都知事に期待されていたのは天罰がどうとか嫌事を言うことではなく、こういうことだったのではないかと思った次第。まあ、良くも悪くも人治の国だからこそ成立しうるストーリーなんでしょうけど……
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『流星蝴蝶剣』その3

2011年05月03日 | 武侠ドラマ
『流星蝴蝶剣』第13~18話まで見ました。

のっけから韓棠さんが死亡。貴重な渋キャラ&アクション要員が…… これから私は何を楽しみにこのドラマを見ればいいのでしょうか(;´д⊂)  ついでに孟星魂も負傷して快活林で養生することに。

孫府の老伯は自らの右腕と恃んでいた韓棠の死に衝撃を受け、律香川が韓棠殺害の黒幕ではないかと疑い始めます。で、まだ韓棠の死を知らないはずの律香川に敢えて韓棠が裏切って十二飛鵬幇に鞍替えしようとしていると偽ってその殺害を命じ、様子を見ることに。

律香川の妻の林秀(律香川は孫蝶との一件があった後、老伯の命で武林の名門の息女である林秀と結婚していました)は韓棠が既に死んでいることを知り、不審を感じて出立した夫の後を追いますが、老伯の命で彼女を見張っていた馮浩に追い詰められ、崖からダイブ。ここで実は林秀が万鵬王のスパイだったことが判明。 工工エエエ(´Д`;)エエエ工工 今まで全くそんな素振りすら無かったじゃないですか!

孫府の幹部呉大用が今になって「はっ!そう言えば十二飛鵬幇の小鵬堂堂主は秀児という名で女性との噂。ひょっとして林秀が……!」なんて言い出しますが、そういう大事なことは結婚を取り決める前に思い出せよ!そして林秀はと言えば、武侠物のお約束通り崖から落ちても無事で、万鵬王のもとに舞い戻ります。しかしこれで律香川の無実がはっきりしたということで、老伯自ら十二飛鵬幇の幹部方剛に捕らえられた律香川を救出。

一方傷が癒えた孟星魂は、高老大の命で再び孫府に潜入して老伯暗殺の機会を狙うことに。暗殺に成功しても失敗してもこれが最後の任務ということですが、前回の潜入で顔が割れているはずでは…… しかしそのことを気にする様子もなく、孟星魂の隠れ家に駆け落ちしてきた孫蝶に「10日間ここで待っててくれ!10日後にオレは自由の身になる!」と言い残し、彼女を葉翔に託して孫府へ。葉翔は彼女がかつて自分の愛した女性であることを知り、動揺が隠せないようですが……?

孫府に潜り込んだ孟星魂はと言えば、老伯・律香川と対面して「あっ!貴様はウチの酒場で店員をしていた……!」と速攻で身元がバレる始末。しかし本当の身元と潜入の目的は悟られず、老伯の刺客として雇われることになりますが……

ということでこのドラマ、どこまで本気なのかよく分からなくなってきました。こんな展開で大丈夫かとツッコミたくなってきます……
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