無意識日記
宇多田光 word:i_
 



宙ぶらりんのITF10のリリースを祈念し同公演の魅力をアピールしてみる。何よりも先ず、スタゲ&トリッキーの音作りに較べバンドサウンドな分全体的にどの曲もロックテイストが強くなっているのが特徴だ。ルーツに70'sがあるラファのハードなリズムギターがOn&OnやPoppin等の感触を劇的に変化させている。パンクっぽいPlaceboのカバーをセットリストに嵌め込む事が出来たのもアレンジ全体がハード寄りだったからだ。ツアーがライブハウス主体だった事や現地の聴衆の積極性も相俟って他のツアーより一層"熱さ"を感じられるのがITF10の魅力であり、洗練されたWLのVer.と重複する曲も是非聴き較べてウタダキタイものである。

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然し、"今更"権利関係のクリアランスが必要だというのは若干暗澹たる気持ちにさせられる、というのもUMGからしてみれば(幾ら事実とはいえ)自社の評判を落とす発言をしたアーティストによい気持ちは少ないだろうからだ。のみならず他社(ザネッチの言い方からするとEMIとは限らない)の利益に与するとなれば法的に問題がなくとも"乗り気になれない"のはある程度仕方ない、かな。迂闊な事は言えないが、然し、例えば年度が変わって担当者も交代する、なんて事態になったら呆気無く話が進んでしまうかもしれないので、ファンは希望を捨てず要望を出し続ける事が肝要だろう。

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