春霞みの週明け、9:00 鍼灸院「むくの木の森」片麻痺硬直治療に訪れる。
担当鍼灸師は、月曜日午前勤務のN先生、早速シングルベッドに仰臥姿勢で温熱療法開始、全身に温熱と刺激を加えながら鍼灸治療前に麻痺左手・麻痺左足の屈曲矯正手技。
麻痺左手は体に沿わせ、内側へ硬直する筋肉を揉み解しながら外側へ強制逆ネジ。
問題は手首と掌、手首は反らしたり、左右へ倒したり、手の平は握ったままの状態を強制開放する為に指を一本づつ折り曲げ、空気に触れさせながら骨化しない様に巧みな施術。
特殊鍼を使って手首・手の甲へ鍼灸、特殊鍼と先生は説明されないが感触は全く異なる。
「トントン」と打ち込む技ではなく、短い鍼がねじ込まれる感じで、打ち込まれた筋肉反応は速効性を感じ取る。
指⇒手の甲へ集中的に4~5本、打ったあと反応を示す筋肉を指圧、揉み解しを続けられる。
麻痺左足も矯正整体後鍼灸開始、麻痺足は、ツボに鍼が打ち込まれるたびに即反応、自分の意志と反対に動かない左足が蹴上げる動作に驚く。
恐らく神経が遮断された筋肉に指令が伝わるので自然に反応を示していると推察する、足指⇒足の甲⇒脹脛⇒ヒラメ筋と手際よく打っていかれる。
次の指示は、うつ伏せ姿勢、馬乗りになられたN先生、集中されるのは麻痺側の歪み左脊椎筋矯正整体。脊椎寛骨左側に圧迫を加えながら、素早く指圧を外す動作を繰り返し歪矯正に努められる。
右側もさすりながらの施術は、気持ち良く「ウトウト」睡眠状態に陥る。
首筋に鍼灸の手技後、再度「仰向き姿勢」にて首凝りのストレッチ、先生片手で頭を持たれ、数分間静止状態を保ち、更に首下の枕を取り替え数分間静止、首スジ筋の弛緩が如実に感じとられる。
仕上げは脂汗覚悟の麻痺左手のストレッチ、始めは麻痺左手肘の廻旋、当初の激痛は収まり、歯を喰いしばることも無く、スムースに稼働してくれる。
麻痺左肩甲骨関節の回転は過去の手法と異なり全体を一挙に動かす感じ、N先生左手でツボを確り押え右手で豪快に回転運動。
信頼してお任せしているが今での痛みと違う激痛に思わず声を飲み込む。
しかも今回は、5回の廻旋が続く。
10:30分 Vグループ「おでかけたい」仲間の大長老M氏(92歳)が療養されている尼崎「関西労災病院」お見舞いに訪れる。
名称は、独立行政法人 労働者健康福祉機構 関西労災病院、10階建て、642病床を持つ大総合病院。
入院患者数一日平均534.5人と聞いて、総合病院と桁違いに規模の巨大さに圧倒される。
1階総合受付、医療連携総合センター、売店、レストラン、カフェテラス、理容室・美容室、フラワーショップの賑やかさはショッピングセンターを想わせる。
週明けの月曜日は42号線(尼宝線)を左折したところから表玄関までビッシリ車の列が続き、駐車まで20分を要する。
案内頂いた病室は6階南病棟、明るく広い廊下には額縁が飾られ、ガラス越しに長尾山脈の山並みが見られ、絶好の雰囲気が保たれている。
5人部屋のM氏は、ベッドに横座りでラジオを聴いている元気な姿に安堵、20日に、S字結腸10㌢、大腸10㌢切除手術に成功したとニコニコ顔の様子に同氏の逞しい生き方が反映されていると感じる。
後期高齢者の難しい手術に医師・看護師も緊張されたと聴き、何時も幸運に恵まれるM氏の生命力に感嘆する。