Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

魔界転生

2008-01-19 | Weblog
舞台裏の神々:ウィーンフィルの元団員が、巨匠たちの怪しい逸話を集めて紹介した本。日本では好々爺な印象のつよいベームが、実際は粘着基質の虐め好きで、吝嗇だったということや、冷徹そうなカラヤンが実はなかなか気さくでユーモア精神に溢れていたということが書かれていた。紹介されているウィーンフィルの団員達は、とにかく変人ばかりなのだが、皆一様にユーモアのセンスに満ち溢れていることがわかる。遊び好きの精神が音楽には(人生にも)必須というのがわかる本。

魔界転生:山田風太郎原作の深作映画、沢田研二が天草四郎役で主演。子供のころは怖くてまともに観ることができなかった。冒頭から生首が出まくる地獄の様相。真田広之が若くて爽やか。千葉真一の十兵衛もはまり役なのだが、但馬を演じた若山富三郎の殺陣が凄まじい。武蔵を演じた緒方拳は雰囲気はばっちりなのだが、殺陣が下手すぎて萎える。超娯楽大作。最後の炎の中の決戦はどうやって撮影したのか知りたい。