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動き出す!絵画 ペール北山の夢--モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち

2016-12-30 | ア-トな話し
和歌山県立近代美術館
2016年11月19日(土)~2017(平成29)年1月15日(日)

和歌山ですごい展覧会が行われている。巡回は次の通り

最初に東京ステーションギャラリー 2016年9月17日-11月6日
和歌山のあとは 下関市立美術館  2017年1月28日~3月12日の予定


大正初期、大きな転換期を迎えた日本の美術を、影ながら動かした知られざる人物がいます。和歌山市に生まれた北山清太郎(きたやませいたろう)(1888–1945)がその人です。
北山は、美術雑誌『現代の洋画』や『現代の美術』等を出版して西洋の美術を盛んに紹介するとともに、岸田劉生や木村荘八ら、若い洋画家たちの活動を、展覧会の開催やカタログの出版などを通して献身的に支えました。その篤い支援に感謝した画家たちは、北山をパリでファン・ゴッホら多くの若い画家たちを支援した、画材商のペール・タンギー(タンギー親爺)になぞらえて、「ペール北山」と呼びました。
今回の展覧会では、この北山の活動を手がかりに、大正期の日本を熱狂させた西洋美術と、それに影響を受けながら展開した近代日本の美術を同時に紹介することを試みます。当時の画家たちが、次々と流入する情報から西洋美術の何を学び取り、影響を受けながらもそれをどのように乗りこえ、自らの表現を作り上げるにいたったのか。大正という熱い時代の美術を、改めて検証します。
なお北山は、その後美術の世界からアニメーションの分野へ転身し、ちょうど100年前の1917(大正6)年に、初めてアニメーション作品を発表した日本人3人のひとりとなります。北山は、まさに「絵を動かす」人となったのです。

wikipediaによると

北山 清太郎(きたやま せいたろう、1888年3月3日 - 1945年2月13日)は、
1888年(明治21年)3月3日、和歌山県和歌山区住吉町2番地(現在の同県和歌山市住吉町)に生まれる
下川凹天、幸内純一と並び称せられる「日本初のアニメーション作家」のひとりである。水彩画家、雑誌編集者、そして同時代の若い画家たちを支援た人物でもあった。日本水彩画会大阪支部代表、日本洋画協会を設立し美術雑誌を発刊、展覧会開催を行った。美術の世界を離れたあと、アニメの世界に転向、北山映画製作所を設立した。


タイトルにあるペール北山の夢--モネ、ゴッホ、ピカソ・・・が展示されています




クロード・モネ
サルーテ運河
ポーラ美術館蔵
他3作品



フィンセント・ファン・ゴッホ
馬鈴薯を食べる人びと
個人蔵
他1作品

この作品とは、久々の再会です

没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 国立新美術館
2010.10 東京まで行って観ました 音声ガイダンス 初挑戦でした






パブロ・ピカソ
帽子の男
東京ステーションギャラリー蔵
他2作品

他にも一杯あります



ピエール=オーギュスト・ルノワール
泉による女
大原美術館 蔵
他3作品

会場には北山清太郎が大正4年4月12日撮影のこの作品の白黒写真が展示されていました




エドガー・ドガ
踊り子たち、ピンクと緑
山形美術館



岸田劉生
童女図(麗子立像)
神奈川県立近代美術館 蔵
他多数の作品




藤島武二
幸ある朝
泉屋博古館分館 蔵



木村荘八
壺を持つ女
愛知県美術館 蔵
他5作品

萬 鉄五郎(よろず てつごろう)
風船を持つ女
岩手県立美術館 蔵



オーギュスト・ロダン
歩く人
愛知県美術館 蔵



他にも
セザンヌ、ゴーギャン、ミレー、カミーユ・ピサロ、シスレー、ムンク、シニャック、ヴラマンク、梅原龍三郎、高村光太郎 等々





ついに絵が動き出すのです
「なまくら刀」
日本のアニメーション元年 大正6年6月公開
会場で実写を見えます

実に多彩な人々の展覧会でした

ショップの店員の話によると今日は少し少ないですがお陰さまで大好評とのこと
女子高生風の数人のグループもいくつか目に入りました 皆さん熱心にメモを書いてました
これだけ多くの作家に出会える展覧会はあまりないと思います



鑑賞ガイドブックも貰えます
4ページの小冊子です

シヨップで500円以上の買い物をすると希望者にはポスターをくれます



美術館の前からは和歌山城の天守閣が見えます
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