無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「7月からは綾鷹当選者発表とリセール期間が交互に繰り返されていく」というこの事態、はからずも多くの人々に継続的にツアーへの関心を持ち続けてもらうのに一役買っていきそうだな。綾鷹は大阪と横浜に関してはまだ応募締切前かな? コンサートツアーという大きなイベント、2ヶ月という長い期間を使うと様々な局面を生み出せそうだ。U-NEXTは8月頭まで引っ張るしな。

既に諦めてる人も、沢山レシートを集めなければならなかった綾鷹枠とは異なり、リセールならダメ元で抽選応募しやすいだろう。まだ今は福岡のみだが、各公演地毎にSNSでリセール当選の喜びの声を見続けていくうちに、じゃあ自分も可能性があるかもしれないと俄かに考え始めるのは至って自然な流れだろう。特に今回は2月からの長丁場ということで落選続きに心身が疲弊してしまって新しくチケット応募をする気力が捻出出来なくなっている人も多いかと思うので、綾鷹枠の当選報告と併せて、これらの嬉しみの声が諦めていた人たちの気持ちを盛り上げていくかもしれない。

そこに、(ネタバレをどうするかという問題はあるが)実際の公演の動画や写真やレポートが重なっていけば、疲弊していた心理と精神も少しずつ回復していくかもしれない。

「チケットを手に入れるだけで疲れる」という事態自体はそもそも褒められたものではない。二時間に二万円三万円を払うサービスが本来もたらすべきホスピタリティを備えていない。それは今更言っても仕方ない。次からは改善して欲しいけどね。だが、ヒカルの渾身のパフォーマンスが徐々に空気を動かして人々の心を動かし始めるだろう。そのダイナミズムが、単体ではない「2ヶ月にわたるコンサート・ツアー」のもつ醍醐味の一つになっていく。昔からツアー中の口コミは、そここら公演に挑む人達のテンションを左右してきた。SNSの発達した現代ならその効果は過去最大級のはずだ。

この盛り上がりの受け皿として、やはりシアタービューイングは外せない。海外でも出来ればいいんだけど取り敢えず日本の映画館でリアルタイムでやってもらわないとね。前も書いた通り、2010年の『WILD LIFE』で映画館でのライブ・ビューイングが正式告知されたのは公演の3週間前だった。まだこの夏には時間があるのだ。特に最終公演あたりのシアタービューイングなら、本体が台北香港に赴いている空白期間のうちに日本国内で準備を進められるかもしれない。というかその前に、その台北香港の地元でシアタービューイングするべきだとは思うけどね。何倍くらいの当選確率だったかにもよりますけども。

ということで、この数ヶ月でチケットの話は食傷気味というか、アレルギーにすらなっている人(この比喩も危なっかしいなと毎度思うのでそのうち言い換え始めるかもしれないわ)も沢山いらっしゃるかとは思うが、この7月8月で様々な気分の変曲点が訪れてくる。単純に、ツアーグッズが目の前に来るだけでも大分違うしな。チケットが手に入らなくて心が離れている人や折れている人、もうツアーの話題はこりごりだという人、結構いらっしゃるかもしれないけれど、どこかで気が向いたらSNSを覗くなり何なりしてその時の空気感に触れてみて欲しい。モチベーションって、どこから上がってくるかわかんないもんだぜよ。何より今の宇多田ヒカルは、歌唱力と経験と肉体の若々しさのバランスからして、過去未来合わせた全時代キャリア中最高のパフォーマンスを見せてくれる可能性が高いんだから、本来なら見逃す手なんかどこにもない筈なんだわ。ほんに、もっとスムーズにチケットが管理されてたらとまた思わずには、いられないです。

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