ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

未明の電話から始まる日

2011-02-23 21:18:09 | Weblog
 心配な方がいて、枕元に携帯を置いて寝る日々、とうとう電話が鳴る。
 電池が切れて、目覚まし時計の時間が見えず、真っ暗の中で電話を探して応答。
 口が渇いていて声がスムースに出ず、言葉もつれる
 患者さんの不穏状態に対して、ジアゼパム(ベンゾジアゼピン系抗不安薬、抗けいれん薬、鎮静薬を半量点滴で入れるように寝ぼけた頭で話して指示。
 朝、出勤準備をしていると、またもや電話。歩いて行くから、今から30分は掛かると答えて出勤。
 患者さんは、未明の電話での薬が効いて平穏。
 以前、ジアゼパムの指示を話すと、スタッフから呼吸が止まる(呼吸抑制)との非難を浴びたことを思い出した(実際に使って体験せよ)。
 でも、末梢血管が弱く、点滴もすぐに漏れそうと言われ、今日中に中心静脈穿刺必要と判断。
 この時は予想外に早くやってきた。
 昼前に病棟から、不調の電話。上がると気管内挿管が近いというイメージ。
 その前に、中心静脈穿刺と決め、見回すと若いのがいた。
 「CV(中心静脈穿刺)やる?」と聞くと「やります」と即答。
 通常なら研修医を捜すのだが、状態が不安定で待てなく、即決。
 枕元で、若いのに刺入点を捜す概説を話して、皮膚にマークを付ける。
 若いの、今日は手際よく入る。方向は頭でも心臓でも、入ればOK。
 途中、頻脈(瞬間200/分以上)があったが無視、こんなのは大勢に関係ない。
 後のレントゲン撮影で頭部に向かっていた事が分かったが、そのままで可。
 その後、気管内挿管。ここは待ち時間があったので、研修医を呼んでやってもらう。
 もう、麻酔科研修を終わっており、すぐに挿管を終え、OK。

 今日は朝から夕まで、昼休みを挟んで外来が詰め込んであり、分刻みのあやしい綱渡りだった。どこかでミスがあると、午後の予約にしわ寄せが来ていたはず。

※ ニュージーランド地震と阪神大震災の違いは“火事”の差で良いか。
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