ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

カンデオホテル広島八丁堀

2018年03月02日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯

広島に移動して泊、宿は八丁堀に新しくできたカンデオホテル。フロントが最上階でロビーが3面ガラス張りという開放感で、エレベーターはカードキー式セキュリティ。部屋がめちゃ広く、ガラスの大テーブルは作業するのに便利。風呂の扉がガラス張りで外から見えるあのスタイルなのは落ち着かないが。

朝食も最上階のレストランだったが、酔いつぶれて行けず。もったいない。


休暇村大久野島のたけはら魚飯@大久野島

2018年03月02日 | 旅で出会った食メモ

大久野島での昼食は休暇村大久野島のレストランにて、竹原のローカル食「たけはら魚飯(ぎょはん)」をいただいた。竹原は古くは製塩が盛んで、塩田の商家が客をもてなした「幻の郷土料理」を、文献などから復元。市内6箇所の店で味わえる。

ご飯をよそい具材をのせて、カツオの出し汁をかけまわして味わうもので、具材は白身魚(タイ)、錦糸卵、ゴマ、ネギ、シイタケ煮、海苔など。かなりさっぱりした焼き魚茶漬け、といった印象で、別添えの小鍋の出汁にご飯と具材を入れて雑炊にしてもよい。 

食べ方が多彩なのは、名古屋のひつまぶしにちょっと似ているような。



大久野島てくてくさんぽ3

2018年03月02日 | てくてくさんぽ・取材紀行

大久野島さんぽ、島の見どころといえば「芸予要塞」の戦跡も見もの。今回の視察から戦跡は取り上げないのだが、休暇村と桟橋から徒歩圏の2カ所へは足を向けてみた。

南部砲台跡はかつて8門あった砲台の台座のうち、4門が現存。ひと区画あたり2つ並んだ円形の台座や砲弾置き場が見られ、当時の名残を留めている。大久野島のほかにも瀬戸内の沿岸は、当時国策で日清戦争後の防御のために砲台が多数設けられたが、実際はほぼ使われなかったという。石組みの屈強そうな台座のつくりは、設置された時から変わらずのままのようである。 

発電所跡には廃墟と化した建物が、うらぶれた鬱蒼とした雰囲気を漂わせる。毒ガス工場の電力供給元だった負の歴史遺産で、島の電力供給を担う重要施設ゆえ、当時は土手や木々が配され海から隠されていたという。こうした戦跡や廃墟を対象とした、案内人付きガイドツアーも需要があるのだそう。大久野島はウサギの和み系のほかにも、一風変わった観光資源を持つ島なようである。


大久野島てくてくさんぽ2

2018年03月02日 | てくてくさんぽ・取材紀行

大久野島さんぽ、島には自然学習歩道が設けられており、ビジターセンターから大久野島灯台を回り休暇村まで、およそ1キロ弱の散策が楽しめる。こぢんまりした海水浴場から明治27年築の灯台、多島美を楽しめる展望園地を経由しての、ちょっとした丘越えのコースだ。

島の南端に建つ大久野島灯台は、現在のものは再建で、当時の建物は香川県の四国村に移設されている。この島の周りは四国へ抜ける海路の要衝で、潮の流れが漣立って早いため、灯台が道しるべとして重要な役割を果たしていた。左には大三島、やや先にはNHKドラマのモデルとの説もある、クジラのフォルムのひょうたん島の姿も。灯台は「恋する灯台プロジェクト」で認定された、ロマンスの聖地でもあるそうな。

展望園地は「夕日の丘」とも呼ばれるように、島屈指の夕日の名所だ。西寄りの斜面からは、呉方面のとびしま海道の島々が望める。ルートからややそれて登ると「南部照明跡」という戦跡で、夜間にここに設けたサーチライトで敵を探照したという。円形の半地下式台座が残っており、灯台越しに海峡を一望できる好立地だ。引き返して下れば、休暇村前の園地にゴールとなる。

紹介が前後したが、起点のビジターセンターではクラフト体験をやっており(300円から)、大久野島や忠海でとれた木の実などを装飾に、ペットボトルを活用したオブジェほか門松、ツリーなど、季節性のある品を作成でき人気だ。ウサギプラスアルファの観光アイテムとして、どちらもおすすめだ。


大久野島てくてくさんぽ1

2018年03月02日 | てくてくさんぽ・取材紀行

毎年の広島訪問、初日に訪れたのは、ウサギで話題沸騰の大久野島。今や、繁忙期は船便待ちになるほどの盛況だそうで、日帰り滞在のインバウンドが国籍を問わず増えているという。かのYouTube動画の影響は実に大きく、寝転がって群がらせる画を撮っている外国人客も見かけた。

大久野島はそもそもは戦争との絡みが濃い歴史があり、日露戦争では芸予要塞の砲台が設けられ、第二次大戦時には毒ガス兵器の生産工場が置かれていた。ウサギの所以も毒ガスの実験用とか対岸の忠海の人が離したのが増えたとか、諸説ある。餌やりなどたわむれられるのは、宿泊施設の休暇村前の広場などに限られ、道路や船着場では不可なのだが、実際には島内あちこちでウサギと遊ぶ人たちの姿が。野生だがえらく人馴れしており、人の足音を聞いて360度から駆け寄ってくる。歯が鋭いから、餌やりの際気をつけないと手をかじられるので、注意が必要だ。

自身も餌をやりながらウサギを立ち上がらせてみたりと、ふれあいを楽しんだ。戦跡ながら「癒しの島」のイメージなのも、わかる気がする。