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鴨汁

2013-12-10 | Weblog
「鴨」大好きですね。自分の中では牛豚鶏より上位の肉です。なので料理屋では優先的に鴨料理を選びます。まあラムには勝てないんだけど。

近所の老舗蕎麦屋が新装したのでランチにいってみた。値ははるけど「鴨汁(鴨せいろ)」があったので迷わずチョイス。鴨汁は何度も食べたことあるけどいつもイマイチ。冷たい蕎麦を温かい汁につけると、せっかくの汁は冷めて薄まるし、蕎麦には鴨の油が絡みつき台無しとなる。これが毎回不愉快で、なぜこの料理が蕎麦屋の鉄板なのかしらと疑問でした。じゃあ注文するなよっハゲって感じだけど、今回は理由があります。この件をネットで調べるとみな同じことを感じていて熱い議論になっています。どうやら「鴨汁」はそもそも「鴨南蛮」で、そこから「蕎麦抜き」=「鴨汁」となり、冷えた蕎麦は後からつまみとしてトッピングされたという歴史があるらしい。つまり「汁」が主役で「蕎麦」はおまけということか。そこでオルタナティブな食べ方として「蕎麦は蕎麦だけで食べ、汁は汁だけで飲む」が紹介されていました。つまり普通の冷たい蕎麦のように汁につけないということです。これを試してみたかったのですよ。
いやかなり美味しかった。これがまっとうな食べ方なんじゃないのか?蕎麦の香りや食感も生きるし、汁も温かくそして濃くいただける。鴨汁の味付けは後を引くのでそこに冷たい蕎麦を入れて両方の味を楽しむ。途中で鴨肉や鴨つくねをつまみ、塩梅よく減った汁を最後に蕎麦湯で割って平らげる。口も胃も十分に満足だし体もあたたまります。はじめて鴨汁で満足しました。ただしこれはどの店でもいうわけにはいかないね。蕎麦自体がそれなりに美味しくないとダメ。今回のお店は鴨肉もかなり美味しかった。


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