トシの読書日記

読書備忘録

消尽したもの

2012-01-06 18:08:53 | は行の作家
堀江敏幸「本の音」読了



10年ほど前に出版された書評集で、つい最近文庫化されたものです。書店で偶然見つけ、自分の好きな作家の3本の指に入る同作家の書評集とあっては、買わないわけにはいかないでしょう。


堀江敏幸の、それぞれの著作に対する真摯なまなざしが、読む者を心地良い感動へ誘います。


いやぁほんとに堀江敏幸、いいですね。字は違いますが、自分と名前が同じところも妙な親近感があります。今年も、こんないい本でスタートでき、幸せです。


以下に本書を読んで、無性に読みたくなった本を挙げておきます。



永井荷風「断腸亭日乗」
久世光彦「桃」
田中小実昌「ポロポロ」
伊東静雄「夕映」
マリー・ダリュヤック「めす豚ものがたり」
後藤明生「しんとく問答」
松浦寿輝「巴」

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