昨年末は家の模様替え・改造で丸三日かかってしまった。これでは定住モードだ。帝都で年越しを迎えたわけだが、紅白も格闘技を見ずにガキ使を見た。病気上がりの山崎邦正が途中から退場となって、後半はつまらなかった。年をまたぐときは、「行く年来る年」なぞ見ないで、チャンネルを回していたら、テレ東で千住女史がタイス瞑想曲をたいそう分厚い伴奏で弾いていた。なんとも気持ち悪かったので、教育テレビで神尾真由子のチャイコVn協奏曲を聴いた。粘りに粘った熱演で異様に感動を覚えた。どこか大きな神社へ初詣へ行こうかとも考えたが、あまりにも寒いのでやめる。そこで、恒例のさだまさしの生放送を見ている。この人、歌も個性的だが、コメンテイターとしても独特の言い回しとボケで飽きさせない。よいことを沢山言う。「心の闇は誰でも持っている。持っていない人に僕は出会ったことがない。それと向き合っていくのが大切だ」。その通りだと思う。今年もそういった人間の暗黒面を覗きながら過ごしていこうと思う。自分にも他人にも文化にも。