社会保険労務士法人workup ブログ

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仕事のやりがいの源泉

2009-12-21 18:27:31 | 賃金:全般
こんばんわ 人事コンサルタント/社会保険労務士 内野光明です。

●仕事のやりがいの源泉は何でしょうか。

ある社労士は「賃金水準」はやりがいの源泉にはならない、と明言されていました。

私もそのように思います。
「賃金の多寡で人は動かない」という行動科学の研究もあります。
(ちなみに大学時代の私は、行動科学の勉強をしていました)

しかし、15年前、新卒で会社に入社してからは、「オヤッ」と思うことがよくありました。
まわりの先輩は常に、「この会社の給与水準は・・・」「今年の昇給は・・・」などと、会話に出てくる内容は賃金の話がとても多いのです。

賃金は、少なければ文句を言うし、多ければ喜びますが、多くもらったことをすぐに忘れてしまう、ということが実体験でわかりました。

つまり、賃金は衛生要因なのです。
衛生要因とは、その不満を解消したからといって満足を与えるものではないものです。

賃金が多くても、それだけでやる気の源にはなりません。「もっと、もっと」と額に対する不満が残ってしまうのです。

●では、何がやる気の源泉になるのでしょうか。

やる気の源泉は何か・・・。
たとえば、承認されること、昇進すること、責任を任されることなどと言われます。これらは、「動機づけ要因」と言われます。これら動機づけ要因をみると賃金に反映される内容ばかりです。

・昇進して賃金が上がる、重責のプロジェクトに参加して手当が支払われる、昇格によりレベルが高まり賃金があがる・・・。

賃金だけでは人は動かない、ということが結論です。
人事考課で評価され賃金に反映されたとき、人はやる気を抱き仕事に励むのです。

誰しも社長に褒められた、一声かけられた、ありがとうと言われた・・・とき、働いていてよかったと思うのです。そしてその結果、昇給した、昇格した、賞与が多く支給されたとき、至上の喜びを感じるのです。


●今年(2009年)の中小企業白書では「仕事のやりがいの源泉」第一位は?

いままで述べた内容を2009年の中小企業白書はデータで記しています。
「仕事のやりがいの源泉」第一位は「賃金水準」43.1%です。

そして、第二位は「仕事に対する社内の評価」(20.1%)
となっています。

社員のみなさんは、高水準の賃金を求めますが、あわせて社内評価も求めています。
高い評価の結果、高い賃金に結びついた時「仕事のやりがい」につながることがわかります。


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workup人事コンサルティング
社会保険労務士 内野 光明
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