山尾悠子「歪み真珠」読了
本書は平成31年にちくま文庫より発刊されたものです。
本作家は以前、「ラピスラズリ」という作品を読み、その独特の世界観に瞠目したものですが、本書もそれと似たような流れになっています。
全部で15の掌編から成る作品集なんですが、時代も場所も特定できないような(中世のヨーロッパ?)シチュエーションで、繰り広げられる奇想天外な物語の数々。それはそれでめちゃくちゃ面白いんですが、自分はむしろ「水源地まで」のような我々の日常にやや近いような設定の上に山尾悠子の持ち味を活かしたような作品に惹かれました。
いずれにしろ、山尾悠子、ただ者ではありません。解説の諏訪哲史氏、彼はこういう世界がほんと、好きなんですね。嬉々として解説しています。文字通り、しっかり解説しています。この諏訪哲史の文章の素晴らしさ、これも申し添えておきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます