Wilhelm-Wilhelm Mk2

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ハカセ

2009-05-15 | Weblog
 先日の自殺した学生と教官の名前が出回ってますね。故人は国際学会にも出て査読つき論文も数報あるなど、卒業用件を十分に満たしたきちんとした学生だったようですね。新聞には「学生の提出した論文は国際学会誌に拒否され」「その修正に指導教官が助言しなかった」とあるけど、前者は普通のことで、大抵の投稿論文は審査を受けると「このままじゃ駄目(reject)だけど直せばいいよ(accept)」で帰ってきます。これはほぼacceptの意。「このままでaccept」なんてことは滅多にない。複数の審査員がチェックするわけで、何かしら反論や意見があるし、日本人は英語表現の問題もあるし。だから決して故人が無能ってわけではない。新聞の書き方はどうも作為的ですね。まあ、査読論文がどういうものか知らないだけかもしれませんが。どうせ記者なんて学卒の文系でしょうから。
 どうしてこの准教授は卒業させなかったのか?考えられるのは、1)ただ単に怠慢な人だった。2)いなくなると戦力が減るから(研究費が下りなくなる)引き留めたかった。3)独立されると敵になるから潰しにかかった。4)個人的に嫌いだった。
 1つの理由ではなく複合なのかもしれません。COEなんかももらっていたそうですからね。金づるだったのかもしれません。こういった事例は周囲に沢山実例がありますね。今回の事件を引き合いに出してるブログを観ると、みな研究室での酷い体験を思い返していたりします。研究室という形式そのものをドラスティックに考え直すことはできないのでしょうか?とにかく、日本には教官が多すぎる。アメリカは教授一人に生徒という同心円スタイルです。日本は上中下のピラミッド式。これはドイツ式らしいですが、村社会の日本では、人間関係腐敗の温床だと思いますよ。
 この生徒を自殺に追いやった指導教官、2回も博士論文を拒否したということは、そのまま「学位無し卒業」いわゆる「満期退学」で追い出そうとしたのでしょうかね。これだとギリギリまで生徒の業績を吸い上げれて、かつ学位も与えずに放校すれば、まず研究者にはなれませんから、将来的に敵にもならない。この指導教官が人間のクズであることは確定です。将来のある若者を追い詰めて死に追いやったのですから、今度は自分が地獄をみてください。


大学院ー博士ー大学教官に関するネタはまだまだあるので、また書きたいと思います。

人間のクズ

2009-05-15 | Weblog
更新できません。締め切りがまた来てます。なんなんだろ。
極短く徒然
1)鳩山由起夫「私の政治は友愛」:「悪口の権化」が一体何を・・「友愛」って祖父鳩山一郎の言葉で世襲丸出しだな。もう還暦超えてるんだから、己の言葉で喋りたまえ。この人って、「家柄」と「財力」(母親がブリジストンの娘)がなかったら、その辺の町会長にも劣るリーダーシップだと思うぞ。
2)民主党の民主主義:国民目線とか言いながら、談合選挙。まさに古き自民党体質。ここで若手に舵取り任せると、二度と表舞台に立てないのがわかってるからな。本当に政権交代したいのなら「空気嫁」と。
3)東北大学院生自殺:そもそも博士課程に行く人間の大半は社会不適合な人間です。大学の先生となると(特に現在50才以上の世代)、この不適合さの純度がさらに増えます。その大学教官の中でさえ鼻つまみになってる先生ってのは、もうはっきりいって「人間のクズ」です。そういう先生が指導教官になってしまった場合は、迷うことなく研究室を変えるか、大学を変えるか、進路を変えるかしましょう。


博士号については、次回沢山書きたいと思います。