Wilhelm-Wilhelm Mk2

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ブーニン

2009-07-03 | Weblog
ショスタコービチって何がいいのか未だにわからない作曲家である。

ラヴァルスを聴く度にラヴェルの才能に驚嘆させられる。実はフランスの作曲家は好みである。ドビュッシーや、最近ならフランセはかなりお気に入り。

過去に録画したVHSの映像をDVDに焼き付ける作業をゆっくりやっている。気に入ったものは繰り返し見続ける癖があるせいか、20年前の映像をみてもあまり懐かしく感じたりしない・・。つまり、この20年間進歩してないということだな。昨日は若き頃のブーニンの映像を引っ張り出して焼いた。曲目はN響との共演でラフマニノフの2番である。(1990年)。若き日のブーニン、少女漫画から出てきたような貴公子っぷりである。演奏はデフォルメのきいた彫りの深いもので、かなりロマン的である。感情の載せ具合が半端ではないので、好き嫌いが別れるとは思うが、スタイルとしては戦前のいわゆる「伝統的ロマン主義演奏」に近いように思う。ブーニンはもう50年早く生まれていたら、もっと受けたかもしれない。ポリーニやツィメルマンがお好きな最近の客には、こういう大きな音楽は理解しがたいだろう。哀しいことだ。
N響アワーを録画したものなのだが、オープニングで流れる当時の常任指揮者群のラインナップの豪華さに驚かされた。サヴァリッシュ、ノイマン、ホルストシュタイン、ベルティーニ、デュトワ・・・。いい時代だったな。

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