無意識日記
宇多田光 word:i_
 



『ン~ン~ン~アァアー』と大人っぽい歌い方で始まるB&Cもメロディ自体は素直で真っ直ぐな"子供っぽい"もので、コレを大人が再構成すると虹色バスのノスタルジーになるのか、『行けるとこまで』と最後のカークラッシュで行方が途切れる迄2人で突っ走る所存だったのがeverybodyで『誰も居ない世界へ』と異界に踏み込む発想へ、大人になっていく光と子供に還ってゆく光の重ね合わせ、何れもコンサートの終局を告げる光には珍しいメジャーキーの楽曲だ。能力の成長は勿論あるが、この、未来に進もうという視点に始まり乍世界を外から眺め抱き締める所に行き着く12年の流れこそ愛おしい。

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状況が許して、もし去年から今年にかけて光がフルアルバムを作っていたら大変な作品が出来上がっていたかもしれない―SC2の新曲群の図抜けぶりを聴く度そう思わずにはいられないが、一方で「イヤ多分無理だったろう」とも感じる、というのも光が自身に対し形容する"果実は実ってるけど茎や根は痩せ細った"状態が、アルバムのバランスにも表現されてしまうのではないか、つまりこの5曲は果実の部分で…という風に考えてしまうからだ。終始"全楽曲全力投球"で12年やってきた光にとって、SC2でのこの形態での新曲発表は必然であり且つ最適であったのかもしれない。

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