無意識日記
宇多田光 word:i_
 



サブスクで『BADモード』が配信されて5週間、スタッフツイートにもあるように各種チャートでタイトルトラックが軒並み上位にランクインしている。そんな空気の中でのフィジカルの発売。この流れの作り方は宇多田ヒカル陣営としては新鮮だ。チャレンジってやつですね。

これがどれくらい売れるかは確かに見もの。当然ながらアルバム本編はサブスクで聴いている人多数なので、これを買うのは普段サブスクをメリットと思わない「あまり音楽を積極的に聴かない層」と「宇多田ヒカルのコアなファン層」の二極に偏るのではないかと推測される。間のone of themとして宇多田を消費する層にとっては、なんというか、もう既知の作品とでも言うべきか。

なので、Webでのリアクションが様変わりする事もまた期待される。この5週間は市場での影響力とか国際的な評価とか、そういったロキノン読者みたいなレビューが多かった気がするが、ここからはファンによるマニアックな接し方というか、シーンと無関係に作品を楽しむフェイズに移行するのではないか。サブスクは使ってないけど宇多田の新譜なら3300円払うとか、新規映像入ってるんだから6800円も何のその、という人たちが購入するのだから。

メイキングに食いつくのも、「Hikkiかわいい!」と色めき立つ人たちがメインだろう。実をいうと私は自分をここのカテゴリーのファンだと思ってるのだけど(ファンだとすればですが)、あんまり説得力ないんすよね? まぁいいんですが。

これらのことを総合すると、この今日明日のフィジカルの発売は、雰囲気を「落ち着ける」方に作用するのではないかと考えられる。名盤としての評価をこの5週間で定着させてきたその総仕上げとでもいいますか。そこらへんが、今までのアルバム発売日とは違ったところになるのではないだろうか。ここからは、今までの旬の熱気とは違う空気の中で『BADモード』を楽しめるに違いない。


ただ、もし新しいタイアップが発表になるとすれば話は別だ。もう一段階の盛り上がりが形成される。例えば、今年はネトフリドラマ『First Love』の配信が決定しているよね。今のところ時期は未定だけど、楽曲としては『First Love』と『初恋』が使われる事はほぼ決まりで、あとはそこに新曲が投入されるかどうかってとこなのだが、いやここは是非タイトルトラック『BADモード』を使って欲しいところよ。そりゃそうさね、だって

『メール無視して
 ネトフリでも観て』

って歌詞があるんだから! ネトフリドラマでこれを流さずに何とする!? でもドラマの雰囲気に合わないかもしれないから、使いどころは難しいかもねぇ。挿入歌かな?

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