今年は象徴する漢字に「偽」が選ばれるほど様々な偽装に涌いた年だったが、、フルヴェン業界にもとんでもない「偽装」疑惑が発覚した年だった。これまで「最高の第9」として神格化されていた、1951/7/29のバイロイトにおける第9ライブが、どうやらリハーサル録音を多用して製作された偽物であることが判明したのだ。これまで、バイロイト再開という歴史的意義に絡めたフルヴェン入魂のライブとして、数え切れないヴァージョンのCDが市販化されてきたが、その精神的支柱が折られる結果となったわけだ。どうして明るみに出たかというと、なんとバイエルン放送局が当日のライブ録音を保管していて、それをフルトヴェングラーセンター(日本協会からの分派)がCD化して会員向けに頒布してしまったことによる。あちこちのフルヴェンサイトはこの話で持ちきりであり、秒単位レベルで違いを検証したりしている恐るべきファンサイトもある。結論からして、EMIの録音とバイエルン放送局の録音は別物(同じ所も少しある)ということらしい。そして、先週ついにORFEOから市販品が発売された。フルヴェン歴20年の自分としても、未聴の第9は是非聴いてみたいところであるので、現在注文中である。(到着は2日後)。本サイトの年末を飾るお題として調度よいので、じわじわとバイロイト盤について思うところを書いてみようと思う。
ちなみに、私はバイロイト第9は、フルヴェンの演奏にしては凡演だと思い続けてきた。周囲のクラシックファンは大抵同意見なのだが・・・どうして、こうも神格化されてきたのか?その辺りのいきさつや、マーケティング、評論家のあり方なども書いてみたい。
ちなみに、私はバイロイト第9は、フルヴェンの演奏にしては凡演だと思い続けてきた。周囲のクラシックファンは大抵同意見なのだが・・・どうして、こうも神格化されてきたのか?その辺りのいきさつや、マーケティング、評論家のあり方なども書いてみたい。