片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

-究極の身体、完全なる美ー古代ギリシャ展、杖歩行90分見学「神戸市立博物館」。

2011-06-03 08:37:08 | 災害天候

 東日本大震災発生以来85日目、朝日新聞お見出し、「不信任案 大差で否決首相、原発収束まで意欲・退陣 鳩山氏“月内に”、菅直人首相は2日夜、首相官邸で記者会見を開き、自らの辞任時期について来年1月頃を念頭に置いていることを示唆した。
 一方、野党が提出した内閣不信任決議案は同日午後の衆院本会議で民主党など反対多数で否決された。
 
梅雨前線が南下したせいか今日も高気圧に覆われ、晴れ間が広がる、梅雨の晴れ間、日中温度は25℃を超える。
 9/15分、開催を6/12(3/12開催)で終える神戸市立博物館 “大英博物館”「古代ギリシャ展」見学に家族と揃って車で出掛ける。
 往路はハンドル握り、“かぶと山”越えで芦屋を経由、2号線を横断して43号線を神戸三宮へ走る。
 「そごう百貨店」を左折、フラワロード二筋目を右折、「京町筋」から居留地の雰囲気が横溢する中央区京町の神戸市立博物館到着10:15分。

      

 博物館には専用駐車場が無く、斜め向かいの有料駐車場に車を停める。
 入り口チケット販売場は2列の長蛇の列、閉会を控え人気の高まり、好評も口込みを受け、駆け込んだお客さんが多い様子。
 私も友人が身体障害者特別ディに行かれ、博物館周辺の景色と車椅子で廻った感想を聞いて、家族を誘って初来館となる。
 家人が博物館備え付けの車椅子を借用してくれるがリハビリテーションを兼ねて一人、館内見学者の列に沿って展示品見学を希望する。

        

 エレベーターにて3階へ、左順路に従って混雑する誘導列最後尾に並び、陳列ケースに従って案内文を読みながら少しづつ動く人の波に身を任せる。
 古代ギリシャが最盛期を迎えたのは、紀元前5世紀から4世紀末頃、美術・文学・哲学・スポーツ等様々な文化が花開く。
 
古代ギリシャ人は、人間の体こそ究極の「美」と考え、数多くの作品を残しています。
 本展では、彫像・レリーフ・壺絵など人間の「身体」を表現した作品135点(第1~4章)が陳列された。
 第1章 神々、英雄、別世界の者たち・・・映画・歴史書などから馴染のある神々、ゼウス・ヘラ・ボセイドン・アフリディテ像が逞しい肉体に破壊的な力をこめて表わされている。
 予想より小さく見えたゼウス小像。
 第2章人のかたち・・・古代ギリシャの男性像としては、運動選手の鍛えられた裸体像、反対にアポロン・ディオニュソスの男性神が柔らかい女性的な身体で表現されている。
 女性の着衣姿で表現されたヴィーナス像の前ではお客さんの足が停まり、前へ動こうとしない。
 此処から2階へ移動する頃には麻痺左足がバンバンに硬直して疲労も貯まってくる。
 2
階は第3章オリンピアとアスリート・・・古代ギリシャ人は、人生のあらゆる面で競争的、運動競技は宗教的な祝祭の中心的なイベントであると共に男性的肉体美を観衆に見せる劇場でもありました。
 此処で驚いたのは「アスリート」、英語とばかり解釈していたのが壺絵に描かれた長距離走のアスリート、両手を腰に逞しい体で4人のランナーが競っている。
 椅子で小休憩をしたい欲望にかられながら最後のコース、第4章  人々の暮らし・・・古代ギリシャ人は、誕生・結婚・死など、その生涯において様々な通過儀礼を体験し、その様子を造形物に表現しています。
 
子どもたちの姿を“生き生き”と表現、家族や共同体への仲間入りを果たしていく通過儀礼が像として表われ、少女は妻や母になるよう求められ、少年は都市国家のために「栄えある死」を受け入れる良き市民・良き兵士となるべく育成された像が表現されていた。
 全コースを通じての圧巻は「円盤投げ」ディスコボロス・・・血潮がたぎる浮き出た腕の血管、地面を踏みしめる右足の指先、左足の指先は内側に曲がって、しなやかさの中にパワーが爆発する寸前が見事に表現され、素晴らしさに息を呑む。
 出口誘導サインに従って廊下に出ると休憩用の椅子が置かれ、クタクタで座り込む、時計を見ると90分余りが経過、興味深い出品物に夢中になりながら、蟹の横歩きよろしく移動した距離と内容に満足する。

 

      

4人揃ってから、昼食はポートアイランドの神戸学院大学へ移動して、学内の「ジョリーポート」にて神戸港を眺め、ギリシャ展の感想を語りながら「パスタランチ」・「シエフズランチ」を美味しく戴く。