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マネとモダン・パリ展 manet et le Paris moderne

2010-06-19 | ア-トな話し
三菱一号館美術館の開館記念展
2010.4.6~7.25

マネ すみれの花束をつけたベルト・モリゾ 1872年

ベルト・モリゾはオルセー美術館展で2006.10に会って以来の再会です。
「すみれ」を確認するためには、近寄らないとだめです。
こんなに可愛く描けるのは尋常じゃないですよね。



ベルト・モリゾ Berthe Morisot、1841年1月14日 - 1895年3月2日

マネの絵画のモデルとして有名な、19世紀印象派の女性画家。

マネに絵画を学びながら、マネのモデルを多く務めた。
モデルは1868年~1874年の7年間で油彩は、ほぼ10作と言われる

1874年にマネの弟ウージェーヌ・マネと結婚した。
結婚を機に、マネのモデルを辞めたのですね。
1879年に娘ジュリーを出産。

ルノワール -伝統と革新展 で、ルノワールが描いた娘のジュリーと会いました。

16歳で母が亡くなった(ウージェーヌ・マネはすでに亡くなっていた)から、ルノワール等が後見人をしてたようだ。


横たわるベルト・モリゾの肖像 1873年 マルモッタン美術館蔵

元々は全身像だったのを製作途中で下半分のキャンバスを切ったようだ。
そのせいで全体が引き締まって感じる。





バラ色のくつ(ベルト・モリゾ) 1872年 ひろしま美術館 蔵





扇を持つベルト・モリゾ 1874年 リール美術館

マネのモデルとしての最後の作品。指輪が目立っていますね。

結婚前・後なのに、元気がないですね。

今までは画家の方を見るポーズだったのに。目も何かウツロです。
まるで結婚がウレシクないような(マネが?モリゾが?)



ヴェールを被ったベルト・モリゾ 1872年 ブティ・パレ美術館

未完成の作品。
これはひどいよね。ヴェールを被っているとはいえ。
友人のルノワールでさえモリゾと思わなかったらしい。
モネの記録から没後に判明した。

マネとモリゾは親密な関係だったという噂ですが・・・・

モリゾをよくぞ集めたという展覧会です。
マネとモリゾに迫るという題はついてませんよ。(笑)

おまけに、オルセー美術館展でみた、もうひとつのモリゾです。



マネ  バルコニー 1868年 (*今回は展示されていません)

タイトルにはモリゾとありませんが、最初にモデルをした作品です

マネとモリゾに関心ある人は、お見逃しなく。

他の人の作品もありますよ



ドガ ル・ペルティエ街オペラ座の稽古場


こんなのも、ありました。


マネの代表作
メキシコ皇帝マクシミリアンの処刑

油彩は、有名な作品ですが、これはリトグラフ。
検閲によって廃棄の指示を受けていたのを、没後再刷したもの。

皇帝マクシミリアンはハプスブルク家最後の人ですね。
ナポレオン3世が見捨てたことにより処刑されてしまう。
メキシコの兵隊の服装はフランス兵の制服で描かれている。
政府に対する痛烈な非難です。
反体制派的、絵だったのです。
でも民衆の怒りは、やがてナポレオン3世の失脚につながる。
そんな歴史ドラマのひとつ。



三菱1号館
イギリス・クイーンアン様式の外観を持つレンガ造の復元建築物である。


美術館の入り口
美術館の前は、カフェや庭園です。
東京のどまんなかとは思えない雰囲気ですが、人は多い。
カフェの屋外の席も、空きを探すのは難しい。




庭園には、ヘンリー・ムーアの作品がありました。
彫刻の森美術館の所蔵です。

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