トシの読書日記

読書備忘録

夫婦の日常に潜む闇

2011-05-09 17:46:53 | は行の作家
原田康子「蠟涙(ろうるい)」読了


これも未読本からの発掘本です。この作家、どこかで聞いたことがあると思って調べてみたら、「挽歌」の作者でした。昭和31年に大ベストセラーとなった小説です。まぁそれはいいとして。


どうもこの手の小説は自分には合いませんねぇ。7つの短篇が編まれた短篇集なんですが、どれもこれもなんだかなぁという思いで読み終えました。日常の中にふとのぞく夫婦のお互いの心の闇のようなものにテーマを置いて、わりと乾いた文体で綴られているんですが、今ひとつ心に刺さってこなかったです。


テレビのドラマにするには、いい題材かもしれません。残念でした。

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