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ルノワール -伝統と革新展

2010-04-24 | ア-トな話し
国立国際美術館 4/17~6/27

ルノワールは、大好きな画家の一人である。いろんな展覧会や美術館でみるが
こんなにまとまって展示されるのは、おそらく初めてだろう。

今回の展示は、この作品に尽きると言ってもいい位。

「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」

透き通るほど白い肌、吸い込まれそうな瞳、光り輝く鼻、
ポッと火照った耳、可愛い唇、ふくよかな指先、波打つ長い赤毛。

8歳ですが・・・(笑)

銀行家のルイ・カーン・ダンヴェール伯爵の長女イレーヌ。
注文を受けて描いたので、思いっきり可愛く描いたのだろうけれど、素晴らしいですね。

今回、東京-大阪と巡回しますが、大阪のみ展示というのが、さらにうれしいですね。
関西初公開です。

ルノワールが描く、可愛い女の子では、ブリジストン美術館の
《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》がいいですね。こっちは4歳ですが。
ブログはここ


今回の展覧会のタイトルは「伝統と革新」。
荒屋鋪透氏(ルノワール展監修者、ポーラ美術館 学芸部長)によると。

ルノワールの画業は大きく3期に区分できる。
(1)1860-1878まず、グレールの画塾での修業時代から、1874年に始まる印象主義の時代。

(2)1879-1891:次に、印象派展から離れ、サロンでの成功を経て、アルジェリアやイタリア旅行を経験する模索と試作の時代。

(3)1892-1919最後に、作品の国家購入など栄誉を得て、様式を集大成した晩年にいたる豊饒の時代である。

しかし、「身体表現」、「花と装飾画」、「ファッションとロココの伝統」という課題について、ルノワールはいずれの時代にも、その答えを安易に出して限定してしまうのではなく、むしろ明快な回答を保留しながら、次の試作に立ち向かっていく。それ故に、彼の主題は、あらゆる時代に繰り返されたのである。
ルノワールはまさに伝統と革新の画家であった。


大阪では、ポスター、チラシ、カタログも(可愛いイレーヌ)一辺倒ですが
東京は、この作品だったようです。



団扇を持つ若い女

当時流行の英国風タータンチェックの旅行着を着て、愛らしい顔を向けているのは、コメディー=フランセーズの人気女優であったジャンヌ・サマリー。
左画面の複雑な構成と、右画面の緑の壁の縞模様が背景を二分し、この左右の対比が見事です。
いつも背景は「ボヤっとしている」のが得意のルノワールには珍しい。
団扇の模様は日本風、花は菊のように見える。日本ムード一杯です。

売店では、この絵を表紙にしたカタログも売っています。お買い間違えのないように。

今回会場の照明は明るいです。おかげで作品は映えます。



アンリオ夫人

モデルは、当時かけだしの舞台女優(19歳前後)であったアンリエット・アンリオ。
ルノワールのお気に入りのモデル。
少なくとも11点の油彩画に登場するらしいが、アンリエット自身が唯一所有していた肖像画とのこと。本人もお気に入りだったということですね。

生涯結婚はしなかったので“夫人”というのは変だけれど。主演女優にもなったとのこと、清楚な美人ですね。



ブージヴァルのダンス

高さ181.9cmという大きな作品です。
女性は、当時18歳のマリー=クレマンティーヌ・ヴァラドン(後に画家になる)

画家モーリス・ユトリロの母です。
父親は不明、奔放な母の元に生まれ、あの素晴らしい絵が生まれたのですね。




ジュリー・マネ

誰かに似てると思いませんか?

ベルト・モリゾの娘さんです。
父親は、マネの弟 ウジェーヌ・マネ

ベルト・モリゾは2006年にオルセー美術館展で出会いました。ブログはここ
ベルト・モリゾは、今東京で開催中の「マネとモダン・パリ展」に出展されています。
親娘で日本上陸です。会場に、その展覧会のチラシがありました。
もちろんベルト・モリゾが載っています。記念にお持ち帰り下さい。(笑)




花飾りの女

ルノワールの晩年の作品ですが、タッチがすごく若々しい。

裸婦の絵は、さすがに多いですが

その中で、この作品には出会ったことがあります。

近くの、久保惣記念美術館の所蔵作品です。

ブログ 和泉市 久保惣記念美術館はここ



花瓶の花

花の絵もたくさん出展されています。
その中で、この絵は、記憶に残る絵です。

絵葉書を買うと、ガクッと来ます。

記憶と違うのですね。

何故だろう?

細部は丁寧に描かれてないのです。

大きなサイズで見るといいですね。


可愛いイレーヌ が大阪だけと喜んでいますが、大阪には来なかった絵もいくつかあります。

その中で、見たかったのが

赤い服の女

東京富士美術館所蔵

2006.6に印象派と西洋絵画の巨匠たち展で見ました。
ブログはここ
すごい絵でした。

ルノワールの絵は、年を重ねるほどいいと思う人が増えるらしい。

それは、きっと、優しい絵だからなのですね。
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コメント
 
 
 
巨大ポスター (ヤスイオレンジ)
2010-05-06 23:46:18
ルノワール展の巨大ポスターが、とっても好きです。

「ルノ」の部分が大きい文字になっていて
場所によって、書いている言葉が違います。

京都で見たのは
 「あと59分で会えルノ」でした。
後はどんな言葉があるんだろうって気になって、
ポスターを探してしまいます♪
 
 
 
さすがですね (kazu_san)
2010-05-07 15:19:31
ヤスイオレンジさんは着眼点が違うわ。

>京都は 「あと59分で会えルノ」でした。

いろいろあるようですね。

探して、是非教えてください。

面白そうですね。

新大阪は、「幸せは近くにあルノ」らしいです。

これからは、気をつけて置きます。

会期末には

「日本にさよならすルノ」 だったりして(笑)

まだ行ってないようだから、お見逃しなく。
 
 
 
Unknown (kokumi)
2010-06-06 11:16:03
おはようございます~

ようやく「可愛いイレーヌ」を見に行ってきました。
「見ルノ、知ルノ、感ルノ」にぴったりでした。
はじめて見るの知るの感じるのにくぎ付けでした。(^_^;)
 
 
 
行きましたか? (kazu_san)
2010-06-06 21:16:18
感動ですよね。
「可愛いイレーヌ」
出会いは感動的でしたよね。
見逃せない展覧会の一つでした。
 
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