トシの読書日記

読書備忘録

戦後60年の醜態

2011-04-15 18:45:17 | か行の作家
小林信彦「昭和のまぼろし――本音を申せば②」読了



以前読んだ「昭和が遠くなって」と同じシリーズで、「週刊文春」に連載されていたエッセイをまとめたものです。


なかなかおもしろいですね。前書きに「『もっと小泉内閣を批判して下さい』という意見をもらうが、その方面の記事は、他の紙面にあふれているので、自分はなるべく映画、芸能関係の<趣味>の方向に進路をとる。」とあるのですが、このエッセイの後半になると、さすがに辛抱たまらなくなったのか、小泉批判のオンパレードになってきます(笑)ここらへんが小林信彦の面白いところですね。


昭和20~30年代あたりの日本映画のことが、かなり詳しく書かれており、大変興味深く読みました。また折をみて同じシリーズ、買い求めてみようと思います。

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