Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

週末

2008-06-30 | Weblog
 何だかまた愚痴の垂れ流しになってきたので、軌道修正する意味で週末について書いてみる。

 久しぶりに何もない週末。まず午前中に楽器のさらいに行く。スコッチの譜面を地層から掘り出して、10年ぶりにさらってみる。この曲、連続して2つの、それもそれぞれ初参戦のオケで弾いたので、かなり練習した。そのため「ここの譜めくりの先に、いきなり難所がある」など、音符を超えた記憶も強い。昔より楽に弾けるようになったところもあるが・・・まあ相変わらず弾けないところは弾けない・・。進歩しないものだ。続いて気になっていた弓の毛替えをしてもらいにいく。皮が随分と削れていると指摘され巻き直すことになった。思わぬ出費だが、道具への投資はある程度仕方がないか・・。たかだか数千円だけど、数千円あれば古本の文庫が十冊以上は買えるし、オークションで初版本が1冊買えるとか考えると、浪費は禁物。電車賃さえももったいないと思う今日この頃である。弓を預けた後、予約していたパンを受け取ってから帰宅。今週はツタヤが半額セールだったことを思い出し、いくつかまとめてDVDを大人借りした(浪費は禁物とかいっておきながら・・・)。先日お亡くなりになった水野先生に敬意を表し、氏が原作・脚本・監督・主演のすべてを担当した伝説の映画「シベリア超特急」も借りてみた。正直、悲惨極まりない駄作なのだが、水野先生の映画に対する純粋さが伝わってきて奇妙な爽快さを覚えた。ワインを痛飲し、やや頭痛を抱えて就寝。
 日曜大雨。大量の魚がクール便で届く。嬉々として解体作業にいそしむ。ほどよい大きさのカレイは軽く漬けにして、白髪ネギとともにおかゆに乗せる。これが昼ご飯。夜はホウボウづくし。最近はスーパーでもよく目にするようになったホウボウだが、今回漁港から送られてきたものは、目を疑うほどに巨大だった。ホウボウという魚は本当に変わっている。青緑色に輝く巨大な胸びれの下部はカニの足のように変形しており(少々グロテスク)、この足を使って、なんと海底をはい回ることができる。頭部は硬質なヘルメットで、シャベルを裏返したような感じになっている。ほんとうに神様がデザインしたとしか思えない奇妙な魚。ぶさいくな魚ほど美味といわれているが、ホウボウもその通りで、その刺身は濃厚な味でプリプリの歯ごたえがたまらない。ぶつ切りにした身とアラでつくった椀も素晴らしい出来となった。これにカレイの刺身と鰺のナメロウを加えて、贅沢な夕飯。昨日の「シベリア超特急」の反動?のためか、長距離列車を舞台にした映画がみたくなり、大好きな「007ロシアより愛を込めて」を鑑賞した。007シリーズの第2作目だが、シリーズ中でこれが一番の傑作だと思う。オリエント急行、死ぬまでに一度でいいから乗車して欧州を横断してみたいものだ。