ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

広島呉この世界てくてくさんぽ6

2017年03月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
周作が帳面を届けさせる名目ですずさんとデートするのは、今のれんが通り商店街界隈。映画見ようとしたが海軍さんに譲った映画館「地球館」は「喜楽館」の跡。ほか映画には出た「小松屋」など、ゆかりのポイントが集まる。四ッ道路交差点の先の駐車場は、お姉さんとラッキーストライク入りの雑炊を味わった闇市とか。

商店街中程にある情報ギャラリーも見もので、原画やらセル画やらえらい資料が集積。商店街に掲げられてるイメージポスター、かの姉妹の幼き頃なのが分かるかな?
※画像はコミックスより拝借

広島呉この世界てくてくさんぽ5

2017年03月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
映画であまり取り上げていない娼婦・白木リンさんとのシーンは、朝日町だ。今も町名が残り、桜並木の通りに当時の面影が残っている。ここの遊郭は海軍御用達でもあり、建物が二階建ての洋館でハイソな面持ちだったそう。路面電車通りから柳通りにある裏門を抜け、メインの通りの表門を経て馴染みの店に通っていたのだとか。周作とリンさんとの関わりも、「人が死んだら記憶は消えてのうなる、秘密はなかったことになる」だけに、気になるところだ。

現在は通りの奥に医師会病院がそびえており、かつては軍関係者ほか、遊郭の女性たちも検診に使っていたという。すずさんが砂糖を闇市へ買いにいった後に迷い込んだ通り、二葉館前でリンさんと談笑して別れた際の三角屋根の建物。当地に立てばリアルな空気が伝わってくる。※画像はコミックスから

広島呉この世界てくてくさんぽ4

2017年03月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
すずさんの砂糖壺エピソードの際、闇市に砂糖を買いに行くシーンの舞台である栄町商店街は、三ッ蔵のすぐ近くだ。魚屋や肉屋や惣菜屋といった、普段使いの店が軒を連ね、地元の晩御飯のおかずの店として重宝されている。今でも買い物客の活気があり、古き良きローカル商店街として頑張っている。ここですずさん、砂糖の値段の高さに驚いて「かきのたね」で買うか決める、ほのぼのシーンが展開される。

作品の舞台のみならず、いい感じの店が集まっており、「鳥徳」の手羽先はここ最近食べた手羽先ランキングで、身は詰まりスパイシーで文句なしのトップレベル。巡礼しながらの腹ごなしにオススメだ。

「ほいで、ここはどこね⁉︎」続く。※画像はコミックスから。

広島呉この世界てくてくさんぽ2

2017年03月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
此度の呉さんぽのテーマは「この世界の片隅に」の、舞台をめぐる街歩き。漫画熟読の私めと、地元プロパーの観光協会ご担当との、定番と気づきを押さえながらの市街ウォークに出発である。

まずはすずさんラッピングのバスで、澤原亭の三ッ蔵へ。すずさんが闇市に買い出しに行く際に通る、当時のままの佇まいが残る。写真左側奥の北条家方面から下ってくるところ、蔵のデッサン前を物思いしながら歩くすずさんのコマを、思い出す方もいるのでは。

三ッ蔵が見える側は邸宅の裏側にあたり、正面側の通りは商店街が延びる中心街だった。邸宅は呉に来訪の広島城の殿様を泊めたことがあるほど、由緒ある館。呉に鎮守府を呼び寄せた実力者でもあり、鎮守府長官がここに寝泊まりしたこともあるとか。海鼠壁に土塀竹釘のつくりに、当時を偲ぶことができる。

すずさんがここを下って行った時のエピソードといえば、砂糖の件。続く。
※画像はコミックスより